Rynten ゲスト #449 ながはら元さん pt.2

東京では桜も通り過ぎ、“ツツジ”“さつき”“ハナミズキ”の季節に入ってまいりました。如何お過ごしでしょうか?

ひと月以上も前の話ですが。東京での事。
葛飾区のとある小学校の卒業式で、高熱の為、式に出られなかった卒業児童。〝3日遅れのひとり卒業式〟というニュースがありました。本来なら、校長室に伺いたったひとりで卒業証書を受け取るはずだったのが、なんと!体育館に招き入れられるとそこには同じ年に卒業する40人の児童が一同に揃っていた。ひと足先に証書を受け取った子供たちのお母さん方々がネットワークを通じ、「もう一度その子の為に集まろう」というお話でした。
この世知辛い世の中でささやかではありますが、本当に心が暖まるニュースでした。たったひとりで卒業証書を受け取った児童も一生の思い出、そしてそこに集ってくれた同級生たちは一生の友になっていくのではないでしょうか?素晴らしい出来事であり、お互い素晴らしい経験をしたのではないかと思います。
こういうニュース、増えて欲しいですね。

■Ryntenゲスト《ながはら元さん #2》
今週も先週に引き続きパーカッショニスト《ながはら元さん》にお越し頂きました。アフリカ・ケニアで現地のミュージシャンたちと一緒に録音した《チャカチャ》を聴きながら『ジャンボ!』。

倫『このコスチュームはあるんですか?』
元『
はい。CDだとお見せ出来ないのが残念ですが、目の前でダンサーのコスチュームをつけて、男性と女性の4人くらいで踊ってます。その後ろにパーカッション隊が4、5人。』
倫『踊りのテーマやドラマはある?』
元『はい。〝チャカチャ〟は、最初スローに始まってこのリズムで盛り上がり、ダンサーが集まり踊ります。』

先週は、アフリカに行き日本に戻り〝ボ・ガンボス〟の《どんと》さんとの出会いが大きな人生の転機となった。そして“どんと”さんについて沖縄に行った際に《平安隆さん》と出会い、刺激を受けプロとしての道をスタート。それが平安さんのアルバムレコーディング…と、そこで時間切れとなってしまいましたので、その続きからお聞きしたいと思います。

倫『沖縄から戻ってからは?』
元『Jazzのピアニストの〝ネイティブサン〟の《本田たけひろさん》との出会いがありました。』
倫『出会は宝物ですね。』
元『本当にそう思います。リズムという楽器を演ってたお陰でジャンルを選ばない。歌やメロディーがあればリズムをつけられる。人ともジャンルに関わらずお付き合いさせてもらってます。』
倫『それが音楽の原点じゃないか?!アフリカには常に原点を振り返るチャンスをもらった、という気がします。』
ネイティブ・サン参考資料:https://ja.wikipedia.org/wiki/ネイティブ・サン_(バンド)

今現在、元さんは多くの方々と一緒に演られています。

倫『すごい数ですね。』
元『北海道から出てせっかく東京にいるのだから、いろんな人に会って演奏しようと決めています。』
その末席に僕も加えていただければ嬉しいですね。

ここで、“元さん”の出身でもある北海道生まれの僕のオリジナル《 Still Life
》を一緒に生演奏。

先週は《花田植》でしたが、《 Still Life
》は6拍子。最初、元さんの音源を聴かせて頂いた時に「エイトビートより6拍子ってハマっているよな。」と思い、この楽曲を選びました。

倫『奇しくもこれは、北海道の極寒の日本海側が舞台。ケニアの話をしながら…そんな話もいいかな、と(笑)。ケニアは暑いイメージがある、でも、サバンナも氷河もありますね。』
元『ナイロビ自体は標高の高いので、夜はジャンパーがないと寒い。』
倫『日本から見るとアフリカは赤道というイメージがあって、そういった暑さを抱きがち。』
元『太陽がめちゃくちゃ近い(笑)。』
倫『空気も綺麗だから余計近い(笑)』

