Ryntenゲスト #567 Shuji Hata(ハタ シュウジ)さん 前半

夏休みの宿題も手付かず、といった子供たちも多いのではないでしょうか?如何お過ごしでしょうか。

夏真っ盛りです。つい先日「〝東京オリンピック〟まで一年を切りました。」というニュースが大々的に流れていました。東京オリンピックは、前回からですと56年ぶりということになりましょうか。前回を振り返るにつけ、僕が一番思い出すのは、競技よりカラーテレビを初めて観た!という事。その後の日本、テレビのみならず、例えば〝新幹線〟東京の〝首都高速〟などなどのインフラの整備、それに伴う技術の進歩は目覚ましいものがあります。今の自分たちの生活は、それらの恩恵の上に成り立っている、という事が言えるのではないか?!と思います。もっとも、先人たちの礎があるにしても、それをより発展させていくのがその後に続く若者たちです。技術的な進歩だけではなく、それをいかに使いこなすか?!いかに共存できるか?!それを問われる時代でもあります。今、保育園や小学校などで無邪気に遊びまわっている子供たち。将来どんな素晴らしい発展や発明をしてくれるのか、が楽しみです。プランターの作物などを育てる様に適材適所を見極めながら、大切に子供たちの若い芽を育てて行きたい!と感じる今日この頃であります。

■Ryntenゲスト《ハタ・シュウジさん》
今週は韓国在住のギターリスト〝ハタ・シュウジ(畑秀司)さん〟にお越し頂きました。ハタさんはとの出会いは数年前、ソウルで友人の結婚式で初めてお会いしました。その後、偶然にも札幌に滞在している時に同じく札幌でハタさんのライブがあり、聴きに行ったり日本に滞在している時にはパーティーに呼んで頂いたり、と時折お会いしています。今回は、偶然にも帰国されていると耳にして、強引に?突然?(笑)お呼びしました。

ハタさんプロフィール
韓国在住 ギターリスト。 韓国の神童アコギ少年ジョンソンハくんは直弟子。 音楽学博士。セーハン大学 教授。 韓国 九里市 広報大使。

今回は、新しいアルバム《from The Northern Island》の引っさげてのご登場です。このアルバムから《Flying Home 》を聴きながらスタート。流れてくるサックスは〝蛇池(じゃいけ)雅人さん〟。北海道は一緒に回られているそうです。

倫『このアルバムメンバーは?』
ハ『ピアノ・ベース・ドラム。韓国でのジャズカルテットのメンバーです。』

ハタさんは音楽の幅が広く、アンサンブルもあればギターソロもあって、ジャンル的にはジャズですが、ジャズにも限らない。『何でも好きなので色んなものが混ざったスタイル』とおっしゃる通り、色々なものに影響されその要素を取り込みご自分のスタイルを創られています。

ハタさんは韓国に住んで31年になります。
倫『ハングルはペラペラ!』
ハ『はい。普通に喋れますが、時々何て日本語で何て言うんだっけ?となる時があります。』

羨ましい限りです。僕もそうなりたいものです(笑)。

ご出身は北海道十勝帯広なんですね。
倫『今流れてるFrying Home は?』
ハ『田舎に帰る時のイメージです。だんだん自分の故郷に近づいてる、鳥になって十勝平野を飛んでる感じ。この曲が面白いのは、メロディーが2つしかないけどコードが動いて景色が変わっていく。そんなアイディアで創りました。』

途中アドリブはあるものの覚えやすいメロディーがどの曲にも流れてて、同じメロディーを繰り返していているけどコードの付け方が変わっていく。これはいろんなものを吸収していないと創れません。最近はやたらと複雑だったり転調したりする曲が多い。だからこそ、心に沁みていきます。

倫『どの曲を聴いてもメロディーがしっかりあって、コンセプトが伝わってくる。そういうのが好きです。』
ハ『ありがとうございます。僕も同じです。それで倫典さんの曲が好きです。』

今日の 1曲目は2017年にリリースしたアルバム《From Musquerade Suite》からタイトルソングの《 Masquerade Suite Magic》。

話を韓国に戻して。
倫『韓国に住んで31年目。31年前って韓国はどんな状況でしたか?』
ハ『88年にソウルオリンピックがあり、僕は東京でテレビを観てました。それが終わり「行って見ませんか?」と声をかけられ。』
倫『きっかけは?』
ハ『音楽抜きで韓国という国に関心を持つ様になり、韓国と日本の歴史的関係を勉強しながら「行ってみたい!」と。「石を投げられても殴り殺されてもしょうがない。」という思いで渡りました。』
倫『そのくらいの覚悟がないと永住は出来ない!』
ハ『ただ、びっくりしたのは、戦争を経験した方々が「日本という国に感情はある、でも日本人ひとりひとりに敵対心はない、そんな想いはない。」とすごく親切にしてくれました。僕は完全に「参った!」。韓国という国が好きになりました。』

