【河童のひとり言】
最近、施行された”違法ダウンロード禁止法”。多くのレコード会社のサイトのトップページには、違法ダウンロードについて大きく警告が表示され、あまり気持ちのいいものではありません。かつて、熱狂的なファンがいることで知られたアメリカのロックバンド”グレイトフルデッド”は、ファンに自分たちのライブ会場で自由に録音ができるスペースをつくり、そのテープを自由に交換させていたそうです。彼ら自身が、どうしたらファンに喜んでもらえるかを考えながら活動していた結果ではないでしょうか。コピー出来る行為自体がファンのためとは思えませんが、今の音楽業界がアーティストやファンの目線で見れているのか。いささか疑問に感じます。
【今週のRyntenNews】
2012年、残すところあとふた月となりました。いかがお過ごしでしょうか?
【河童のひとり言】から《違法ダウンロード禁止法》。違法にダウンロードする人が増えてきたので、こんな法律もできてくるんでしょうけど…。なーんか“イタチごっこ”ですね。レコード会社のHPを一度開けてみて下さい。最初に何が出て来るか…。それで皆さんがどういう事を感じるか…。
“僕のコメントを待たず”…といったところでしょうか。
■おたよりコーナー
・anilab 1982さんから番外編の《フニクリ・フニクラ》に投稿してくださいました。
『tab?』
ー「tabはありますか?」という事だと思いますが。。。
何年か前、ギター雑誌にこの曲のTABが掲載された事がありましたが、今となっては“入手不可能”かもしれません。
ちなみに、ギターを弾かれる方は分かると思いますが、チューニングは“オープンG”です。
そのチューニングで是非耳でコピーして頂ければと思います。
・Hさんから『お茶の水のステージ拝見しました。素晴らしい演奏で感激した友人が「良かったよ。」と繰り返す事しきり。』
ー有り難うございます。東京お茶の水の駅前での野外ステージを気持ちよく演奏させて頂きました。
是非、屋内ライブにもおいで下さい。
■Ryntenダイアリーです。
つい先日、今週ゲストに来て頂いた《沢田知可子さん》のコンサートに行ってきました。
場所は東京渋谷。雨でした。
デビュー25周年の企画もので、前半は生い立ちからデビューまでをおもしろおかしく、でも涙もあり…と歌で展開していきました。後半は新しいアルバムからのステージでした。会場は満席、素晴らしいコンサートでした。
これから、25周年のツアーもあるそうです。お近くの時には是非足を運んでみて下さい。
今回は地元で活躍するミュージシャン3組が出演、最後には全員で「Chaplin in New Shoes」を演奏。
一昨年にも何組かの地元ミュージシャンが出演しましたが、みんなどんどんと大きくなってますね。
ホントにこれからが楽しみです。
僕のステージは、パーカッションの《土屋祐介氏》にお手伝い頂きました。
やっぱり1人じゃない、って楽しいなあ。
終演後の懇親会、いつの間にかギタークリニックも始まり…。
楽しかった!
スラッフのみなさん、今年も有り難うございました。
また来年もよろしくお願いします!
■ライブスケジュールです。
北海道ミニツアー
どれも年に一度ライブをやらせてもらっています。北海道のみなさん、是非足をお運び下さい。
・11月2日(金)美幌「プチパーティー」
・11月3日(土)北見「ヴィーナス」
・11月4日(日)網走「バー・コード」
宿泊イベント
・11月23日(祝・金)~11月24日(土)福井県越前市で開催致します。プライベートライブや懇親会など、たのしい企画です。
●ライブにご来場の皆様へお願い●
ライブ中は録音や撮影は禁止です。
ステージに上がったり、ギターや機材に触ったりしないで下さい。
楽器はとてもデリケートで、なによりアーティストの命です。
マナーを守り来場者皆さんが心地良く楽しめるライブになるようご協力ください。
■アルバム情報
『Eternal(エターナル) - Rynten plays Teresa Teng – 』
テレサ・テンとの夢のコラボレーションをスペシャルトラックとして収録。
【譜面集『Eternal Rynten plays Teresa Teng』】
『Eternal Rynten plays Teresa Teng』譜面集が出ました!、自信作です。
何が自信作かというと…非常に読みやすく見やすい!実際に楽曲も素晴らしいものばかりですから、是非弾いてみて下さい。
【Ryntenゲスト】
今回もまたまたゲストがいらしてくださいました。今週と・来週には《沢田知可子さん》。なんと3年と4ヶ月ぶりです。素敵な帽子をかぶってお越し下さいました。会うなり『倫典さん変わらないですね。』とおっしゃってましたが、いえいえ知可ちゃんも全然変わりません。今も素敵な笑顔です。
ダイアリーにも書きましたが、つい先日東京渋谷で行われた、“デビュー25周年コンサート”に行ってきたばかり。
