Ryntenゲスト #551 押尾コータローさん 後半

すっかり暖かくなりました。あの厳しかった冬はどこへ?桜前線は今、どの辺りを北上中なのでしょうか?いかがお過ごしでしょうか?

少し前の話にないりますが、僕の誕生日 3月21日に桜の開花宣言がありました。それからしばらく美しい桜が咲き乱れてましたね。

東京の一口坂という場所があります。そこから東の方向にある、靖国通りという通りにかなり長い桜のトンネルがあり、そのトンネルの前後にハナミズキの木があります。
そこを走っていたら、桜の方は葉桜になっていましたが、ハナミズキが咲いていたんです。つまり、同時に眺める事が出来た訳です。少しずれて開花する植物が同時に見れるというのは他の国でもあるのでしょう。
日本も、特に春は「いい季節だな。」と思います。

ハナミズキも桜前線の後を追う様に北上して行きます。色々なところで、そんな風景が眺められるのではないか、と思っています。

お便りを頂いています。
・おなじみ〝TAKさん〟から。以前、〝ライブテイクで聴く〟という《リンテンインプレッション》での〝イーグルス〟特集に対してのコメントです。
T『〝グレンフライ〟の息子さんを入れてライブをやっているみたいです。メンバーが元気にステージに立たなければツアーは続きません。そのエネルギーはどこから来るのか?イーグルスはソロの作品も秀逸な曲が多くあるので、また特集して下さい。』
R『ぜひ、特集してみたいと思います。』

・宮城の中年ライダーさんからも頂いています。
宮『 ipodが昨年水没して使用出来なくなりました。』
R『大丈夫ですか?腰痛もあったそうですが、暖かくなってきたので善くなってくるいいですね。ツーリングも楽しいかと思います。』

■Ryntenゲスト《押尾コータローさん
今週も先週に引き続き《押尾コータローさん》にお越し頂きました。今年 2月にリリースした新しいアルバム《Encounter》から《FLOWER》を聴きながらスタートしました。

向かいあって座る〝押尾くん〟は、ギターを抱え、しかも流れている曲に合わせて弾いてます。「ギターが好きなんだな。」と言ったら「倫典さんと向かい合ってると、まるで生徒のようですね。」と笑ってました。
ギター好き、と言えば、以前出演してくれた〝木村大くん〟もずっとギターを抱えてましたねえ。

ギター好きに一つ質問を。
倫『ギターを弾くたくない、って思う時ない?』
押『メチャクチャギターの上手い人を見た時にあるかも。でもそんなにない。』

倫『ギターを弾かない人には分かりにくいと思いますが、押尾はDタイプのギターを持ってます。でも小さく見える。』
押『ウクレレに見えます?』
二人で(爆)

押『逆に女性が持っていると可愛いです。イルカさんはDタイプのギターを持ってる。「女だからと言って小さいギターを持ちたくない」と。〝なごり雪〟もFコードを押さえるのに 5カポで弾けばいいのに…男気のある方です。』
倫『見てくれと逆に芯が強い。』

このアルバムの中で、韓国のギターリスト《パクさん》に書いた曲《 Harmonia》を聴きましたが、もう1 曲韓国にまつわる曲があります。韓国では有名な〝 梁 邦彦さん〟という方と一緒に平昌オリンピックの応援CDを創りました。

押『ラジオ番組で紹介して頂きました。あちらでは〝ヤン・バーウオンさん〟という名前で、映画・ドラマ・ゲームやオーケストラの音楽も書かれていて、とてもプログレッシブな幅のある広い活動されています。「押尾くんに〝アリラン〟を一緒に変奏曲で演って欲しい。」と言われ「あ、知ってます!」と(アーリランを歌う)歌ったのですが「それじゃないんだよね。」と。』
倫『たくさんあるよね。』
押『〝ジョンソンアリラン〟と言われ「誰それ?」って聞いたら〝ジョンソン〟という街だった。韓国語で〝チョンソン〟と読むそうです。』

