Ryntenゲスト #601 “川島桂子さん 後半”

●お知らせ
10年ぶりとなる、NEWアルバム 2020年5月20日一斉発売!
タイトル:「New Vistas」
品番:COCP-41165
全12曲収録 日本コロムビアより 3,000円(税込)

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〝卯月〟4月に入りました。いかがお過ごしでしょうか。

もう4月?!早いですね。〝卯月〟、4月を指す隠的な言葉で、日本古来の呼び名。別名〝卯の花月〟。卯の花と言えば、童謡〝夏は来ぬ〟に出てきます。という事は、隠的な言葉ですから、もう少し暖かい時期を指す季語でしょうか…。多少の気温の上下はありますが着実に春に向かっています。ところで、この番組は600回を超えました!!!前回がズバリ600回。ですから今回は601回目になります。年間ざっと52週。12年に垂んとなろうとしています。この番組では本当にお世話になっています。改めまして、お聴きの皆さんに御礼申し上げます。そしてこの場を借りまして、よくぞまあ首を切らずに使って頂いています〝中央FM〟の方々、ネットして頂いている局の方々に感謝申し上げます。有難うございます!ところで、最近サイマルラジオでよく聴いてくださってる聴視者の方も多く「〇〇局は聴けない」や「〇〇に住んでいないから聴けない」という事がなくなってきている、そんな時代になりました。番組を振り返ってみますと、今でこそ京橋という場所で収録をしていますが、以前は茅場町であったり新宿であったりと色々なスタジオで収録をした経緯が蘇ってきます。あっという間の10年ちょっと。さあ、番組とともにこれから先はどんな変遷があるのか?それもまた楽しみであります。

■Ryntenゲスト《川島桂子さん

今週も先週に引き続き、日本が誇る〝カンタオーラ〟の〝川島桂子さん〟にお越し頂きました。思わず「遠くから2週も続けてすみません。」と言ってしまいましたが、川島さんは東京在住。「僕のイメージは、スペインなんです」と2人で爆笑。日本にはカンタオーラ歌い手さんは少ないんだそうです。ですので、先週聞けなかった川島さんご自身の事を中心に聞いていきたいと思います。今年3月5日リリースした《una carta para ti(ウナカルタパラフィ)〜君への手紙》から〝Solea(ソレア)〟をBGMに。

まず、何故歌う様になったのか?どうやって好きになったのか?からお聞きしました。

倫『プロフィールに〝アントニオ・マイレーナさん〟の事が書かれてましたが。』
川『すごい歌手なんです。その方のCDを買ったのが運のツキ。』
倫『どうして買おうと思ったんですか?』
川『〝ガウディー〟を見にスペイン旅行に行きたかった。でも知識は〝フラメンコ〟と〝闘牛〟くらい。Youtubeもない時代だったから手元に何もなく…「フラメンコも音楽だから」と探しに行ったけど無い。でも歌手〝アントニオ・マイレーナ〟のアルバムが一枚だけあった。大概のワールドミュージックを聴いても何となく理解出来たけど、これは「ミミソファミ…」と繰り返し繰り返し降りてくる。「なんだこの歌は?!」とさっぱり分からなかった。それで少しでも理解してからスペインに行こうと。そこで道を間違えた。』
倫『日本で教室に弟子入りとかは?』
川『歌について知りたかったけど、当時歌を教えてくれる教室は無かった。「じゃあ、踊りをやればリズムや形式のこととか理解出来るかな。」と踊りのアカデミアに入った。でも音源も歌ものが少なくて探し回りました。』
倫『レコード時代ですね。最初は踊りから?』
川『そうですね。そこから色んな事を覚えていきました。その後スペインに行き、愛好家らが集まる場所に行ったりしていたら、少しづつ音源や情報などが入る様になり、深みにハマっていく自分が見え、歯車が噛み合い回っていく感じがあった。』

ここで今日の1曲目は、ご自分で〝アンダルシア〟への憧れを日本語で詩にされた《Sevillanas〜Andalucía(セビジャーナス~アンダルシア)憧憬~》。

スペイン語できちんと歌うことはとても難しいので、最近、日本語でフラメンコを歌おうとする人が少しづつ増えているんだそうです。日本語で歌うとイタリアンカンツオーネやフランスのシャンソンも暖かい地中海に面しているんだな、と音楽から世界地図が浮かんだりもします。

倫『フラメンコの魔力の罠にハマった方は多い?』
川『多いです。』
倫『歌、踊りに限らず?』
川『踊りの方が圧倒的に多い。しかも女性。』

一時期、シチューのCMでママが「今日はフラメンコだから」とパパがシチューを作るシーンがありましたね。実際、そうやって教室に通い舞台に立ち、プロになっていく人や留学してプロになっていく人も結構多いんだとか。

倫『スペインに行ったっきりとか?』
川『帰って来ない場合も。』
倫『それだけ魅力的。』
川『何でしょう?ハマる!』

日本とは地理的に真逆。〝ハマる〟のは、そんな状況から性格や生活が影響しているのかもしれませんね。

倫『川島さんもよくスペインに行かれてますね?コンサートも?』
川『「踊りの方の後ろで歌わない?」と言われ歌わせて頂いた。踊りの後ろで歌うのは、仕事としてメインだったりする。』
倫『セットになってる?』
川『そういうケースもあれば、それぞれがフリーランスなので大きなカンパニーに専属してる方、個人で動いてる方も。日本も同じです。』