すばらしいコンサートでした。
今年で25周年。
その“節目”として《Adagio(アダージョ)》というアルバムリリース。
その話を中心に進んでいきました。
1990年に発売、翌年“有線大賞”を受賞の曲、“会いたい”に乗ってスタート。
沢『「この1曲でよく頑張ってきたね。」っていつも自分に言ってます(笑)。』
倫『先日お邪魔したコンサートでもこの“会いたい”を「これだけじゃないよ~。」と言いつつ「この曲のお陰で今の自分がある。」という言葉もありましたね。後半は全て“アダージョ”からだったけど「いい曲いっぱいあるじゃん!」って思いました。』
知可子さんの曲は、メロディーラインにヨーロッパの風や匂いを感じさせる曲がたくさんあります。
また、世界中のテーマだったり、“チャリティー”だったりもします。
その辺りも非常に興味がありました。
沢『“会いたい”が震災直後、《鎮魂歌》に変わった瞬間がありました。まず、2004年の“中越地震”。新潟の“復興宣言LIVE”で長岡に行った時、この“会いたい”を唄った5分間だけ雹が降ってきたんです。「地球の悲鳴」と言うか「地球が泣いてる」と思いました。その瞬間から“会いたい”という唄が私の中でヒット曲から“鎮魂歌”に変わったんです。その3日後に“スマトラの津波”が…。それからは自分に関わりのあった場所にどんどん呼ばれ、“会いたい”を“鎮魂歌”として届ける様になったんです。』
倫『それは知可ちゃん本人だけじゃなくて、聴いてるお客さんもそう感じた、と言うか“会いたい”という曲のポジショニングが変わっていくものもあったんだと思う。』
沢『昨年も「“会いたい”で泣くのを待ってた。」とおっしゃってくださったご婦人がいて…。震災直後、津波に巻き込まれた家族がいても泣く事を忘れて生きる事に必死だったと…。でもようやく少しだけ心に余裕ができた時“会いたい”を聴いて「悲しみも受け止めなきゃいけないと思った。」と言ってもらいました。』
《唄》は“力”であり“ささえ”なんですね。
、“アダージョ”というアルバムには、2010年10月と11月に某放送局の《みんなのうた》でO,A.されていた曲が収録されています。
この日の1曲目は、その《風を連れて》。
“アダージョ”とは音楽用語で“ゆるやかに”。
それに関する曲もあったりパートもあったりします。
倫『アルバムジャケットに《アルビノーニ》がありますが、これは個人的な思い入れ?』
沢『昔よく「落ち込んでいる時」とか「1人になりたい時」に、暗い部屋の中、大きな音量で“アルビニーノ”のラジオをヘッドフォンで聴いて癒された体験がたくさんあります。クラッシック・弦の波動って体を調整します、心を調整するパートもあります。昔から沖縄に《歌薬(うたぐすり)》というのがあり、悲しい時や辛い時に唄を歌う事で自分の心を心を癒して行くんです。私が歌う事で「心をゆるやかにほぐしてもらいたい。だから“歌薬”を創ろう。」と《アダージョ》とつけました。』
倫『アルバムに《月の歌薬》というタイトル曲がありますが、一番大きなテーマ?』
沢『はい。“アダージョ”が私の“歌薬”だった様に今度は私自身がはみなさんに届けたいな、って…いつかつけたかったタイトルです。』
倫『ありそうで、ないタイトル。』
沢『自分にとってそれが一番理想の“言霊(ことだま)”。』
倫『先日のコンサートもアルバムもそうですが、言葉の説得力がある。“歌が上手い”という事もあるけど言葉がすごく聴こえてきた。』
沢『“言葉”をちゃんと伝えるというのが、自分の中一番のモチベーション、“物語”を聞かせる様な「“読み聴かせ”的な歌手」でありたい。』
だからこそ、その辺りがより磨きがかかってると思うし、より意識して歌っているのが伝わるんですね。
今日の2曲目は《慕情》。
“アダージョ”に先行してシングル盤としてリリースされました。
“会いたい”から20年たち、その主人公が天国へラブレターを書く…という第二章的な世界です。
確かに“会いたい”には、一つの映画を観終わった様な感がありますね。
昨年の震災で慰問ライブに行った時、涙を流して下さったご婦人たちにこのテーマをあててみよう、と出来上がった曲なんだそうです。
とてもドラマティックで、知可子さんも「こんな詩をどんどん歌っていきたい。」と言ってました。
因みに《慕情》の作詞は知可子さん、作曲は“平井夏美”さんで、僕もアルバム《Eternal》制作ですごくお世話になった方です。
この“アダージョ”を引っさげてのツアーが、11月7日市原市を皮切りに関東圏で20カ所、12月20日まで続きます。
お近くの方は是非!
詳しいスケジュールは知可子さんのHPまで。
【沢田知可子デビュー25周年記念Newアルバム】
「Adagio」
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