Ryntenゲスト #524 蘭華さん 前半

10月も半ばに差し掛かってまいりました、あの酷暑はどこへ行ったやら…。いかがお過ごしでしょうか?

非常に身近なところでの今月初めのお話です。今、収録している〝中央FM〟は文字どおり、東京の中央区にあります。先日、日本の都市評価、というのが発表され、なんと!〝生活〟〝居住〟〝交通アクセス〟の3部門で東京中央区が1位に輝きました。他の部門もたくさんありますが、同じく東京都の港区や千代田区も上位を占めたと聞きました。僕は中央区在住ではありませんが、やはり地元意識がありますから嬉しいですね。それにしても、都心の様相が変わって来た様に思います。かつて、郊外の一軒家を求め都心から遠く離れ、片道2時間くらいかけて通勤していた、そんな話もよく耳にしましたが、どうやらそんな時代も終わった様です。東京都心中央区には高層マンションがたくさん立ち並んでいる、今日この頃です。

お便りを紹介します。
おなじみ〝宮城の中年ライダーさん〟からです。いつも有難うござます。
以前、〝植木等さん〟の特集をし、ライブアルバムから〝All Of Me〟をO.A.しました。それをお聴きになりコメントをくださいました。
ラ『やはり見えないところでの研積があってのエンターテイメントなんだ、と思いました。しっかりした技術や努力があって初めて、人に感動や楽しさを伝えられるものだ、と思います。』
倫『昨今、「そんなことはどうでもいいから」という若い人も見受けられることもありますが、当にその通りです。それを得々と教えてくれた植木等さんでもありました。』

■Ryntenゲスト《蘭華さん
今週は、初登場の《蘭華(らんか)》さんにお越し頂きました。スタジオが華やかです。蘭華さんと知り合ったのは、今年の8月。大阪で〝押尾くん〟のラジオに出演した時、僕の前の収録にいらしていて「東京で番組やってますから。」とお声がけしたら翌日に連絡を頂きました。

蘭華さんは、先月9月19日セルフプロデュースした、2年ぶりのセカンドアルバム《悲しみにつかれたら》をリリースしました。その中から《薔薇色のブルース》に乗っての登場です。

倫『お久しぶりです。』
蘭『お久しぶりです。早速有難うございます。嬉しいです。』
倫『いきなりですが、タイトルソング〝悲しみにつかれたら〟は、押尾くんのギターと歌だけのテイクですが、ここは僕のギター伴奏で生ライブを…。』
蘭『押尾コータローさんにアレンジして頂きましたが、まさか、押尾さんの師匠の倫典さんに弾いてもらえるとは思わなかったので曲も喜んでいます。』
倫『いやいや…。』

今日の1曲目は生演奏で《悲しみにつかれたら》。
CDバージョンは変則チューニングを使っての押尾節。ここは僕なりの演奏で。

ライブを終えて。
倫『アルバムのテーマは「〝愛〟と喪失。喪失と再生。恋人やパートナーとの離別や死別、傷心、人生の悲哀を様々な観点から描かれ、最終的にはそれを乗り越えてゆくその強さを表現している」とありますが、曲によってテーマは色々?』
蘭『はい。大切なもの…パートナー、恋人、ふるさと、夢、希望、人生の目標だったり、を失ってしまった主人公たちがたくさん出て来ます。』
倫『自分が主人公、という事ではなく?』
蘭『それもありますが、いろんな悲しみに疲れてしまった人、もがいている人、そんな人たちを主人公にした曲を集めてみました。』

〝悲しみにつかれたら〟はTiredの疲れ?または、取り憑かれるの憑かれ?と伺ったら「Tiredの方です。」と笑っていました。

このアルバムジャケットは、ベロアのソファーに蘭華さんがうつ伏せになっていて、それが紫色。英語で〝When A Woman Loses Love(女性が愛を失った時)〟というロゴが黄色です。