スペインでは、日本のフラメンコカンタオーラが高く評価されています。

倫『スパニッシュギターはよく知らないんですが。』
川『フラメンコの奏法はクラッシックなどとは違う。打楽器の様に使われることが多いので、もともとは、打楽器として使っていたんじゃないか?!と思ったりするところもある。』

踊りも歌もギターも情熱、パッション、パワーを表現しているのが伝わってきます。
ぜひ、川島桂子さんのHPにアクセスしてみて下さい。アルバムも聴いて頂き、ライブにも行って頂きたいと思います。日本では数少ないカンタオーラです。

最後にアルバムタイトルの《una carta para ti(ウナ・カルタ・パラ・フィ)〜君への手紙》を聴いてお別れしました。

収録を終えて
2週に渡ってお越し頂いた川島桂子さん。今年3月にリリースしたアルバムの中には、1曲だけ日本語で歌われているとご紹介しましたが、すごくいいアルバムです。フラメンコ、スペイン…音楽のジャンルを超え「いいな。」と感じるものがありました。その一つに、いいメンバーに囲まれています。ギター・バイオリン・パーカッション、凄いな、と思います。もう一つは〝ぺぺ島田さん〟というギターリストの下でコーパスリズムを学びながら〝カンテ〟を学習された。その〝ぺぺ島田さん〟は亡くなっていますが、40年ほど前、カセットテープで録音した生ライブ音源を今年、川島さんの力でCD化されました。僕はそれを頂きました。聴くのが楽しみです。同じ音楽の世界といえども全く違う、僕が疎い世界の方とお話し出来たこと、そしてその世界を少しでも覗けた事は、僕にとって大きな時間でした。

川島さん、とっても勉強になりました。また遊びに来て下さいね。

川島桂子HP https://www.48canta.com

■Ryntenライブ
●ソロライブ
・5月23日(土)米子「BEXX」
 O.A. URA 18:30スタート 前3,500円 当4,000円(オーダー別)
 (問)同 TEL 0859-21-0830
http://www.bexx.jp

・6月6日(土)群馬高崎「地球屋ハルナグラスイベントルーム」
http://www.chikyuya.co.jp/archives/5082
 14:00スタート 3,500円(ドリンク・自家製パン付)
(問)青春の唄 TEL 027-333-2847 又は 高橋 TEL 090-2767-2276

・6月27日(土)東京水道橋「Cafe Rijn(らいん)』
 18:00スタート 3,800円(ドリンク別)
 (問)同 TEL 03-3262-4675
 営業:平日9:00〜23:00、土曜日10:00〜15:00、日曜日、祝日休み
https://www.caferijn.com

●イベント参加
・5月30日(土)東京錦糸町「2020 東京Hand Craft Guitar Fes.」@すみだ産業会館 8Fサンライズホール& 9F
 岡崎倫典は30日(土)17:25〜18:00を予定しています。3月半ばよりチケット販売予定
https://handcraftguitar.jp/#

・6月13日(土)ソロギターの日・ソロギター生音コンサート2020@東京初台「近江楽堂」
http://www.oumigakudou.com
 オープニングコンサート=若手ギターリストによる演奏:渡辺良介、金原聖嗣、玉腰向輝、坂本佳祐
 13:30スタート 14:50終演(予定)入場料:1,000円(当日のみ受付にて。全席自由)
 メインステージ:岡崎倫典、小川倫生、矢後憲太、奏帆
 17:30スタート 前4,000円 当4,500円 全席自由
(問)Acoustic Guitar World  shige@aco-world.com
http://www.aco-world.com/

●中止または延期になったライブ・イベント
●延期
・4月17日(金)東京「バックインタウン」→『10月2日(金)』
・4月25日(土)宮崎高鍋「Dolphy」未定
・4月26日(日)大分「f Sound Cafe」未定
・4月29日(祝水)福岡朝倉「音茶」→『7月18日(土)』
・5月2日(土)奈良「ビバリーヒルズ」→『9月12日(土)』
・5月3日(日)三重四日市「ガリバー」未定
・5月5日(祝火)山口美祢市「sonoda coffee-ソノダコーヒー」→『9月20日(日)』
●中止
・4月11日(土)「Morris Finger Picking Day@横浜赤レンガ倉庫」本年度の開催はありません。(問)モリダイラ楽器 TEL 03-3862-1641 詳細は下記よりご覧ください。
https://moridaira.jp/posts/fingerpicking-day-2020-canceled

■アルバム/譜面集情報
●お知らせ
10年ぶりとなる、NEWアルバム 2020年5月20日一斉発売!タイトル:「New Vistas」品番:COCP-41165全12曲収録 日本コロムビアより 3,000円(税込)

Eternal(エターナル) - Rynten plays Teresa Teng –
テレサ・テンとの夢のコラボレーションをスペシャルトラックとして収録。

譜面集『フィンガースタイルで弾くソロ・ギター名曲集 珠玉のメロディ20 (CD付)』

One thought on “Ryntenゲスト #601 “川島桂子さん 後半””

  1. 祝、放送600回おめでとうございます。
     私が聴き始めたのが約6年前、12年もの月日を重ねて600回との事ですから半分しか聴けていなかったわけです。離婚をして一人家で過ごしていた私が倫典さんのことをユーチューブで偶然に知ってそれ以来拝聴させて頂いております。2回のパソコンのトラブルによりその間も聴けなかった時期がありましたが(笑)
     当初は、一人で話す相手もおらず夢中で投稿していましたが、年齢も重ねて今は落ち着いてゆっくり流れるひとときを楽しんでいます。
    1000回を目指して元気にご活躍されることをご祈念申し上げます。
     

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