Rynten ゲスト #441 岡田信一さん 、中川五郎さん、いわさききょうこさん pt.2

東日本大震災から6年が経ちました。復興が思うほど進まない中、人々の記憶は薄れ、関心のメインは東京オリンピックに移っていっているように感じます。‘自分にできること’をあらためて振り返ってみました。いつもと変わらずギターを弾き続ける、機会がある限り食物など被災地産のものを利用する、そして何よりも…忘れないこと。
-RYNTEN-

そろそろ〝お花見〟の準備に奔走している方もいらっしゃるのではないでしょか?そんな季節になってきました。如何お過ごしでしょうか?

最近のニュースに耳を傾けておりますと、以前にはあまりなかった〝お年寄りの交通事故〟。「アクセルとブレーキを間違えて踏んだ」あるいは、「高速道路の逆走」。もしかしたらこれはお年寄りに限らずかもしれませんが。
まあ、今の自分にはちょっと信じられない。高速道路を走っておりますと、やたらと〝進行方向はこちら〟という道路標識が目につきます。これもごく最近の話。「信じられない」とは言うものの「明日は我が身」と「確かに以前はこんな症状はなかったな。」と自分自身に気がつく事もあります…ちょっと怖いものがありますが。
エスカレーターになかなか乗れなくて立ち往生してしまう人。これもまた「信じられない!」。しかし「自分もそうなりかねないな。」という予感を感じてしまいます。何かを持ちながら他の作業するという動作が出来なくなったり、何もない歩道でつまづいて転びそうになったり…まあ、まだ転ぶところまでいっておりませんが。あとは、よく口の中を噛みますねえ。これもあまり昔にはなかった症状です。
みなさんは如何でしょうか?

お便りをご紹介します
・宮城の中年ライダーさんから『いろんな曲のオンエアーを出して頂いている様です。バイト先を変更して精神的に気持ちよく働くことが出来ています。倫典さんの会話と心地よい音楽を楽しめるこの時間は、心に栄養を補給して「また、明日から頑張るぞ!」という気持ちにさせてくれます。人間にとって、週に一度くらいはリラックスする時間が必要だとつくづく感じる今日この頃です。』
・Rynten『有難うございます。またお便りくださいね。』

■Ryntenゲスト【ゲスト:岡田信一さん中川五郎さんいわさききょうこさん
今週も先週に引き続き、みなさんにお越し頂きました。お三方が揃いますと「聞きたいことがたくさん有り過ぎて時間が足りない。」ということで再びのご登場です。

3月18日(土)東京新宿「全労済ホールスペースゼロ」で開催される《東日本大震災復興支援チャリティーコンサート シェアリング in 新宿》のプロモーションでのご出演。〝岡田さん〟はこのコンサートのプロデューサー、〝中川さん〟と〝いわさきさん〟は出演者。このコンサートの実行委員長は《庄野真代さん》。震災直後の2011年6月にスタートし今年で7回目です。

倫『出演者同士がジョイントしたりするシーンはあるんですか?』
岡『以前はありましたが、今回は一人15分づつくらいのソロシーン。』

倫『でも、出演者の皆さんは面識があったりとか?』
中『楽屋は同窓会みたい。男子楽屋と女子楽屋が分かれてるのが不愉快(笑)』
岡『すんません(笑)。どういう分け方がいい?…年代別?』
中『それは嫌だな(笑)』

これまで東京での開催後にその基金を持って被災地の仙台・石巻・会津・福島・陸前高田・大鎚・いわき・仙台長町・伊達と9ヶ所に行かれています。今年は大船渡だそうです。

中川さんに意見を伺いました。
倫『年月が経っていく過程での変化ってありますか?』
中『震災直後「被災地で歌うんだぞ!」と、いつもと違う意識や緊張がありましたが、何年も行っている間に「どの場所でも変に気負ったりせず、いつもの自分の歌を自分のやり方で歌ってもみんなと繋がれるんだ。」と気づきました。』

倫『それは、アーティストより現地の人が望んでいるのかもしれない。』
中『はい。みんなの笑顔を見ると、こちらが励まされる。』
岡『そう、みんな笑顔で迎えてくれる。』

ここで今日の1曲目。
中川吾郎さんの新しいライブアルバム《どうぞ裸になってください》から《運命 運命 運命》

いわさきさんにも伺いました。
倫『被災地をソロとして回られた時「時間が流れている」と感じるものはありますか?』
い『よく〝いわき〟に行きますが、原発の問題もあり複雑です。時間が経つにつれて問題も多様化。当初からみんな笑顔でしたし、今はもっと笑顔は増えました。ただ「言いたくても言えない状態」になってると感じられ「見たり聞いたりするのを拒む事はを止めよう!」と思っています。』
倫『この問題は時間がかかるし、何十年かのレベルになるんでしょうね。きょうこさんはそれが見届けられるけど、僕らは見届けられませんから。』
全員(爆)

