Ryntenゲスト #600 “川島桂子さん 前半”

●お知らせ
10年ぶりとなる、NEWアルバム 2020年5月20日一斉発売!
タイトル:「New Vistas」
品番:COCP-41165
全12曲収録 日本コロムビアより 3,000円(税込)

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街行く人々のいでたち・服装も薄着になっている様であります。春!です。如何お過ごしでしょうか。

〝新型ウイルス・コロナ〟の騒動が続いています。東京の話です。小学校では3月中旬時点では授業は行われていませんでしたが、多少の規制が緩くなったのか?「広々としていい。」と校庭を解放する学校が出てきました。開放した初日に集まった小学生の数は100数十名。教室より混んでたそうです。これって「授業を再開した方がいいのではないか?」という点に結びつかないのでしょうか。傍目の話ではありますは、行政の瞑想状態を感じる今日この頃です。

■Ryntenゲスト《川島桂子さん
今週のゲストは〝フラメンコ・カンタオーラ〟の〝川島桂子さん〟をお迎えしました。スタートには、昨年今年3月5日リリースした《una carta para ti(ウナカルタパラフィ)〜君への手紙》から〝Solea(ソレア)〟をBGMに。遠くの国を馳せる様な、思わせる様な歌声です。「どんな方なのか?」と戸惑いもあったんですが、日本離れした歌声と、そしてスペイン語の歌を聴いたら「外国の方?」とさらに戸惑いが…。

倫『フラメンコの女性歌手を〝カンタオラ〟と言う?』
川『はい。』
倫『日本だとイメージが踊りに傾きやすい。』
川『そうですね。日本の90%位の方が「フラメンコは踊り」という認識だと思います。』
倫『以前、フラメンコの踊りのステージを観た事があります。歌う方もいましたが、声量や発声が違う。』

BGMで流れている〝Solea〟が収録されているアルバム〝una carta para ti〟は、川島さんの初ソロアルバムです。

倫『〝ウナカルタパラティ〟(una carta para ti)は日本語で〝君への手紙〟…初めてスペイン語を喋りました(笑)」
川『(笑)ちゃんと通じてますよ。』
倫『キャリアは長いのに、初めてのアルバムなんですね?』
川『ライブ中心でしたのでCDには興味がなかった。』

アルバムには色々な方が参加されています。

倫『11曲収録。曲のタイトルは曲の種類ですか?スペインってそういうタイトルのつけ方が多い?』
川『そうですね。フラメンコの歌には、形式があってオリジナルであれ古くから歌われてる曲であれ、歌詞の中から印象に残るフレーズをタイトルにしたり、と、曲の形式が厳然としてあります。』

分類の仕方は、クラッシックにもありますよね。アーティストさんによっては自分のアルバムにも同じタイトルの曲があったりします。

倫『〝Solea〟もまた曲の種類の名前?』
川『そうです。フラメンコの母と言われている曲種なんです。』
倫『その時点で僕はもう解らない。』

2人で(爆)

フラメンコの母という意味は〝王道〟。ピックアップされやすい曲で、踊りでもフラメンコと言うと〝Solea〟が出てくる、そういった意味で〝母〟なんだとか。

今日の1曲目は、アルバム〝una carta para ti〟から、王道とは違った曲種の名前のついた曲《Alegrías(アレグリアス)》

曲を聴き終えて
倫『スパニッシュを感じる。先ほどの曲(Solea)が〝母〟だったらこちらは〝父〟かな。』
川『(笑)アレグリアは喜びという意味です。』

〝Cádiz(カディス)〟という地中海にも大西洋にも面してる街があり、コロンブスも船の出し入れをした場所。そこで生まれた曲で明るい曲調です。明るい曲は少ないけど明るい曲の中の王様との事。

倫『海辺の街にはこういう音楽が生まれる?』
川『海は海なりに、山は山なりのスタイルがある。カディス圏で生まれた曲は明るい。中南米から影響を受けた山の曲、例えば馬に乗ってたり鉱山で働かされてた人の歌も。炭坑節です。』
倫『それは男性が歌う?』
川『基本的には男性が多い。フラメンコも女性が歌うのは珍しかった。』
倫『今は?』
川『王道を歌うのは圧倒的に男性が多い。』
倫「スペインでも?』
川『女性はいくつか形式がありますが、タンゴや明るめのリズムのいい曲を歌う女性はたくさんいる。』

フラメンコという語源を調べていたら色々と諸説はある様です。フランダースはフランドールという土地の名前からきているとか。スペイン語ではその土地の言葉をフラメンコと言うそうです。

川『フラメンコというと音楽の種類。カテゴリーもありますが生き方そのものを指し「こいつはすごいフラメンコ野郎だ!」という言い方もあります(笑)』
倫『(笑)「このフラメンコ!」って日本語でも使えそうですね。』

かつては、よくも悪くも「フラメンコ」という言葉を使ってましたが、近年は健全だそうな。鳥の〝フラミンゴ〟をフラメンコと呼んでる人もいるんです。

倫『スペイン語は言葉数が少ない。』
川『日本語は言い方豊富。でもスペイン語は言い回しがある。』

逆に、日本語訳が難しいですね。

倫『歌っていて出会った事は?』
川『歌には生き方も含めて文化的な背景があり、ほとんどは二重の意味があったりする。古くから口伝えで歌われてきているので、歌詞を訳しただけだと何言ってるのか分からない。』

