【河童のひとり言】
民俗学に「軒遊び」という言葉があるそうです。親が自分の用事をしながら、小さい子供を家の軒先で、ある程度目が届く範囲で遊ばせるということを指すようです。目が行き届いてはいるものの、構い過ぎないといったところでしょうか。この「軒遊び」、例えば、学校や会社、そしてボクが主催しているギタークリニックにも当てはまるかもしれません。ついつい型からはみ出さないような教育をしてしまいがちな昨今、もう少しゆとりを持って見てあげられたらよいかもしれせんね。
【今週のRyntenNews】
今年は紅葉があるんだろうか?と疑いたくなる様な夏の暑さでしたが、着実に自然は巡ってきました。紅葉の季節、如何お過ごしでしょうか?
【河童のひとり言】から《軒遊び》。奥ゆかしい言葉です。日本語の奥深さ、持つ意味の広さを感じさせられます。
尤も《軒》という言葉、過去の風景を指してきている気がしないでもないですね。日も当たらない様な長屋の“軒下”で友だちとよく遊んだ覚えがあります。路地を抜けるとそこには、防火用水があり共同のゴミ箱があったりしたものです。
“軒”以上に過去のものになってきた《うだつ》などは、今では東京近郊だと川越あたりに行かないと、もはや見れない建築の一つ、パーツになりました。しかし、だんだんとこれも違う意味で使われてきていて…「日本語も時代とともに変わりゆくな。」という感じがしてなりません。
■おたよりコーナー
・“morriss33さん”から‘Everything’に投稿頂きました。
『本当にすばらしい演奏です。弾くは難し…。』
ー有り難いコメントですね。
・昔《倫典バイエル》で取り上げた、“フィンガーストローク”に対してのへのおたよりです。
『画質をもっと上げて下さい。』
ーいかんせん、ものすごく古い映像ですので何とも致し方無し…です。でも新しいものに対しては、鋭意努力してまいります。
■Rynten ダイアリーです。
僕は今、長ーいツアーの真っ最中です。北海道のミニツアーも順調です。飛行機の窓から見えた、紅葉が奇麗だった!
一年ぶりに会うマスター。“おじいちゃん”になったそうです、めでたい!
今年もたくさんお客さんに来て頂きました。有り難い事です。
終演後に御馳走になった「つけもの焼き」…漬け物を卵とじにしてグリルしたものなんですが、これが絶品。
高山ではでの家庭でも創る一品なんだそうです。
写真が上手く撮れずアップできません、すみません。
昼間はシャツ一枚でも大丈夫でぃたが、朝晩となると一ケタの気温まで下がり…寒かったですねえ。
富山から駆けつけて来てくれた友人とマスターとで記念撮影。
早朝、夜も明けないうちに、高山を出発し、三重・志摩へ。
昨年は台風の為“避難勧告”がでたり…かなり来れなくなった方がいたんです、が、今年は台風こそ来ませんでしたが大雨でした。
この日は、パーカッションに“土屋祐介氏”にも参加してもらいました。
楽しかったですよ。
打ち上げには、わざわざ打ち上げの為に朝仕入れてくれた“伊勢エビ”が…。
美味しかった!
そして、北海道は釧路へひとっ飛び。
思った程寒くはなかったですが、前日まではかなり冷え込んでいたという話も。。。
前日に入ってから、地元スタッフのみなさんと乾杯。
今回の釧路ライブ、は初めてお邪魔する《詩瑠絵燈(しるえっと)》。
レンガ創りのオシャレなコーヒーの専門店で、釧路でも一番美味しいお店です。
ライブはお店のお客さんを招待してのプライベートライブです。
たくさんの人たちが聴きに来てくれました。お店の人気をを伺えます。
店内には釧路在住の画家《Bin Kashiwa氏》の絵がいたるところに…。
で、ステージの後ろにも飾ってもらいました。
BInさんも勿論来てくれましたが、一緒に写真が撮れなかったのが残念。
写真は、社長の薮口さんと。
僕らが持っているのは、ライブ中に天井から落ちたレンガ。
何故落ちたのか?…ライブスタート早々に演奏した《大地の輝き》の低音に反応してしまったんです。。。
でも、柔らかい場所に落ちたので、音も立たず、殆どの方が気がつかなかったのは幸いでしたが、終演後、スタッフ全員で大笑いしてました!