シェアリングから話は逸れますが、中川さんはかつて大ヒットした《受験生ブルース》の作詞をされた方なんです。
倫『高石ともやさんの作曲ですよね?』
中『50年前の1967年、僕はまさに受験生で《ボブ・ディラン》の《ノースカントリーブルース》を訳して替え歌を歌ってました。《帰ってきた酔っ払い》がヒットし「コミカルな歌が売れるぞ!」とみんなが思ったらしく「じゃあ、曲を変えて」と高石さんが作曲しました。』

いわさきさんは僕の大学の後輩。大学時代はユニットを組まれていたそうです。
倫『今でも仲良し?』
い『はい。相方はミュージカルを目指してニューヨークへ行き、結婚して幸せに暮らしています。』

〝シェアリングコンサート〟について。
倫『今年の意気込みは?』
中『“シェアリング”だからこそメッセージを届けたいし、新しい歌を聴いてもらいたい、と思っています。』
い『嘘のない自分でぶつかり楽しんでやりたい、と思います。』

時間も押し迫ってきたところで、最後にプロデューサーの“岡田さん”から今後の企画などを語って頂きました。
『被災地周辺でのイベントも面白い事をやっています。〝陸前高田の物産展〟や“ゴーゴーネクスト展”と言って〝石巻〟で被災した着物を50cm角に切り、ワークショップを開催し、みんなで自分の生地と繋いでいく。それを使い壁を覆ったりロビーに飾ったりし「いずれ石巻の会館の緞帳にしよう!」という運動もあります。それと《国境なき楽団》では使わない楽器を募集しています、何でもいいので「使わない」などの楽器がありましたら、持って来てください。楽器のないところにお送りしたいと思っています。』

最後にいわさき京子さんの《歌は眠らない 1》より《教訓 1》を聴きながらお別れしました。

みなさんまた、遊びに来てくださいね。

【東日本大震災復興支援チャリティーコンサート Sharing in 新宿〜シェアリング2017】

3月18日(土)全労済ホールスペースゼロ 14:30スタート
(問)TEL 03-3375-8741
http://www.spacezero.co.jp/

■Ryntenライブスケジュール
●ソロライブ
・3月25日(土)広島・三原「八天堂 Cafe Lieホール(カフェリエ)」
・4月14日(金)東京「バックインタウン」
・4月21日(金)宮崎高鍋「ドルフィー」
・4月22日(土)福岡朝倉「音茶」
・4月23日(日)大分「サウンドカフェエフ」
・5月3日(祝水)三重四日市「ガリバー」
・5月4日(祝木)奈良「ビバリーヒルズ」
・5月5日(祝金)広島「ジェイズバー」
●イベント出演
・4月8日(土)フィンガーピッキングデイ@横浜「赤レンガ倉庫」
■ゲスト出演
・4月29日(土)「谷山浩子45周年記念コンサート」@東京フォーラムC 出演:石井AQ、栗コーダーカルテット、斉藤ネコカルテット、岡崎倫典

■アルバム情報
Eternal(エターナル) - Rynten plays Teresa Teng –
テレサ・テンとの夢のコラボレーションをスペシャルトラックとして収録。

【譜面集『Eternal Rynten plays Teresa Teng』】
『Eternal Rynten plays Teresa Teng』譜面集が出ました!、自信作です。
何が自信作かというと…非常に読みやすく見やすい!実際に楽曲も素晴らしいものばかりですから、是非弾いてみて下さい。

One thought on “Rynten ゲスト #441 岡田信一さん 、中川五郎さん、いわさききょうこさん pt.2”

  1. 今週は、ライブ(中央FM放送と同時刻:FMわっちのサイマル放送はこの時間で放送7:30~、ちなみに中央FMのサイマル放送は8:00~)で聴いています。
     高速道路の逆走は珍しくありません。(とほほ・・)田舎の移動手段は、車が必需品でこれまで交通量の少ない田舎道を自己中心的に走った人にとって三陸道は意外と走りにくいのかもしれません。これまで高速をあまり走ったことがない人にとって、特に進入路がわかりにくいと思います。あまりの多さに、最近入口にグリーンのラインを引いて表示していますが、わかりにくいごちゃごちゃした線に、益々迷うかもしれません。特に危険なのは、以前もメールに書きましたが、高速走行車線に合流する際、十分に加速しないでいきなりハンドルを切る人が多いのです。
     皆さん、車の交通量が少ない高速を走る際は都会での当たり前のマナーが通じない、各地のローカルルール?(自己中運転)にお気を付けください。単身赴任で各地で生活した経験がある宮城の中年ライダーより。ご安全に!!

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