4/20(火)~6/6(日)の会期で東京国立博物館で行われる「特別展細川家の至宝 珠玉の永青文庫コレクション」の見どころを主任研究員 小山 弓弦葉さんに伺いました。
小山さんからは、淀みなく人名や歴史が流れ出て、深い知識に感嘆するとともに、細川家の素晴らしい数々の品に興味をもち、早く観たくなりました! 小山さんの解説で館内を巡ったら、私でも、少しは賢くなれるのでは? と思いました。それはさておき、作品の数は、約280点。国宝や重要文化財などが数多く展示されます。
永青文庫というのは、細川家700年の歴史の中で伝えられてきた文化財を後世に残す為に設立された財団法人です。通常の展示スペースはそれほど広くないということで、今回は普段はなかなかお目見えしないような作品も沢山登場します。
絶対に見逃してはならない物を伺ったところ、15センチ程の青銅製の鏡とのこと。これは、パンフレットのちらしにも載っている「金銀錯狩猟文鏡」という名前の物です。中国で発掘されたもので、永青文庫の設立者である細川 護立さんは一見して価値を見抜き、即決されたそうです。
そして、小山さんは、日本東洋染織史が得意分野なのですが、染織といえば、染め物と織物。着物好きな私は興味津々。細川家と能の関係は深く、貴重な能装束や能の家元にもないような貴重な資料も展示されるそうです。能装束は、江戸時代中期の物などだそうです。このような貴重な物がきちんと伝承されていることが、本当に素晴らしいと思います。着物好きとしては、こちらを拝見するのも楽しみです。
そして、4/24(土)には、現在の永青文庫理事長であり、細川家18代当主であり、元首相の細川 護煕さんの記念講演会が開催されます。こちらの〆切は、なんと、明後日4/2(金)まで。定員は380名です。送らねば当たりません。ご興味のある方は、駆け込みで送付をお願いいたします。
会期中、作品の一部に展示替えがあります。小山さんからは、「是非、会期中最低2回は観ることをオススメします」、と伺いました。朝一番や土日は込み合うので、15時以降や金曜日の18時~はゆっくり観られておすすめとの事です。金曜日は開館時間も午後8時まで延びますので、お勤めの方もいきやすいのでは? 会期後半は混み合ってくるそうなので、私もなるべく早めにお邪魔したいです。