Ryntenゲスト #506 押尾コータローさん 前半

5月上旬、奄美・沖縄地方、そして下旬には四国が〝梅雨入り〟梅雨前線北上中です。如何お過ごしでしょうか?

〝紫陽花〟が美しい季節ですね。〝中央エフエム〟のあるビル”2Fテラスには紫陽花の花が咲いています。
私ごとではありますが、よく使わせて頂いてる〝京王井の頭線〟という東京の私鉄沿線には、ものすごい数の紫陽花の花が並んでいて、季節的に最高です。手入れもしっかりとされていて通り抜けるのがとても気持ちのいい路線です。
ぜひ、チャンスがありましたら、乗ってみて下さい。

お便りをご紹介します。
おなじみの〝宮城の中年ライダーさん〟から頂いています。
『小生の住んでいる宮城の米どころでも5月下旬に田植えが終わりました。もっとも花田植の様な楽しく賑やかな光景ではなく、今は機械オート化され、静かな田植え。黙々と淡々と行われています。昔は、家族総出だったんですが、今は、人も必要とされなくなり、それに加えて、若かりし時は日本の歌謡曲、テレビに毒されていたのでしょうか、そんな曲ばかり聴いていました。しかしこの番組で倫典さんの洋楽セレクト解説にいつも「なるほど。」と感心しながら拝聴しております。』
Rynten『ありがたいお便り、ご意見メールを頂きました。今後とも是非聴いてやって下さい。』

■Ryntenゲスト《押尾コータローさん
7月、ギターの神様〝ウイリアム・アッカーマンさん〟とのジョイントライブ宣伝を兼ねて〝押尾コータロー君〟が久しぶりに来てくれました。
押尾君のオリジナル曲《ナユタ》を聴きながらスタートです。このゆったりとしたテンポ。どんなんであれ〝押尾節〟なんです。これってすごい!ですよね。

倫『音を聴いただけで「あっ、あの人だ!」と思われる方も多いと思います。』
コ『どーも…。』『押尾コータローさんと言ってる岡崎倫典さんが面白いなあ、と。違和感があって〝どーも〟としか言えなかった(笑)。』
倫『ここからは〝押尾〟と言わせてもらいます(笑)。』

倫『忙しい?』
コ『そうですね。ソロ以外でもいろんなコラボにも誘われて嬉しい。何か、歌手の方が「押尾は伴奏はやってくれない。」みたいな雰囲気があったみたいで。でも「そんな事ないですよ。」と間口を広げたら「押尾とやりたい。」って言ってくれて。』
倫『有難い事だよね。』
コ『バック演奏もチューニングを変えてやってます。』
倫『変則?』
コ『どうせやるならオープン使ってバンバン叩いて。それで文句言われたら辞めようかな、と。』
倫『それがうけた?』
コ『「いいねえ。ここで叩いてよ。」って。』

持っていくギターが増えるてるそうです。

コ『最近感動したのが〝谷山浩子さん〟とご一緒した事。』
倫『それ聞きました。』
コ『谷山浩子さんといえば、岡崎倫典さんじゃないですかあ。』
倫『え~っ!?』
コ『ツイッターでたまたま谷山さんをフォローしたんです。そしたら「押尾は私のファンなんだ!」と思ってくれた。で、谷山さんから「ライブに出てくれない?」って連絡があったんです。「岡崎倫典さんにずっと習ってました。」と言ったら「知ってます。」って。すごい時代だな、と思いましたよ。』

谷山広子さんのレコーディングに押尾くんと一緒に行った様な記憶がありましたが「行ってない」との返事でした。

7月にご一緒するウイリアム・アッカーマンさんは、癒し系ミュージックのレコードレーベル〝ウインダム・ヒルズ〟を立ち上げた人でもあります。

倫『30年くらい前、ライブを一度だけ観ました。』
コ『倫典さんは〝マイケル・ヘッジス〟とのインタビューもされているじゃないですか。そのあたりで先ずヘッジスを知り、その後アッカーマンさんを知りました。』
倫『まさか、その人たちと数十年後にご一緒するとは…。』
コ『思わなかったです。神ですから。』

昔、押尾君が僕のギター教室に通っていた頃、南澤大介さんらとギター会報誌を作ってた事があります。その時に、みんなでアッカーマンのギター譜を書いてやり取りしてましたねえ。

ここで、セッションタイム。押尾君のオリジナル《同級生》を演奏することになりました。これは、〝中村澄子さん〟の原作の映画。男の子が男の子を好きなる、というストーリー。とても美しい映画のテーマ曲です。

今日の1曲目はセッションで《同級生》。

演奏を終えて。
倫『やった~!』
コ『うまいですね、僕たち。』

二人で(爆)

押尾君はギターリスト、というだけでなくメロディーメーカー。それは大事な事だと思います。

倫『ギターが上手いだけじゃダメ!』
コ『その辺りは倫典さんにすごく教えて頂きました。』
倫『いやいや…。』
コ『僕はアコギしか聴いてなかったし、「アコギしか聴きたくないんです。」と言ってた。「〝ザ・バンド〟を聴け!」って言われ「そんなの聞きたくない!」と。でも「いいから聴け!」と聴いて観たら「いいですね!」となり、〝ヨーマカウコーネン〟も一緒に観に行ったり、いい具合に軌道修正してくれました。』
倫『覚えてる。』
二人で(爆)