薮口さん、すみませんでした!
■ライブスケジュールです。
・11月8日(木)福島・いわき「バー・クイーン」先の震災時、地元FM局ではずっと僕の《Thanks
My Dear》が流れていました。
・11月10日(土)秋田「ポートタワーセリオン」港の夜景を見ながら…僕の演奏を聴いてみて下さい。
・11月18日(日)三重・四日市「ガリバー」四日市在住のギターリスト・竹内いちろ君がゲスト出演します。
宿泊イベント
・11月23日(祝・金)~11月24日(土)福井・越前市 楽しいイベント企画です。是非一度参加してみませんか?
●ライブにご来場の皆様へお願い●
ライブ中は録音や撮影は禁止です。
ステージに上がったり、ギターや機材に触ったりしないで下さい。
楽器はとてもデリケートで、なによりアーティストの命です。
マナーを守り来場者皆さんが心地良く楽しめるライブになるようご協力ください。
■アルバム情報
『Eternal(エターナル) - Rynten plays Teresa Teng – 』
テレサ・テンとの夢のコラボレーションをスペシャルトラックとして収録。
【譜面集『Eternal Rynten plays Teresa Teng』】
『Eternal Rynten plays Teresa Teng』譜面集が出ました!、自信作です。
何が自信作かというと…非常に読みやすく見やすい!実際に楽曲も素晴らしいものばかりですから、是非弾いてみて下さい。
【Ryntenゲスト】
■ゲストコーナー
先週に引き続き、ゲストは《沢田知可子さん》です。今日は、アルバム《アダージョ》から前回流れた“慕情”を聞きながら登場頂きました。
倫『このアルバムを抱えての25周年記念コンサートのスタートは、僕がお邪魔した東京渋谷?』
沢『あの形は“沢田祭り”と言いまして一日だけ。ラジオパーソナリティーの《小川もこさん》に“沢田知可子”の人生を語ってもらいながら歌で繋いで行く内容だったんです。』
倫『また別な形で?』
沢『今度のコンサートは【歌の力 生きる力】というテーマがあって「歌こそが生きる力に繋がるセラピーなのではないか!」と銘打っています。みなさんが知ってる様な曲を「一緒に歌う。」というコーナーもあります。震災のチャリティーでは「東北に想いを送りましょう。」とNHKでも流れている《花は咲く》を会場の皆さんと唄ったんです。感動しました。』
客席から観てるだけでなく、ステージとの壁が取り払われて自分も参加出来るのは、嬉しいですよね。
沢『「“会いたい”しか知らないんだけど来ました!」みたいな方が9割以上。その気持ちは多分“時間旅行”に来てるんじゃないかなあ、って…。』
倫『時間旅行?』
沢『レパートリー曲に《村下孝蔵さん》の“初恋”があります。これを歌う時「先ずは、初恋の方を思い出しながら…」って。それが入り口。その瞬間から“時間旅行”で自由にどこへでも行ける。』
初恋の人って、そう言われてみるとパッと思い起こす事が出来ますねえ。
沢『ご夫婦で来て下さった方には「申し訳ございませんが、今は隣を見ないで。』と…(爆)。』
倫『でもステージ上では隣をずっと見てる知可ちゃんがいる!(笑)』
ここで触れておきましょう。
知可ちゃんのご主人は同じステージに立つ、ピアニストの“小野沢篤さん”で、曲も書かれています。
沢『24時間いつも一緒、夫婦ライブです。』
倫『そういう意味では、素晴らしい。』
沢『人生のモットーが《夫婦仲良く》。喧嘩すると不協和音になって体に良くないんですよね。“愛のハーモニー”を奏でる事は「プロとして必要な事なんだ。」って一生懸命仲良くしてます(笑)。』
“心の支え”と言うべきか“心の治療”か…“歌薬(うたぐすり)”もそうだけど薬を扱う“お医者さん”というか“先生”をどこに求めるか?
