Ryntenバイエル~vol.131「LivingNaturallyを弾こう 3回目」

【河童のひとり言】
東北関東大震災から3週間が経ちました。被災された方たちに対して、今の自分は何の言葉も持ち合わせていません。ただゝゞ胃袋を鷲掴みされる思いです。ここに及んでも、まだ増え続ける亡くなった方の数、未だに連絡が取れない方々。放射能の問題も深刻です。農作物や海産物、水道への影響は日本全国に広がりつつあります。被災地への援助は言うに及ばずですが、これから益々日本全土を包み込んでいくであろう難題を如何に乗り越えていくか…僕も真っ只中にいる一人なんです。

【今週のRyntenニュース】
今週から、米子の「DARAZ(ダラズ)FM」がネット局に加わりました。
米子の皆さん、宜しくお願い致します。
全11局ネットになりました!有り難い事ですね。

早いもので4月に入りました。如何お過ごしでしょうか?

震災からまだ1ヶ月たっていませんが、余波が日本全国、全土に、というよりも地球規模で広がっている気がします。
水源地・浄水場の汚染報告もあり、その度に「水の買い占め」のニュースも流れています。
物によっては被災地に限らずですが理解出来なくもない、そんな物資もあります。
でも被災地でもないのに「買い占め」に走る必要があるのだろうか?と僕も首を傾げるのも幾つかあります。
例えば、「一才未満の乳児、水道水を飲まないで」とニュースが流れた事がありました。
その時、一度に何十リッターという水を買い込む。。。
でも赤ん坊1人が数日間かけて飲む量…何十リッターになるのでしょうか?
という事は先々に蓄えておく、いや大人も水道水以外の物にあやかろう…そんな気持ちが見え隠れしてなりません。買い占めに走っている人たち、被災地で本当に頑張って一生懸命毎日を生きようとしている人たちの事を真剣に考えているのでしょうか?

僕は疑問です。

■Ryntenダイアリーです。
富山での事。高速道路で福島から富山へ避難される「いわき」ナンバーの車、「福島」ナンバーの車を何台か見かけました。
どの車にも後部には家財道具がぎっしりと詰め込まれていました。
「今どんな気持ちで走っているのだろうか?」と胸が締め付けられそうでした。
放射能…一日も早く解決される事を祈っています。

富山でのプロモーションも全行程を終了、ライブへの準備も整い、いざ会場へ。

今年も昨年同様、元音楽大学内にある「桜ホール」、合唱室だっただけにいい響きのする創りになっています。ステージはもともとは客席、客席はもともとはステージ、という訳です。

オープニングには、地元のミュージシャン「フィフティーズ」の平井さんのギターと森さんのベースとで「トトラの島」を演奏してくれました。ギターとベース、音も広がりなかなかいいサウンドでしたね。

この日は僕の誕生日。
ライブの途中、チューニングをしているとどこからともなくギターの音が…「ん?空耳?」と耳を澄ますとやっぱりギターの音が聴こえます。「もしかして、PAのミス?」とオペレーターに合図を送ろうとした時、「ハッピーバースデー」の曲。。。
『57』のロウソクが乗ったケーキが運ばれ…。
会場のみなさんも一緒に「ハッピーバースデー」と唄ってくれて…嬉しくて…涙が出そうでした。みなさんありがとうございました、感謝!です。でも珍しいですねよね、こんなローソク。

プレゼントに頂いた、僕の大好物の「ほたるイカ」を描いてくださった焼酎、大事にします。

そして先週は初登場の日光で演奏してきました。
まさか日光でライブが出来るとは…嬉しかったですねえ。

会場となった「Daddy’s Cafe」は名前のとおりカフェなんです。
で、時々地元の人達が集まって演奏したり…といった感じのお店です。
いやはや、びっしり満員のお客様に来て頂きました。
計画停電がライブ時間にぶつかる…ガソリンの問題でスタッフが来れないかもしれない…などなど問題はありましたが、僕は何があっても行くつもりでいましたし、現地の方から「とにかく来てください。楽しみにしていますから」と言われ「歩いてでも行くぞ!」と決心。
でも幸いにも停電は回避され、ガソリンも緩和され、全員が集合し無事に終える事が出来ました。
初めて僕の音楽に触れた方達ばかりで「途中で帰ってしまったらどうしよう…」など不安もありましたが、「よかったです」「感動しました」「ギターであんな演奏が出来るんですね」と声をかけてもらい、本当に嬉しかった!