倫『才能とかより経験が大きいよね。たくさんのロケーション、いろんな人との出会いなど、演奏に出てくる気がする。』
コ『倫典さんに「お前はものを創る人になれ!」と言われ、なかなか出来なかった。でもそれが曲を創る上でのマインドになってるかもしれません。』
倫『堰を切った様に溢れる作品が…。』
コ『創れる様になってから楽しいです。』

ウイリアムアッカーマンの話題へと移ります。

倫『他のギターリストと違ったのはテクニックではなく、音と独自の空気感。』
コ『うん、うん。ウインダムレーベルでマイケルヘッジスは、超絶ギター・一番煌びやかな奏法で僕はものすごく影響されました。その次にフィンガーで超絶奏法の〝アレックス・デ・グラッシ〟。アッカーマンさんはアルペジオの中にフィンガーがりオープンチューニングを使う。あの当時、一番コピーしてたのはアッカーマンさん。』
倫『チューニングバリエーションが多かった?』
コ『多かった。割と頑張ったら弾けたアレックス・デ・グラッシもヘッジスも難易度が高い。』
倫『高い。ヘッジスは派手さアクティブもある。若い人たちはそれを突っつこうとする。』
コ『僕がそうでした。』
倫『やがて傍で聴いてたアッカーマンは「やっぱりすごい」と傾いていく。』
コ『メロディーが一番残っているのは、アッカーマン。思い知らされました。』
倫『その辺りも勉強になる。それと一本一本の指のタッチ。あの人は金属のフィンガーピックを指につけてる。』

アッカーマンさんの本職は大工さん。だから爪を伸ばせない理由があります。


コ『カチカチという音が独特のサウンドがある。』
倫『でもその割には、サウンドコントロールして音粒を揃えてる。』
コ『硬いはずなのに柔らかい。』
倫『あの世界観はすごい。他にない個性。』
コ『エフェクターの使い方の影響はかなり大きくないですか?デジタルリバーブの。』
倫『そう。彼は70年代からやってた。』
コ『アッカーマンさんに聞いたんですが、ヘッジスのアルバム〝Aerial
Boundaries〟、アッカーマンさんがリバーブをかけた。そしたら「こんなにリバーブかけたら作品じゃない!」と怒ったそうです。』
倫『結果どうなった?』
コ『アッカーマンさんは「この方がいい。」と言い、そして売れた。ヘッジスの1stアルバム〝Breakfast
In The Field 〟にはリバーブがかかってない。』
倫『アッカーマンはギターリストと同時にプロデューサーでもある。それがその所以でしょう。』

ここでウイリアム・アッカーマンの楽曲《The Opening of Doors》。

今回のツアーは、アッカーマンだけでなく、アッカーマンの一押しのギターリスト〝トッド・ボストンさん〟も演奏されるそうです。
次回は、もう少し深いとろこも聞きたいと思います。

倫『また来週来てくれる?』
コ『またセッションしてもらえる?』
倫『もちろん。歌えと言われれば歌うし。言われないだろうけど。』
二人で(爆)

来週もお越し頂きます。

【押尾コータロー featuring ウィリアム・アッカーマン Billboard Live】
出演:押尾コータロー 〔ゲスト〕ウィリアム・アッカーマン / トッド・ボストン

大阪公演:Billboard Live OSAKA
2018年07月07日(土)1st 開場16:30 開演17:30  2nd 開場19:30 開演20:30
2018年07月08日(日)1st 開場15:30 開演16:30 2nd 開場18:30 開演19:30
サービスエリア 8,900円 カジュアルエリア7,400円(1ドリンク付き)
ビルボードライブ大阪 06-6342-7722
http://billboard-live.com

東京公演:Billboard Live TOKYO(東京)
2018年07月13日(金) 1st 開場17:30 開演18:30  2nd 開場20:30 開演21:30
2018年07月14日(土) 1st 開場15:30 開演16:30  2nd 開場18:30 開演19:30
http://www.kotaro-oshio.com

■Ryntenダイアリ
【ソロギターの日 スペシャルライブ2018 History & Sprout@東京】
今回初めて参加させて頂きました。久しぶりにご一緒することになった〝コマンチ〟こと《小松原俊さん》や《岸部眞明さん》らセッションもとても楽しかった~。
又、自分の世界を創り上げつつある、若手女性ギターリストさん《奏帆さん》と《KOYUKIさん》の演奏も久しぶりに聴かせてもらいました。

ギター好きにとっては、とても楽しい企画だったと思います。ただ、休憩はちょこちょことあるものの、ライブが4時間にもなり、ご来場の皆さんが疲れたのではないか?と心配でもありました。