倫『ジャケットを見た時に「すごくいいな。」と思いました。フォントの選び方と色もとてもいい。』
蘭『有難うございます。紫がちゃんと出る様に、黄色が紫に合うんじゃないかとか、ロゴ、写真の色彩からフォントの大きさとか凄くこだわりました。洋楽の60年代70年代をイメージした感じです。ちょっと色っぽくかっこよくオシャレにと。』
倫『一瞬、〝カーラボノフ〟が過ぎりました。』
蘭『光栄です。私の世界観はオリエンタルと和。前作ではそのサウンドが全曲に出てましたが、この2年間にジャズ・ブルース・スイング・シャンソン・イタリア音楽といったヨーロッパやアメリカの匂いのする洋楽サウンドのエッセンスが私に降りて来たんです。それで、今回、和とオリエンタルに洋楽のエッセンスを入れたらどうなるかな、と。』

確かに以前のアルバムを聴かせてもらったところから行くと、楽曲の幅が凄く広がっているな、と感じ歌も当然の如く多岐に渡り広がってます。

倫『自分自身もアレンジした曲がありますね?』
蘭『〝懺悔の裏窓〟というフランスをイメージしたシャンソン風の曲です。』

作詞作曲は殆ど蘭華さんですが、2、3曲は別の方が書かれています。

倫『自分自身のセルフプロデュース、どうサイの目が出るか?』
蘭『そうですね。歌詞・演奏・アレンジとか1曲1曲こだわりが強く、全て思い入れのある自分の曲なので「このアレンジャーさんに演奏して欲しい」「この演奏者さんに演奏して欲しい」「アレンジャーさんはこの人にお願いしよう」と憧れのプロデューサーの〝佐藤 準さん〟〝押尾コータローさん〟そして前作に続きシンセサイザープログラマーの〝松武秀樹さん〟に。ザ・フォークルセダーズでずっと演奏され「いいメロディーだな」「いい演奏されているな」と思ってたアコーディオン奏者の〝パトリックさん〟とか「ご一緒したいなあ」と思った人たちにオファーさせて頂きました。楽しかったですが制作は結構苦しかったです。』

このアルバムに針を落とした時…今はスイッチ押したら、ですが、飛び込んで来たサウンドが完璧にヨーロッパでした。僕もヨーロッパのエッセンスが大好きなので「いいな」と勝手にギターを抱えて弾き始めてましたねえ。

今日最後の曲は、アルバムの1曲目に収録されている楽曲。
大人の究極の愛し方を歌った《メランコリック》。

曲を聴き終えて
倫『いいですね。このサウンドは、イタリアというよりフランスの匂いが強いかな。』
蘭『このメロディーが降りて来た時、晩秋のフランスの並木道を歩いてるカップルが思い浮かびました。』

蘭華さんは、以前のアルバムでは二胡などの楽器も使われてレコーディングされています。

倫『この曲もちょっとアコーディオンが入るだけで、パッと向こうに行ってしまう、サウンドの凄さサウンドの大切さ。歌を生かすも殺すもアレンジ次第。』
蘭『自分で作詞作曲しているので、どの曲をどれだけドラマチックに盛り上げて下さるか、とアレンジが凄く重要だということを感じました。』
倫『まあ、盛り上げればいい、という訳でもなく曲によりけりですが。』
蘭『そうですね。』

このアルバムを引っさげて色々スケジュールもありますので、HP、Blog、Twitter、Face Bookなどチェックして下さい。
また、蘭華さんは〝ザ・ノンフィクション〟という番組に出演するそうです。このアルバムのレコーディング制作に入った時からずっと追いかけて撮影された、ドキュメンタリー。今月フジTV日曜日お昼2時頃からOAとの事。ぜひご覧になって頂ければ、と思います。

蘭華さんHP
http://rankaweb.net

来週もお越し頂きます。

■Ryntenダイアリ
【イギリス館@神奈川横浜】
今年の2月に初めてお邪魔した〝イギリス館〟。またライブが実現出来て、嬉しさひとしおでした。

イギリス館の門

門を抜けると建物があります。

そして会場の入り口。

ライブでは、前回もちょこっとだけ横浜にまつわる楽曲を演奏しましたが、今回はさらにパワーアップ。曲数を増やしてみました。滅多に演奏しないだけに、皆さん楽しんで頂けたのかな?と自負しています(笑)。

終演後は、主催者スタッフと一緒に中華街へ。美味しかった!