何十年ぶりかで見た「杉並木」、街道もそのまま残っている景色を見た時には、その昔に想いを馳せましたねえ。

地元の方に「あれが杉の花粉です」と教えてもらいました、オレンジ色のものがびっしり…花粉症の人は大変ですね。

時期も重なり、宿泊予定のホテルは「燃料不足の為ボイラーが停止状態」との事で別の姉妹店に案内されました。ここでも影響が出ているんですね。
予定外だった宿には、部屋ごとに露天風呂がついていて、贅沢を楽しませてもらいました。

●ライブにご来場の皆様へお願い●
ライブ中は録音や撮影は禁止です。
ステージに上がったり、ギターや機材に触ったりしないで下さい。
楽器はとてもデリケートで、なによりアーティストの命です。
マナーを守り来場者皆さんが心地良く楽しめるライブになるようご協力ください。

http://www.rynten.com

■Newアルバム情報
Eternal(エターナル) - Rynten plays Teresa Teng –
テレサ・テンとの夢のコラボレーションをスペシャルトラックとして収録。

■好評発売中!
弟4弾CD付き譜面集「フィンガースタイルで弾くソロギター名曲集ー永遠のメロディー20」

■『Eternal(エターナル) - Rynten plays Teresa Teng – 』譜面集の出版が決定。
2011年発売予定、KMP出版から。

【Ryntenバイエル】
Ryntenバイエルは、「LivingNaturallyを弾こう」の3回目です。かなり変わったチューニングですが、国内外を問わずいろいろな方に弾いていただいている曲です。変わったチューニングということもあってか、押さえ方も十人十色…今回は、僕本人がどのように押さえているか解説します。チューニングは1弦目はD(スタンダードから1音下げ),2弦目はC(半音上げ)、3弦目はG(スタンダードのまま)、4弦目はD(スタンダードのまま)、5弦目はG(1音下げ),6C(2音下げ)となっています。初心者の方にはちょっと難しいかもしれませんが、ぜひチャレンジしてみてください。
http://www.youtube.com/watch?v=MQT1p0TAIcc

今回の特別編は唱歌「ふるさと」です。ぜひ聴いてみて下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=N8-ioiUCXaY

この番組は中央エフエム(http://fm840.jp )をキーステーションに、 ラジオ・ミュー(http://www.fm761.co.jp )、 富山シティエフエム(http://www.city-fm.co.jp )、 エフエムとなみ(http://www.fmtonami.jp )、 エフエムおかざき(http://www.okazaki.fm )、 エフエムわっち(http://www.fm-watch.jp )、 エフエムちゃお(http://792.jp )、 エフエムゆめウェーブ(http://www.yumewave.jp )、 かずさエフエム(http://www.kazusafm.net )、ビーエフエム(http://www.befm.co.jp/)、ダラズエフエム(http://www.darazfm.com/)以上、11局のコミュニティエフエム局で放送中です。

One thought on “Ryntenバイエル~vol.131「LivingNaturallyを弾こう 3回目」”

  1. 大地震・大津波。震災からもうすぐ一月になります。
    海抜ほぼ0メートルに建っている我が家も例に漏れず津波の被害に遭い、1階部分がほぼ壊滅。ほんの少しの家財道具を残し、コンピューターをはじめ家電製品は全滅。家具や調度品もそのほとんどが廃棄処分になってしまいました。家族が全員避難できて無事だったのか不幸中の幸いです。

    避難と自宅の電話機の故障により、二週間音信不通が続いたため地元の友人はもとより遥か長野の友達からも安否を心配するメールをいただき、自宅に戻ってからは廃棄物の搬出の手伝いや、陣中見舞いに大勢の友達が来てくれて本当に感謝の気持ちで一杯です。

    テレビのニュースでは街が丸ごと無くなってしまったところも有り、親兄弟、友人を失った方が本当にたくさんおられ、一応家も残り、家族も全員無事だった私は同じ被災者というにはおこがましい気持ちもあります。

    今日でようやく片付けも終わり、明日からは新しいスタートに向けて一歩いや、半歩でもよいので確実に歩を進めるよう頑張るつもりです。

    ギターも一本が駄目になりましたが、不思議なことに完全に水没した倫典さんのオリジナル楽譜はすべて無事でした。残念なのはCDのジャケットが濡れてしまったこと。

    自分ではしっかりしなくては…しっかりしているつもりなのですがやはり気持ちに余裕がないのでしょうね…毎日弾いていたギターも手にしていません。
    きっとギターを弾きないなぁ~と思えたとき自分の中で本当の一歩が始まるのかもしれません。

    一日も早くその日が来ることを、そして倫典さんのライブを見に行ける日を楽しみにしつつ

    長文失礼しました。

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