写真はコマンチと楽屋で。
「兄弟ですか?」とよく言われます(笑)。

終演後は、近くの居酒屋で「お疲れ様でした~。」。
この日程に合わせてはるばる韓国から来てくれた《Hwan
Hee君》や日本に滞在中の韓国スタッフも集まってくれました。

帰り際、器材メーカー《M-Factory》の〝三好くん〟も交えて記念撮影。

最後に奏帆ちゃんと。

《北海道入り》
ツアーが始まる前に、会いたい人が。。。公私ともに仲良くさせて頂いているSTV放送の《坪内さん》。昨年は会えなかったので、今回は、と。
お付き合いさせて頂いてからかれこれ10年ほどになるでしょうか。
焼き鳥の美味しいお店に連れて行ってもらい。。。
夜の札幌を徘徊?!(笑)

「寝酒に」と、とあるビルのバーへ。夜景が綺麗!

楽しくゆったりとした札幌の夜でした。

《富良野へ》
翌日は札幌から旭川を経て富良野へ。昨年12月半ば、闘病の末亡くなった《キツツキ》のマスターの墓参り。


富良野の町

もう半年経ったのか?まだ半年?時というものは早いものですね。
墓参りの後は、マスターの一人娘〝瑞恵ちゃん〟と再会。
元気な顔を見れてよかった!

【うしだやホール@増毛】
約一年ぶりです。僕にとってこの地も大好きな場所の一つです。


このお店には、ホールがあります。マスターは音楽が大好きなんですね。

今回もたくさんの人たちが来てくれました。もう二度と来ることはないな…と思っていたけど、レギュラーで訪れる事が出来るようになったのが本当に嬉しい。
で、打ち上げは焼肉。そろそろ解散という頃に一枚。

そして記念撮影。

すでに廃線になってしまったけど、増毛駅にて。

■Ryntenライブ
・6月23日(土)東京水道橋「らいん」バンドバージョンでお届けします。
 キーボード:平井宏、パーカッション:土屋祐介
 18:00スタート 3,800円(オーダー別)
 (問)同 TEL 03-3262-4675

・7月13日(金)京都「都雅都雅」
 19:30スタート 4,000円(要 2オーダー)
 (問)NOW WEST ONE TEL 075-252-5150

・7月19日(木)東京「バックインタウン」
 19:30スタート 3,780円(オーダー別)
 (問) TEL 03-3353-4655

・7月21日(土)静岡浜松「なんでモール」
 19:00スタート 3,500円
 (問)同 TEL053-474-8889

・7月22日(日)広島福山「とおり町交流館」
 18:30スタート 4,000円(1ドリンク付)学割1,000円引きます。要学生証提示(1ドリンク付)
 (問)バーカブロ TEL 084-926-5966

■台湾公演
・6月29日(金)台北・誠品松・愨表演廳(eslite Performance Hall)
 スペシャルゲスト:ドン・ウンチャン(董運昌)
 ※先日開催した「日中友好アコースティックギターコンサートツアー」で台湾より来日した、ドンさんがゲスト出演します。
 19:00スタート
 (問)奇想楽器台北店 TEL +886 2 2382 0201

●北海道ツアー後半
・6月10日(日)札幌「ジャムジカ」
 18:00スタート 3,000円
 チケット販売:ぴあ、ローソン、エヌチケ
http://www.ticket.ne.jp/nt/、ジャムジカ
 (問)同 TEL 011-612-1900 info@jamusica.jp

・6月12日(火)釧路「Your’s Dinning」
 19:00スタート 3,000円(1ドリンク付)
 (問)三品企画 TEL 090-2052-3473 または アイコム TEL 0154-36-7272

■イベント参加
・8月19日(土)「野反湖フィールドフォークコンサート」@群馬県野反湖キャンプ場野外特設ステージ
 正午よりスタート 前4,000円 当日4,500円
 (問)野反湖フィールドフォーク実行委員会(冨沢) TEL 080-5505-0222

■アルバム/譜面集情報
Eternal(エターナル) - Rynten plays Teresa Teng –
テレサ・テンとの夢のコラボレーションをスペシャルトラックとして収録。

譜面集『フィンガースタイルで弾くソロ・ギター名曲集 珠玉のメロディ20 (CD付)』

One thought on “Ryntenゲスト #506 押尾コータローさん 前半”

  1. 今週はFMワッチさん、FM岡崎さん、ラジオミューさんと3回目の拝聴後コメントを送らせていただきます。(笑)
     以前、番組で将棋の藤井くんと師匠の関係についてお話しされていました。今週の放送は、押尾コータローさんとの楽しそうな雰囲気が伝わってくる放送で、こんな師弟関係って本当にいいなと思いながらゆったりしたいい時間を過ごしました。巷では、相手をぶっ壊せと威圧的な命令をする上下関係もにぎわせていましたが・・。お二人の曲を聴かせてもっとお互いを信頼できる関係を世に広めたいですよね!!
     小生は音楽に関して、ましてギターについては全くのド素人で、気の利いたコメントは出来ませんが、本当に心にしみてくる曲は何回も飽きることなく繰り返して聴いています。これからも番組を楽しみにしています。

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