“元さん”の十年程前のインタビュー記事の中に「一瞬一瞬全力投球し、いち音いち音に思いを込め、早く一流と呼ばれるプレイヤーになりたい。一流とは、共演する人に安心感を与える存在。そんな一流になりたい。」と書かれているの見つけました。

倫『それは変わってない?もう到達?』
元『いや、ソロアーティストをサポートする時、その包容力・音楽力は半端ないと思います。「そんなプレイヤーになりたい」という思いは今でも変わりません。』

つまり、自分のソロとしてのステージ、サポートとしてのパフォーマンスともに両立し進んでるという事ですね。

倫『例えば、支える時と自分が前に立つ時、切り替えは必要ですか?』
元『支える、は恐縮ですが、人と演る時は出来るだけその人の個性や表情を生かせたら、と。ソロの時は自分がずっと蓄積してきた経験や色が表現出来たらな、と思ってます。』

そのインタビューに最後に「やっぱり一番大事なのは、愛だよ。」という言葉で結ばれてました。初めてお会いした時、そういった部分を感じました。

倫『今後のスケジュールは?』
元『色々な方のサポートさせてもらったり、地方も行ったりしますので、HPなどチェックして頂ければと思います。ジャンベ教室とは言わず「ワークショップ」と言う形で渋谷と国立でやらせてもらってます。子供からご年配の方まで、みんなで楽しく僕が経験したケニアのアンサンブルで叩いたり歌ったりしてますので、興味のある方は気軽に参加して下さい。』

倫『漢字で検索する場合は「永原元さん」で検索して下さい。』

最後にオーストラリアのアボリジニーのトラッドをちょっとアレンジした《イナネイ》を聴きながら、お別れしました。

収録を終えて。
2週に渡ってゲストにお越し頂きました《ながはら元さん》、素晴らしいアーティスト・ミュージシャンです。“ドラムス&ジャンベプライヤー”という紹介がありますが、“パーカッショニスト”というより、“アーティスト”という感じます。
いろんな人に出会い、その度に人によっては「人生を変えてくれた」「導いてくれた」という気持ちを大事にし、その人たちの為ににも「自分もガンバらなくちゃ!」という気持ちが感じられます。
最初、元さんの音源を聴かせてもらった時も一緒にやらせてもらった時も「これは本物だ!」とひしひしと伝わって来ます。
20歳の時にケニアに渡った。当初、アメリカに渡る予定だったが旅行会社に行き、チケットを手配してもらっている時に目にした行き先別の航空運賃表のずっと下の方にケニアナイロビという文字。そこで行き先を変えてケニアに行った。そこで自分の人生が大きく変わった。

僕自身、表を見て行き先が変わる、というのは分からないし信じられない。「そんな人がいるのか?!」と疑ってしまう程です。とても面白い人です。いつかご一緒する時があれば、と願っております。

元さん、ぜひどこかでご一緒しましょうね!

ながはら元 HP:http://gene.kachoufuugetu.net

■Ryntenダイアリ

kayoko.ma@gol.com
今日, 1:49田中 和樹
【谷山浩子45周年記念コンサート~大収穫祭~@東京国際フォーラム】
〝谷山浩子さん〟デビュー45周年記念コンサートにゲストで呼んで頂きました。大変光栄な事です。会場は満席。かなり早いうちからSold
Outになっていたそうです。すごいですね。
会場も熱気に溢れていました。

参加ミュージシャンは、僕の他に谷山さんには欠かせない〝石井AQさん〟、こちらもまた、欠かせない〝斉藤ネコカルテット〟、近年ご一緒されていると言う〝栗コーダーカルテット〟。
かなり大きなコンサートでした。
リハーサルもそれぞれが2日間づつ。出来上がっていくのがワクワクしましたねえ。