会館を出る前、目にした王冠入りの銘版、かっこいいですね。

また、ここで演りたい!と思いながら会館をあとにした僕でした(笑)。

【ガールトーク@茨城水戸】
年に一度お邪魔しているバー。とっても雰囲気がいいんです。いつも「お客で呑みに来たいなあ。」と思っているのですが、なかなか…。

連休の最終日も重なったせいか、お客さんが少なかったけど、熱いお客さんに盛り上げてもらいました。嬉しいですね。

終演後、バーのカウンターでマスターの手料理とビールで乾杯!お料理に舌鼓を打っていたら、ふらりと現れた一人の男性が…。振り返るとなんと!パーカッショニストの〝ながはら元さん〟!

びっくり!「倫典さんのライブが観れるかなあ。と思ってたんですけど、無理でした。」と。元さんは、僕の番組にもゲストで来てくれた、ブルースシンガーの〝野澤享二さん〟のライブのお手伝いで水戸でライブだったそうです。
びっくりしたけど、嬉しかったですねえ。

元さんも交えて、マスターとママとで結構盛り上がり、楽しいひと時でした。

で、最後にマスターとママと。

機会があったら、お客として呑みにいきまーす!

【送別会】
韓国ソウルでは通訳としてお世話になってる〝ジョンくん〟。
仕事で昨年10月から東京に出向していたんですが、その期間も終え帰国する前日、みんなで送別会をひらきました。彼はギター教室にも通ってくれてました。
次回、彼に会うのはソウルかな。元気で頑張ってね。

■Rntenライブ
・11月3日(土)秋田ポートタワーセリオン「ポートシアター」
 (問)三田村 TEL 090 1828 6384

・11月17日(土)三重四日市「ガリバー」ゲスト 竹内いちろ
 19:00スタート 前3,000円 当3,500円(オーダー別)
 (問)同 TEL 059-346-7321
http://www.galliver.gr.jp

・11月18日(日)東京「バックインタウン」
 18:00スタート 3,780円(オーダー別)
 (問) TEL 03-3353-4655
http://www.backintown.jp/index.php?z=260402

・12月2日(日)奈良「ビバリーヒルズ トーク&ライブ with平井宏」
 ゲスト:南かおり(MCタレント)
 18:00スタート 前4,000円 当4,500円(オーダー別途)
 (問)TEL .0742-26-7444
http://flower6.jp/access.html

・12月23日(日)福岡朝倉「音茶 〜復興支援ライブ〜」
 O.A. 櫻井憲一郎、ザ・もー
 18:30スタート 前3,500円 当4,000円(要1ドリンク)
 (問)同 TEL 0946-52-3672 又は フィールドウイング TEL 0946-52-3671
http://www.asakura.ne.jp/onsa/
 

◆ギター教室発表会
10月20日(土)「バックインタウン」
 15:00スタート 2,000円(要1ドリンクと1フード)
 (問)info@rynten.com

◆北海道ツアー
・11月22日(木)旭川「かぐら蔵」
 19:00スタート 前3,000円 ペア5,400円 当一律3,500円
 (問)同 TEL 0909082-6868

・11月24日(土)芦別「キッチンハウスエルザ」
 19:00スタート 前/当3,000円(1ドリンク付)
 (問)同 TEL 0124-23-0082

・11月25日(日)滝川「三浦華園」
 18:30スタート 前3,000円 当3,500円(1ドリンク付)
 (問)同 TEL 0125-32-3329

◆宿泊イベント
 11月10日(土)~11月11日(日)長野上田鹿教湯温泉郷「旅館鹿の屋」
 美味しい食事と温泉、プライベートライブと懇親会、企画盛りだくさんです。
 ギターを弾かれる方は、ギターをご持参下さい。オープンステージ有。
 詳細問い合わせ:岡崎倫典音楽事務所 info@rynten.com

◆ギターセミナー
・12月1日(土)大阪八尾市F2音楽教室
 全プライベートレッスン、50分、¥10,800(税込)
 http://f2music.com

■アルバム/譜面集情報
Eternal(エターナル) - Rynten plays Teresa Teng –
テレサ・テンとの夢のコラボレーションをスペシャルトラックとして収録。

譜面集『フィンガースタイルで弾くソロ・ギター名曲集 珠玉のメロディ20 (CD付)』

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