Ryntenゲスト #543 山木康世さん 前半

〝桜前線〟のニュースも間も無く、という季節になってまいりました。如何お過ごしでしょうか。

春間近、というものの、まだまだ雪深い地方もあります。「狭い日本」と言いながらも、地域によっては訪れる春も大きく開きがあり、意外にも日本の広さを感じます。
お便りを頂いております。
久しぶりの〝AMさん〟から
A『1月、今年初のライブ〝カフェらいん〟に行きました。』
R『ありがとうございます。』
A『その時に〝シャボン玉〟をテーマに初心者から上級者までの〝七変化〟を弾いて下さいました。あの変化にはビックリ。だんだんと難しくなって、こんなにも変化していくのか?!と感動でした。』『本が出版されるそうですが、アレンジ方法でシャボン玉が入ってる、どんな本なのかとても楽しみです。』
R『そうなんです。間も無くです。3月14日に出版される「フィンガースタイルの全知識」というタイトルの教則本です。CDも2枚付いていて300ページ弱の分厚い本ですが、楽しみにしていて下さい。そこで、シャボン玉を取り上げていますので、是非お目に通していただければ、と思います。』
また、その教則本に関し、TAKさんからもコメントを頂いています。
T『倫典さんのプレイスタイルそのものに惹かれているのだと思います。番組でも基本練習の類には触れられていますが、そんな倫典さんのルーツに触れられるのかな、と期待しています。』
R『ありがとうございます。3月14日リリースです。よろしくお願いします。』

■Ryntenゲスト《山木康世さん

【ゲスト:山木康世さん(元ふきのとう)】
今週は〝山木康世さん〟をお迎えしました。昨年12月、ソニーよりリリースしたアルバム《黄昏のビール》を引っさげての登場です。全13曲で内2曲はインストゥルメンタル。そのアルバムから〝ギターは僕の友達〟を聴きながら、僕「お久しぶりです。」山木「2年ぶりですね。」とご挨拶。

倫『アルバムを聴かせてもらった時、最初はピンとこなかった。でも何度か聴いているうちにハマる。そういうのってありますよね。』
山『嬉しいな。』
倫『どの曲も淡々と歌ってるけど、それが山木節。聴けば聴くほど…』
山『噛めば噛むほどスルメのような…』
倫『それが凄い!』

これまでは自分で創って自分で売る形でしたが、今回は販売がソニーという事で責任が重いらしい。

倫『今聴いてる〝ギターは僕の友達〟寂しい歌だな(笑)。』
山『寂しい。』
倫『逆にギターが好きなんだな、と思う。』
山『中途半端だと見破られる(笑)。』
倫『若い頃の誠実さ正直さ素直さを思い出させてくれる。』

アルバムを聴いていて、若い頃は考えてもみなかった、気がつかなかった事が突き刺さってくる気がしました。

倫『ギターアンサンブルも素晴らしい。今の時代にあまり聞かれない。ホッとします。』
山『先生にそう言われると冥利につきる。』
二人で(爆)

このアルバムのディレクターさんは51歳。〝ふきのとう〟を知らない世代。「名前は聞いたことがある」という程度なので、とても新鮮で創りやすかった、とおっしゃってました。

今日の1曲目は、二人で生ライブ。新しいアルバムから《山登り》
ギターアンサンブルに僕が踏み込むのもちょっと…なんですが、一曲ご一緒させてもらいました。
https://youtu.be/q13M9fqX638

生演奏を終えて
倫『この曲はドブロ。アルバムを聴いてるといろんなギターが出てきますが。』
山『タイプに合った歌とギターをちょっと意識しています。』
倫『ギターをよく知ってるな、と感じます。』

この〝山登り〟という楽曲は山木さんとお父さんとの思い出を歌にしました。お父さんは全くスポーツをしない方なんですが、山登りは大好きでよく山木さんを連れて出かけたそうです。

倫「歌の中に〝山の背〟という歌詞が出てきますが、一般的には〝仙丈ケ岳〟は有名。この舞台は?』
山『札幌近郊の山々』
倫『その年頃だと高い山は?』
山『行かない。2,000メートル以下です。』

山木さんのお父さんは、かつては国家公務員。山登りが嵩じて首になった、とか。それを親族が集まる会で初めて、しかも笑いながら告白されたそうですが、それは逆にお父さんをより誇りに感じた瞬間、という気がします。

山木さんのHPを見ていたら〝ジャネーの法則〟という言葉が出来ます。
倫『アルバムとかけ離れますが…これは、年が行けばいくほど時間が早く過ぎていく、という事?』
山『子供の頃は初めて経験することばかりで、すべて煌めきに満ちてる。この歳になると、大体の事が分かるから。』

僕の親父もそう言ってたし、本当に実感します。

山『昼過ぎに起きると、あっという間に夕方。』
倫『年がいくと起きるのが早くなる。だから時間が早く過ぎる、という相関関係があるんじゃないかな。』
山『最近は朝4時頃に起きて8時頃にまた寝る。で、昼過ぎに起きて、という2回生活してるって感じ。目が覚めて、1時。これが夜なのか昼なのか分からなくなる。』
二人で(爆)

今日の最後はアルバムタイトルソングの《黄昏のビール》

倫『これはビアーガーデン?』
山『そうですね。夕方のビールって味わいがある。「みんなまだ働いているんだろうな。」と思いながら。そして知らないうちに暗くなってる。夕方が持ってる力ってあるんじゃないかな。〝逢魔時(おうまがとき)〟っていう魔物が自分から気を削ぐ時間帯。だから「えいっ!」って気を入れる。』