その街に伝わるアリランなんですね。

押『メロディーがマイナーで日本人は知らないと思った。』
倫『多分、聴いた事ない人がほとんどじゃないかな。』
押『歌詞は同じだけど、8分の12拍子、4分の3拍子で創ってる。変なアレンジだと怒られるかな、と梁さんのアレンジを聴いてみました。梁さんはたくさんのアレンジをされていて、韓国の若いロックバンド(ここでロック調で歌う)にかっこいいアレンジしたり、かと思えば北島三郎さん的な大御所にも、アイドル歌手がピップホップ調でコンピューターサウンドで歌っている様なアレンジもあって「面白い!」と同時に「こんなに沢山アレンジがあるのか?!」と。じゃあ「僕が出来るのは何かな?」と考えて「ギター小僧が絶対に弾きたくなる様な、アリランに興味を持ってくれる様なアレンジにしよう。」とチューニングを変えてギターをバーンと叩く奏法にしました。』
倫『押尾が弾いたらどうなる?』

ここで 今日の1曲目はその楽曲《久音 -KUON- feat. 梁 邦彦 〜ジョンソンアリラン変奏曲〜》

倫『通して聴くと毛色が違う。』
押『マイナーな曲だったので、変奏曲という事でメジャーキーに転調する部分を足しました。』
倫『演奏自体もアレンジ部分も押尾節。』
押『そこまで言って頂けると嬉しい。』
倫『いろんな音楽を聴き、いろんな楽器を手がけたその集大成。糧になっているしその積み重ねを感じる。』

ここでアルバム〝Encounter〟のジャケットを改めて眺めてみました。

押『いい男でしょ?』
倫『写真写りいいな。』
二人で(爆)
倫『どのページをめくってもご本人の写真。僕はジャケットに写真を載せるまで何十年もかかった(笑)。デビュー当時から美少年に美青年だったし、いい歳の取り方をしていな、と思う。これは、カメラマンの腕だけではないと思う。』

今回のツアーについて。

倫『今回のステージは、新しいものづくめですね?』
押『これまでは、昔の曲を多めに新しい曲をちょっと、とずっーとやってきた。でも今回は頑張って全曲新曲でやろう!と思って。』
倫『大変でしょう?』
押『止めればよかった。(笑)』
倫『今は、ツアーも半分以上終わり、楽になったと思うけど。』
押『ドキドキでした。持ち駒がない状態。ウオーミングアップ的に得意な曲を演りたいじゃないですか。でも全く無くて「はい、どうぞ」的な。お客さんも「初日だし。」と同情的な空気もあったけど。』

全て新曲、という事になるとファンとしては「あの曲を聴きたかったのに。」という意見もありますよね。

倫『初めて来るお客さんもいるよね?』
押『いつも来てくれる人ならいいけど、たまたまライブがあるから、と来た人もいるから「今日はメリークリスマス演りません」って言うと「えーっ、演らないの?!」って言われる。』
倫『その辺は演歌系の歌手の人って構成がうまいな、って思う。』
押『演歌系の人って、昔の曲のメドレーやるんですよね。』
倫『ワンコーラスづつ出来る。』

僕らギターインストのメドレーはどうでしょう?

押『チューニングの関係上不可能に近いものがあって、似た様なチューニングでメドレーは可能だけど、そうなるとコーナーの曲調が似てきてしまう。。じゃあ、ギターを取り替えたら…もあるけど、取り替えてる間が空いてしまう。』
倫『なので、そこで一度終わらなければならない』
押『一度、ルーパー(音を回して繋げていく機材)を考えた。ループで音を回しながらギターをチェンジする(笑)。インストの世界でも活かされないかな、と考えた。でもなんだかなあ?って。』
倫『見え見え。〝エド・シーラン〟も使ってる。』
押『スイッチを踏む時と離すタイミングが怖い(笑)「あー、間違えた」となったら、足元に気を取られて演奏に集中出来なくなる。だから「やめよう!」と思った。』
倫『やめましょう!』

最後に、嬉しい時に流す涙、という意味の《teardrop》を聴いてお別れです。

収録を終えて。
彼と初めて出会ってから30数年になります。そんな彼が、第一線でバリバリ活躍しているのは、とても嬉しい。ラジオ収録中もギターを手放さない、流れている自分の曲に合わせて弾いてるギター少年は永久不滅!嬉しい限りです。元気にやっていって頂ければ、と思います。