それらを理解しながら歌っていくのは大事なことだと思いますし、歌い方も変わってきますね。そのあたりがこの
アルバムに集約されているんだな、と感じました。

最後にこのアルバムから〝フラメンコの父〟と言われる《Seguiriya (シギリージャ)》

曲を聴きながら
倫『深い世界ですね。』
川『民俗芸能なので歴史があります。』
倫『日本の民謡や古謡に匹敵する?』
川『そうですね、つまり、スペインの中でもフラメンコを知らない人も多い。少数の人達のものなんです。南部のアンダルシアで生まれ、そこに〝ヒターノ族(スペインジプシー)〟や〝ジプシーロマ族〟が混ざった。今日ご紹介した様な〝Seguiriya〟や〝Solea〟という曲は、ヒターノの人たちが生み出したスタイル。』

土地によって生まれてくる曲も変わってくるんですね。スペインの人たちだけでなく他の地方の方々によっても歴史は創られてるわけですから、その辺りも深く聞きたい気持ちもあります、が、深く聞くと僕自身混乱しそうなので、今回はこの辺で。という事で来週は、川島さんがこの道に入り日本でどうやって築き上げて来られたのか?をお聞きしたいと思います。
来週もお越し頂きます。

川島桂子HP https://www.48canta.com

■Ryntenダイアリ
【マスク】
僕がいつもお世話になっている中国《Fingerstyle China》のスタッフからたくさんのマスクを送ってくれました。有難い事です。感謝!

■Ryntenライブ
●ソロライブ
・4月17日(金)東京「バックインタウン」
 19:30スタート 3,780円(要1ドリンクと1フード)
 (問) TEL 03-3353-4655
http://www.backintown.jp/index.php?z=260402

・4月25日(土)宮崎高鍋「Dolphy」
 19:30スタート 前2,500円 当3,000円(1ドリンク付)
(問)同 TEL 0983-22-0784 または 永友 TEL 090-1165-6752
https://dolphy-jazzspot.com/about.html

・4月26日(日)大分「f Sound Cafe」
 19:00スタート 3,000円(ドリンク別)
(問)同 TEL097-551-5380

・5月2日(土)奈良「ビバリーヒルズ」
 18:00スタート 前3,500円 当4,000円(いずれも要 2オーダー)
 (問)同 TEL 0742-26-7444
http://flower6.jp/

・5月3日(日)三重四日市「ガリバー」
 ゲスト:竹内いちろ 19:00スタート 前3,500円 当3,800円
 (問) TEL 059-346-7321
http://www.galliver.gr.jp

・5月5日(祝火)山口美祢市「sonoda coffee-ソノダコーヒー」…詳細未定
https://choruyama.com/sonodacoffee/

・5月23日(土)米子「BEXX」
 O.A. URA 18:30スタート 前3,500円 当4,000円(オーダー別)
 (問)同 TEL 0859-21-0830
http://www.bexx.jp

・6月6日(土)群馬高崎「地球屋ハルナグラスイベントルーム」
http://www.chikyuya.co.jp/archives/5082
 14:00スタート 3,500円(ドリンク・自家製パン付)
(問)青春の唄 TEL 027-333-2847 又は 高橋 TEL 090-2767-2276

●イベント参加
・5月30日(土)東京錦糸町「2020 東京Hand Craft Guitar Fes.」@すみだ産業会館 8Fサンライズホール& 9F
 岡崎倫典は30日(土)17:25〜18:00を予定しています。3月半ばよりチケット販売予定
https://handcraftguitar.jp/#

・6月13日(土)ソロギターの日・ソロギター生音コンサート2020@東京初台「近江楽堂」
http://www.oumigakudou.com
 オープニングコンサート=若手ギターリストによる演奏:渡辺良介、金原聖嗣、玉腰向輝、坂本佳祐
 13:30スタート 14:50終演(予定)入場料:1,000円(当日のみ受付にて。全席自由)
 メインステージ:岡崎倫典、小川倫生、矢後憲太、奏帆
 17:30スタート 前4,000円 当4,500円 全席自由
(問)Acoustic Guitar World  shige@aco-world.com
http://www.aco-world.com/

●中止または延期になったライブ・イベント
●延期
・3月31日(火)長野東御文化会館サンテラス「~夜の会~」→夏以降予定。

●中止
・4月11日(土)「Morris Finger Picking Day@横浜赤レンガ倉庫」本年度の開催はありません。(問)モリダイラ楽器 TEL 03-3862-1641 詳細は下記よりご覧ください。
https://moridaira.jp/posts/fingerpicking-day-2020-canceled

■アルバム/譜面集情報
●お知らせ
10年ぶりとなる、NEWアルバム 2020年5月20日一斉発売!タイトル:「New Vistas」品番:COCP-41165全12曲収録 日本コロムビアより 3,000円(税込)

Eternal(エターナル) - Rynten plays Teresa Teng –
テレサ・テンとの夢のコラボレーションをスペシャルトラックとして収録。

譜面集『フィンガースタイルで弾くソロ・ギター名曲集 珠玉のメロディ20 (CD付)』

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