今回、写真がそれほど撮れなかった、と言うより写真を撮ると言う気持ちに余裕がありませんでした(苦笑)。残念。
ステージはと言うと、かなり大掛かりなセットでした。

僕が参加したのは、後半です。その昔からご一緒させて頂いた楽曲の数々を演奏しました。緊張の連続…(苦笑)
アンコールには、コーラス隊も加わりフィナーレにふさわしい雰囲気でしたねえ。

終演後、谷山さんとAQさんと。

そこに栗コーダーカルテットの面々が通りがかり。

ネコカルテットや栗コーダーカルテットのみなさんとは楽屋のフロアーも違っていたので、本番以外お会いできませんでした。Cホールとは言え、国際フォーラムは広い!久しぶりにこんな広い会場での演奏でした。

お土産に、この日の会場限定販売されていたと言う、カステラを頂きました~。この女の子は〝のこちゃん〟というそうです。知らなかった!

楽しい一日でした。

■Ryntenライブスケジュール
・5月13日(土)東京水道橋「らいん」キーボードに平井宏、パーカッションに土屋‘大魔王’祐介をお迎えし、バンドバージョンでお届けします。
・6月3日(土)京都「都雅都雅」
・6月4日(日)福井越前「ソバーズ」
・6月17日(土)鳥取「大輪路ルルカフェ」
・6月24日(土)千葉九十九里「シーブリーズ」
・7月1日(土)福岡朝倉「音茶」
・7月15日(土)静岡浜松「なんでモール」
・7月16日(日)福山「とおり町交流館」
●北海道ツアー:7月5日~7月11日予定:釧路、札幌、富良野、増毛
■中国公演
5月20日(土)南昌、21日(日)南昌(セミナー)、22日(月)長沙、24日(水)福州、26日(金)海口、28日(日)天津、30日(火)上海

■アルバム情報
Eternal(エターナル) - Rynten plays Teresa Teng –
テレサ・テンとの夢のコラボレーションをスペシャルトラックとして収録。

【譜面集『Eternal Rynten plays Teresa Teng』】
『Eternal Rynten plays Teresa Teng』譜面集が出ました!、自信作です。
何が自信作かというと…非常に読みやすく見やすい!実際に楽曲も素晴らしいものばかりですから、是非弾いてみて下さい。

3 thoughts on “Rynten ゲスト #449 ながはら元さん pt.2”

  1. ポール・マッカートニー観てきました。「また閉店セールかよ」「チケットが高額な割に内容が変わり映えしない」など・・・評価の低い声もありますが、気にしません。50年前の楽曲を同じキー、同じアレンジで本人の肉声で聴ける。しかも中学、高校時代に熱狂した曲たちです。黒柳徹子さんが「生き残った者のやるべき仕事だと感じた」とおっしゃっていたそうですが、同じツアーを何度も見ているのですが、いつも泣きながら見てしまいます。私が高校時代に現役ミュージシャンで現在もライブ活動されている方はポールだけではありません。人間、限界はあると思いますが、すこしでも長く頑張ってほしいと思います。倫典さんもね。

  2. 前回コメントの補足です。
    倫典さんはカバーをアレンジする際、原曲のエッセンスを非常に大事にされます。「弾いてみたい」と感じるのもそこに惹かれるからです。さてビートルズの楽曲。日本人なので詞の世界よりメロディーに惹かれるのですが、以外に耳に残ってるのがコード進行とアレンジ。ポールの演奏ならベースラインも重要です。すべてがそろって「聴いて感動」になるんだと感じました。それができなくなったらポールはライブをやめるんだな、と思います。

  3. >>ながはら元×岡崎倫典

    遅ればせながらStill Lifeのコメントです。またリピートしまくりです。好きな曲ですが、アルバムアレンジともソロライブとも違う・・・さらに良かったです。花田植同様、機会があればライブセットで聴きたいです。表現が間違っていたらごめんなさい。この番組のスラジオライブは、「お化粧をしないで見せている」ようなもんだと思うんですが、”素顔”の音でも素敵です。

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