押尾くん、ツアー、頑張ってください!
また遊びに来てね〜。

【押尾コータローENCOUNTER ツアー】
・4月27日(土)京都「ロームシアター京都サウスホール」
・5月12日(日)兵庫「神戸文化ホール中ホール」
・5月18日(土)神奈川「横浜関内ホール大ホール」
http://www.kotaro-oshio.com

■Ryntenダイアリ
【百年邑@大阪河内長野】
例年だと1月か2月のライブでしたが、昨年から春に変更してもらいました。理由は…「寒いから」です(笑)。マスターが快く変更希望に応じてくれました。ありがとう〜!

ライブ曜日も一昨年からかな、日曜日開催となりました。早い時間にスタートすれば、お客さんが早めに帰れるんですね。最近、日曜日開催のお店が増えている気がします。
明るい時間にリハーサルを終えて、明るい時間に開場します。もちろん、終演時間には暗くなってますが…。僕としては、早く終われば早くビールが呑める!ということになりましょうか(笑)。

この日は、雨がしとしとと。桜は葉桜、ハナミズキは芽が出始めてました。綺麗でしたね。

ライブには今年もたくさんの人たちが来てくれました。ありがたい事です。

百年邑のママは店内に生け花を飾っています。今日はこれ!綺麗ですね。

控え室に使わせてもらっている、リビング。愛犬ソラもいます。

終演後は、マスター手作りの定食をいただきました〜。うまい!

食後、お店のスタッフの女性が歌を披露してくれました。伴奏はギター教室の先生でもある、マスター!歌は良かったんですけどねえ、マスターのコーラスが…(笑)。あっ、伴奏のギターは良かったですよ〜。

帰り際、お店スタッフと記念撮影。

今回で、僕のステージは16回目だそうな。お店は来年で20周年との事。「もうそんなになるのか?!」とびっくり!ずーと呼んで頂けて本当に有難いです。
感謝!

【いろは亭@長野飯田市】

飯田は寒いだろうなあ、と服を多めに詰め込んで伺ったわけですが、この日の東京の気温は17度だというのに、飯田はなんと!20度。びっくりでした。まあ、当然ながら夜は冷え込みましたが。
公園の桜が風に飛ばされ、まさしく〝桜吹雪〟。感動でした。

ライブには今年も遠方からも、たくさんの人たちが来てくれました。本当に嬉しいです。

終演後の懇親会にも大勢の人たちが参加。盛り上がりましたねえ。みんなで豚しゃぶを囲んでワイワイと。シメは、いろは亭名物のラーメン。だしが効いててうまい!お近くに行かれた時にはぜひご賞味あれ。オススメです。

そしてリハーサル終わりで来てくれた、PA田中さんのご家族と記念撮影。お子さん達もすくすくと育ってました〜。向かって僕の左側にいるのが、田中さんのお姉さんでもあり、お店のママさんの〝和子さん〟。

ところで、前日入りした僕らは、夜、ひょっこりといろは亭へ。大歓迎してくれのはいうまでもありません。ご馳走になった〝南信州牛〟の焼肉は絶品でした〜。ちょっと食べ過ぎたかな(苦笑)。

飯田は春でしたが、そびえ立つアルプルの山々には、まだまだ雪が。

今回も大変お世話になりました。感謝!

【今日の霊峰富士】
青空に雪をかぶった富士。綺麗でした!

【とあるパーティーでの演奏@横浜】
パーカッションの〝ながはら元〟さんにお手伝い頂き、20分ほどのステージを演奏して来ました。とても立派な会でした。パーティー会場となったビルの真正面には豪華客船が。。。でかい!!!