そして、奥さんと出会い『そのまま住み着いた』との事でした。馴れ初めなどもお聞きしたいのですが、長くなりそうなので、また次の機会に(笑)。

倫『韓国で音楽学博士号を取得されていますね。』
ハ『はい。僕みたいなのはそんなに勉強しなくてもいいのに…でももう少し勉強したい、と修士課程から博士課程へと進みました。』

ハタさんは子供が4人いらっしゃるとの事。いっときは、小・中・高・大とハタさんの大学院と5人の学生がいたんだとか。でも「奥さんと親のバックアップで」乗り切ったそうです。お子さん達も親の背中を見て育ちますから、将来、どう開花するか?分かりませんよね。

今日最後の曲は、新しいアルバムから奥さんに捧げた《In Your Smile》。

来週もお越し頂きます。

ハタ・シュウジNEWアルバム【 From The Northern Island 】

■Ryntenダイアリ
【バックインタウン@東京 ゲスト:Jeahoon Jang(ジャン) from Korea】

今回、韓国では、何回かオープニングで演奏をしてもらっている〝Jangくん〟が夏休みを利用して東京に来てくれました。彼は大学院で音楽を専攻しています。

ジャンは今年の〝Finger Picking Day〟で〝アコースティックブック賞〟を受賞!昨年も最終選考まで残ってはいたのですが、残念ならが賞を逃し…、今年はリベンジだったと言ってました。さすが!ですね。僕も今回のライブは、すごく楽しみにしていました。

それぞれのソロはもちろんありましたが、セッションは楽しかったですねえ。

彼のソロステージでは、あらかじめ用意してきた日本語のMCを読みながら…でしたが、流暢な日本語なのにはびっくり!でした。

初めて彼に会った時は全くと言っていいほど日本語は話せませんでしたので、彼の努力にはあたまが下がる思いです。演奏もメキメキと腕をあげています。将来、彼は韓国のアコースティックギター界を背負っていく人になると思います。

また、東京で一緒にライブやりたい!と思った1日でした。
彼が帰国する前日は長野上田の鷲見さんの工房にお邪魔し、温泉に浸かってゆっくりと過ごしてもらいました。しかしながら、上田も暑かった!

■Ryntenライブ
・8月25日(日)長野佐久「れもん」
 18:00 17:00スタート 3500円(1ドリンクと軽食付)
 (問)れもん TEL 0267-82-2325 SUMI工房 TEL 0268-42-6237

・9月7日(土)鳥取「ルルカフェ」
 19:00スタート 料金4,000円(1drink付)
 (問とチケット予約)同 大谷 TEL 0857-29-8085 又は 森本 TEL 090-7372-5236

・9月8日(日)鳥取県東伯郡「タイニーキッチンスムース」
 17:30スタート 料金4,000円(1ドリンク付)
 (問)同 TEL 0858-41-1153 又は 米田 TEL 090-1180-9461

・9月21日(土)福岡朝倉「音茶」
 19:00スタート 前3,500円 当4,000円(要1 ドリンク)
(問)同 TEL 0946-52-3672 又は フィールドウイング TEL 0946-52-3671
http://www.asakura.ne.jp/onsa/

・10月19日(土)群馬中之条「ツインプラザ」…詳細未定

・10月20日(日)群馬大泉町「スペース結」…詳細未定

・10月27日(日)三重志摩「Proof」
 20:00スタート 3,000円(ドリンク別)
 (問)同 TEL 0599-43-1872
http://proof.main.jp

・11月2日(土)秋田「カフェ・ブルージュ」
 18:00スタート 4,000円(1ドリンク付)
 (問)秋田アコースティッククラブ 三田村 TEL 090-1828-6384

●イベント出演
・8月24日(土)群馬野反湖「野反湖フィールドフォークコンサート」正午スタート 前4,000円 当4,500円
(問)野反湖フィールドフォーク実行委員会(冨沢) TEL 080-5505-0222
https://gunma-dc.net/event/野反湖フィールドフォーク【中之条街】

・9月 28日(土)岡崎倫典ギター教室発表会@Back In Town…詳細未定

●お知らせ
岡崎倫典が書き下ろした初のギター教則本『フィンガースタイル・ギターの全知識』がリットーミュージックより発売中です。3,000円+税 全288ページ 模範演奏CD付、奏法解説動画もアップされます。
奏法解説専用チャンネル https://www.youtube.com/channel/UCo1G2T06guXBHDODNzYJSDg

詳細はこちら

■アルバム/譜面集情報
Eternal(エターナル) - Rynten plays Teresa Teng –
テレサ・テンとの夢のコラボレーションをスペシャルトラックとして収録。

譜面集『フィンガースタイルで弾くソロ・ギター名曲集 珠玉のメロディ20 (CD付)』

One thought on “Ryntenゲスト #567 Shuji Hata(ハタ シュウジ)さん 前半”

  1. 残念ながら東京ライブは行けませんでしたが、史上最悪と言われている日韓情勢の中、韓国のジャン君を呼んで良いイベントでしたね。韓国というと文在寅さんの顔しか思い浮かばなくなっていますが、番組ゲスト、ハタさんの「韓国という国が好きになりました」という言葉を聞き、頭の中がリセットされるような思いです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です