来週もお越し頂きます。

【山木康世 Live Library 2019 ~黄昏のビール~ 】
• 3月01日(金)埼玉桶川「Vein(ヴェイン)」
• 3月02日(土)栃木宇都宮「Fellows(フェローズ)」
• 3月03日(日)群馬前橋「音処きしん」
• 3月16日(土)渋谷「震災復興支援チャリティーコンサートシェアリング」@スペース・ゼロ
• 3月17日(日)東京青梅「サウンドコレクション吉澤」
• 3月21日(木)千葉柏「柏スタジオWUU」
• 3月22日(金)名古屋「ロックス栄」
• 3月23日(土)愛知春日井「カフェ・カレドニア」
• 3月24日(日)愛知豊橋市「AVANTI」
• 4月13日(土)東京練馬「江古田マーキー」昼夜二部制
• 4月21日(日)福岡「PUBLIC BAR Bassic」
• 4月23日(火)熊本「LIVE & DINING 酔ing -Swing」
• 4月24日(水)鹿児「Live HEAVEN」
• 4月25日(木)福岡広川町「韓国料理世宗(セジョン)」
• 4月27日(土)佐賀嬉野「一粒茶屋すいしゃ」
• 4月28日(日)福岡小倉「フォークビレッジ」

詳細、その他のスケジュールはこちらから
http://www.yamaki-club.com/index.html

■Ryntenダイアリ
【とある日】
僕の番組にもお越し頂いたことのある、作曲家〝菅野祐悟さん〟のコンサートに行ってきました。
大きなホール内は満席。女性が多いかった様な気がします。
数年前、一度行ったことがありましたが、さらにパワーアップされていて、素晴らしいコンサートでした。
今では、大河ドラマだけでなく、朝ドラやゴールデンタイムのドラマなどなど、数々の作曲をされています。
すごい!
写真はパンフレットから。

【JJ&BB@群馬高崎】
今回初めてお邪魔しました。

店内は手作りでとても暖かい空間です。

北風が吹く一日でしたが、ここでもたくさんの方々にお越し頂きました。寒い中、ありがとうございました。
終演後は場所を変えて。。。主催者〝高橋さん〟の経営するフォーク酒場〝青春の唄〟へ。

マスターの高橋さんの手作りの料理の数々、美味しかった〜。
店で見つけたジャンボカップ焼きそば。かなり重い。多分、僕が食べたら3日間はかかると思います(笑)。

話は尽きまじ…で夜は更けていくのでした〜。
で、帰り際の記念撮影。
向かって右手にいるのが、高崎ではいつも主催してくれる〝高橋さん〟と左手は、甲信越地域では欠かせないPAの茂木さん。結局最後に残ったのは僕らだけでしたねえ(笑)。

先日の収録の日、局近くの〝河津桜〟が咲き始めてました。東京は春ですね。

■Ryntenライブ
●ソロライブ
・3月1日(金)岡山笠岡「カフェド萌」
20:00スタート 2,000円(1ドリンク付)
(問)TEL 0865-63-0511
http://cafedemoe.com

・4月5日(金)東京「Back In Town」
19:30スタート 料金3,780円(要1ドリンクと1フード)
TEL 03-3353-4655
http://www.backintown.jp/index.php?z=260402

・4月14日(日)大阪河内長野「百年邑」
17:00スタート 前3,500円 当4,000円(オーダー別)
(問)同 TEL/FAX 0721-56-1107
http://hyakunenmura.com

・4月16日(火)長野飯田市「いろは亭」
19:00スタート 前3,500円 当4,000円
(問)同 TEL 0265-52-0168

・4月27日(土)宮崎高鍋「Dolphy」
・4月29日(祝月)福岡朝倉「音茶」
・4月30日(祝火)大分「エフサウンドカフェ」
・5月2日(祝木)奈良「ビバリーヒルズ」
・5月3日(祝金)三重四日市「ガリバー」
・5月5日(日)広島「もぐらガーデン」
・5月6日(祝月)広島「ジュゲム」ギタークリニック

●ギターセミナー@福山「バーカブロ」
3月2日(土)~3日(日)
詳細はお問い合わせ下さい。
(問)TEL 084-926-5966
http://www.bar-caboulot.com

●韓国公演
3月16日(土)ソウル「SJA Hall 」17:00スタート
3月17日(日)光州市『 Asia Culture Center 」17:00スタート

●フィンガーピッキングデイ〜ギターの祭典〜
3月30日(土)神奈川横浜・赤レンガ倉庫
12:30スタート (問)モリダイラ楽器 TEL 03-3862-1641 平日10:00~18:00
http://moridaira.jp/posts/fpd2018-ticket-onsale

●お知らせ
岡崎倫典が書き下ろした初のギター教則本『フィンガースタイル・ギターの全知識』がリットーミュージックより3月14日発売されます。3,000円+税 全288ページ 模範演奏CD付、奏法解説動画もアップされます。
詳細はこちら

■アルバム/譜面集情報
Eternal(エターナル) - Rynten plays Teresa Teng –
テレサ・テンとの夢のコラボレーションをスペシャルトラックとして収録。

譜面集『フィンガースタイルで弾くソロ・ギター名曲集 珠玉のメロディ20 (CD付)』

One thought on “Ryntenゲスト #543 山木康世さん 前半”

  1. >>フィンガースタイル・ギターの全知識
    タイトルがすごいな。倫典さんしか似合わない。ライブでのお話しや書籍も読ませていただいて、大体の経歴は知っていますが、タイトルに込められた背景を勝手に想像してしまいます。多分私が考えているよりはるかに奥深いものがあるんでしょうね。機会があったらお伺いしたいものです。
    今日は久しぶりに用事もなくまったり休日。雪の華を練習しながら引き続き左手の矯正です。(ストイックではありません。傍らになぜかワインがあります)

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