そんなテーマの曲からスタートしている、知可ちゃんのアルバム。今日、最初の曲は、1曲目に収録されている《Doctor
Doctor》。
倫『これも“慕情”と同じ作詞・作曲コンビですね。同じコンビながら曲調が全然うらはら。』
沢『今回のアルバムの“裏テーマ”に《沢田イノベーション》というのがあります。私の唄って夜聴きたくなる曲が多いんですけど、朝の起きがけに聴きたくなる様な曲を書かせて頂きました。』
倫『…っていうよりも「一日かけてゆっくり聴いて下さい。」というアルバムですよね。「おはよう。」って《Doctor
Doctor》で元気に目覚めて、最後はカヴァー曲で「おやすみなさい。」とアルバムが一日になってる。』
沢『《レノン》《マッカートニー》の《Good Night》。』
この《GoodNight》は《レノン》《マッカートニー》のカヴァー曲。《アダージョ》の最後に収録されています。
先日僕が観に行かせてもらったコンサートでも歌われてましたが、オリジナルよりもよかった!
倫『25周年記念コンサートのメンバーは?』
沢『ギターとピアノ、バイオリンだけなんですが、「十分なメンバー。」って気がします。』
倫『それは、歌が持っている空間が大きいから十分に感じるんですよ。』
沢『だって、倫典さんと二人でコンサートやりましたもんねえ。』
倫『怖いもの知らず(爆)。多分、歌がそれほどお上手でない方や適当にやってる方は「もうちょっと楽器が欲しいな。ドラムもベースもキーボードも!』とか。。。』
沢『私の声の倍音は、楽器が増えれば増える程無くなっていくんです。そういう意味ではギター、ピアノ、バイオリンというのは寄り添っていても、私の声が死なない。』
倫『メンバーの方も分かってる人たちだから、凄いな…と思う。』
メンバーのみなさんはいい年の取り方をしてるな、って思います。
倫『25周年記念コンサートは?』
沢『13日からスタートします。11月28日には川崎でもありますので、木更津から足を延ばして欲しいな、って思っています。』
倫『そう、アクアラインでスルッと。』
今日の最後の曲は、《米良美一さん》に捧げた曲で《ありのままで》。
米良さんの壮絶な人生を詩にし、米良さんも歌われているそうです。
これを聴きながら知可ちゃんとはお別れしました。
2週に渡り沢田知可子さんにお越しいただきましたが、新しいアルバムのジャケットも個性的です!
それもそのはず!イラストレーターの《灘本唯人さん》の手になる絵なんです。
目を引くものがありますね。
沢田知可子さんのコンサートツアーです。詳細はHPを是非チェックしてみて下さい。
11月…13日狭山、15日沼津、16日川口、18日沖縄、25日中津川、27日富士市、28日川崎、29日習志野
12月…5日大宮、5日松戸、7日和光、11日柏、13日越谷、14日横須賀、18日千葉、20日茅ヶ崎
【沢田知可子デビュー25周年記念Newアルバム】
「Adagio」
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9月29日の京都でのライブの際に演奏された”青春の輝き”。調べると最新のアコギマガジンにあるとわかり、早速購入しました。カレンの歌声が聞こえるかのような素晴らしいアレンジで、感激しました。いつも通り、オープンハイコードあり、リピートの際の微妙な変化の付け方など、倫典さんのアレンジの凄さを実感しながら、必死で練習しています。
ぼくも、清酒・・?いやいや「青春の輝き」1曲のために、アコギマガジンを購入しました。ちなみに別の方のアレンジは弾けますが、なんか違う気がしまして。楽しみながら練習したいと思いますっ!
>>なんか違う気がしまして(こぅひんさん)
そうなんですね。だから倫典アレンジはやめられないのです。