茶色のビルの向こうにそびえ立つ、大きな白いビルのようなものが客船〝ダイヤモンドプリンセス〟。イギリスの船です。けっこう離れたところからもよく見えました〜。船マニアの僕としては、ワクワクでライブどころじゃない、と(笑)。
正面の茶色いビルが邪魔だったけど…(すみません)。
この船のスケジュールを調べたら、夕方5時に出向との事。5時前にリハーサルを終えた僕らは主催者のみなさんと、窓越しにダイアモンドプリンセスを見送りました〜(笑)。

写真はパーティー前のリハーサルで。

開催者みなさんには、大変お世話になりました。有難うございました。

■Ryntenライブ
●ソロライブ
・4月27日(土)宮崎高鍋「Dolphy」
 19:30スタート 前2,000円 当3,000円(1ドリンク付)
 (問)同 TEL 0983-22-0784 または 永友 TEL 090-1165-6752
 
・4月29日(祝月)福岡朝倉「音茶」
 19:00スタート 前3,500円 当4,000円(要1ドリンク)
 (問)同 TEL 0946-52-3672 又は フィールドウイング TEL 0946-52-3671
http://www.asakura.ne.jp/onsa/

・4月30日(祝火)大分「エフサウンドカフェ」ゲスト:三ケ尻聖一
 19:00スタート 料金3,000円(ドリンク別)
 TEL097-551-5380

・5月2日(祝木)奈良「ビバリーヒルズ」ゲスト:伍々慧
 18:00スタート 前3,500円 当4,000円(1ドリンク+1フード=1,000円別途)
(問)同 TEL 0742-26-7444
http://flower6.jp/

・5月3日(祝金)三重四日市「ガリバー」ゲスト:竹内いちろ
 19:00スタート 前3,000円 当3,500円(オーダー別)
 (問) TEL 059-346-7321
http://www.galliver.gr.jp

・5月5日(日)広島「もぐらガーデン」
 15:00スタート 前3,500円 当4,000円(要ドリンクオーダー)
 (問)Music Bar Jugemu TEL 090-2005-8024

・5月6日(祝月)広島「Jugemu(ジュゲム)」ギターワークショップ
 14:30スタート 料金4,000円(要ドリンクオーダー)
(問)Music Bar Jugemu TEL 090-2005-8024

・6月15日(土)東京水道橋「カフェらいん」…一人ステージです。
 18:00スタート 3,500(ドリンク別)TEL 03-3262-4675

◆中国公演
 5月24日(金)大連を皮切りに、6月9日上海まで10ヶ所のライブとギターレッスンも開催されます。

◆北海道ツァー2019〜春
 6月19日(水)増毛、6月21日(金)札幌、6月22日(土)赤平、7月15日(祝月)幕別

●イベント出演
 東京ハンドクラフトフェス2019@すみだ産業会館サンライズホール
 日程:5月18日(土)&19日(日)
 岡崎倫典は18日(土)17:20〜18:00
 料金:一日券1,300円2日間通し券2,000円 いずれも税込
https://handcraftguitar.jp

●お知らせ
岡崎倫典が書き下ろした初のギター教則本『フィンガースタイル・ギターの全知識』がリットーミュージックより3月14日発売されました。3,000円+税 全288ページ 模範演奏CD付、奏法解説動画もアップされます。
奏法解説専用チャンネル https://www.youtube.com/channel/UCo1G2T06guXBHDODNzYJSDg

詳細はこちら

■アルバム/譜面集情報
Eternal(エターナル) - Rynten plays Teresa Teng –
テレサ・テンとの夢のコラボレーションをスペシャルトラックとして収録。

譜面集『フィンガースタイルで弾くソロ・ギター名曲集 珠玉のメロディ20 (CD付)』

One thought on “Ryntenゲスト #551 押尾コータローさん 後半”

  1. >>That’s What Friends Are For

    そういえば譜面集にあったことを思い出しました。倫典さんの洋楽カバーは好きなのですが、弾いていない曲、チャレンジしていない曲も多い。
    早速弾いてみました。といっても倫典さんの「難易度B」は少々手ごわい。譜割りが少々独特でなかなか滑らかに弾けない。この曲はライブでも見たことはないし、YouTube映像もないのですが、多分倫典さんならこの運指のはずだ、などと思いながら弾いています。Bm7-5で1弦3フレットを押さえるところは、多分2弦3フレットの小指を寝かせているんだろうなと思いつつ、小指が言うことをきかないので断念。
    バカラックの曲好きなので、エンディングまでいけるように練習してみます。ライブでも弾いてほしいな。

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