Ryntenゲスト ~Vol.243:伊藤賢一さん 1週目

【河童のひとり言】
先日、国民栄誉賞受賞を受賞した長嶋茂雄さんと松井秀樹さんですが、当初は「なんで今頃?」という疑問がありましたが、受賞のセレモニーを見て、ボクも感激した一人でした。缶コーヒーのCMに、「この国には“愛される”という勝ち方もある」というセリフがありますが、あの受賞はまさにそんな意味が込められているような気がします。巨人がどうだとか、野球がどうだという問題ではなく、あの二人はまさに国民が愛したスターであり、今この時代に必要な「ひたむきさ」そのものだと、ボクの目には映りました。

2013年の“さつき”、5月も間もなく通りすぎようとしています。如何お過ごしでしょうか?

【河童のひとり言】から《国民栄誉賞》の《長嶋茂雄さん》《松井秀喜さん》。
僕は個人的に、“国民栄誉賞”の“基準”…“物差し”…よく理解出来ていない人間の1人です。。。
野球の選手で言うと、我が“広島カープ”の“衣笠選手”。“衣笠幸男さん”、“王貞治さん”もいただいた賞です。
逆に野球の選手の方の中に『受賞を!』という話しがあったにも関わらず、『いや~、酒呑んで酔っぱらえないし、僕は辞退します。』と言った人もいるとか…。
世界に羽ばたいた人、あるいは世界一という記録を創り出した人の“物差し”が今イチ…“それのみならず”と、感じます。
もし“世界一”であるのであれば…「世界一を獲った人が受賞する」という“物差し”があるとすれば、“ギネスブック”にかなりの日本人の人の名前が載っています。
その方たちに“受賞”の“栄誉”という話しが沸き起こってもいいのではないでしょうか?
“ドミノ倒し世界一”とか…。もし、その人が“国民栄誉賞”を獲ったとしたら、国民のみなさんの反応はどういう風に出て来るのでしょうか…?
分からないですね。。。

■ライブスケジュールです。
・6月1日(土)東京・水道橋「らいん」2年ぶりにお邪魔します。アコギ好きのマスターがいるお店です。
・北海道ミニツアー
 6月18日(火)旭川「フォークジャンボリー」マスターの唄が実にいいんです。今年も唄ってもらおう!
 6月19日(水)富良野「啄木鳥」ギター弾きのマスターがいます。これがユニークな面立ち…。
 6月22日(土)小樽「一匹長屋」小樽の老舗のライブハウス。マスターとは長いお付き合いをさせてもらっています。

●ライブにご来場の皆様へお願い●
ライブ中は録音や撮影は禁止です。
ステージに上がったり、ギターや機材に触ったりしないで下さい。
楽器はとてもデリケートで、なによりアーティストの命です。
マナーを守り来場者皆さんが心地良く楽しめるライブになるようご協力ください。
http://www.rynten.com

■Ryntenダイアリーです。
先週は宮崎、福岡と行ってきましたが、暑かったですねえ。
“隠岐”に行った今月あたまは、本当に寒かったのに…。
今まで、これほどまでに寒暖の差があっただろうか?

高鍋前日に、《宮崎サンシャインFM》に出演。
パーソナリティーの“横山さん”。なんと、大学の後輩でした!
sunshine fm

さて、宮崎は恒例となった《高鍋・ドルフィー》。
今年もたくさんの人たちが来てくれました。嬉しかった!

打ち上げでは、マスターによる弾き語りあり、三線の演奏あり、ギターセッションあり…と楽しかったなあ。
基地ではいつもお世話になっている、三線の“税田さん”とライブでセッションをしようと思っていたのですが、ライブに間に合わず、打ち上げでジョイントが実現。
with三線

マスターが突然サックスを吹き始めたのにはビックリ!でした。
ドルフィーのマスター

マスター曰く「僕はもともとジャズマンだからさ。」…そうなんですよね…お店の名前も《DOLPHY》ですから。
DOLPHY

楽しかった~。

翌日は、宮崎から福岡に飛び津屋崎の《サーフナイン》へ。
サーフナイン

お客さんは少なかったけど、前回のライブは3月。
来て下さった皆さんには本当に有り難かった!
リクエストをもらったり暖かいライブでしたよ。
ヨットハーバー

“サーフナイン”の裏にある、ヨットハーバー。
この日はなぜかヨットが多かったな。

そしてまたまた宮崎は延岡へUターン。
《イタリア創作料理のKANAYA》もまた、恒例のディナー付きの春ライブ。
KANAYAのディナー

お店は、“土々呂”駅前。
で、店内には“トトロ”が…。
この日も演奏しました!《トトロの島》。
トトロ

車で移動する途中立ち寄ってくれた、道の駅。
本来なら電車が通る予定だったそうです、トンネルもこの通り。。。
今は、焼酎「白馬」の貯蔵庫として利用されているそうです。
トンネル

この道の駅は僕には辛い場所でした…。
これから本番があるし…お酒は呑めないし…。
次回はオフ日に連れて来てもうらおう!
今年も美味しい料理を御馳走になりました!
スタッフのみなさん、明るくて元気で、ホントいいお店です。

KANAYAスタッフ

僕の右隣の男性がオーナーの《金井さん》、イケメンですよね。

今回、飛行機から見えた富士、やっぱり奇麗ですね。
空から見た富士

■アルバム情報
Eternal(エターナル) - Rynten plays Teresa Teng – 
テレサ・テンとの夢のコラボレーションをスペシャルトラックとして収録。

【譜面集『Eternal Rynten plays Teresa Teng』】
『Eternal Rynten plays Teresa Teng』譜面集が出ました!、自信作です。
何が自信作かというと…非常に読みやすく見やすい!実際に楽曲も素晴らしいものばかりですから、是非弾いてみて下さい。

【Ryntenゲスト】
今回も素敵なゲストをお迎えしました!若手ギターリストのホープ、《伊藤賢一さん》。
“伊藤君”とは、昨年、《尼崎“ブルードアー”》でご一緒させて頂きました。
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アルバム《海流》の中から《丘をこえて》を聴きながらスタート。
優しい曲で性格がそのまま出ている気がします。
伊藤君は、クラッシックタイプのギターとスティールストリングスの両方を弾かれる珍しいギターリストです。

伊『最初はアコースティックギターを独学で始めたんです。』
倫『いくつくらい?』
伊『14才。18才の頃クラッシックギターの専門学校に入り卒業後混沌と過ごし、今こんな風になってます(笑)。』

伊藤君のプロフィールには、影響を受けた色んなジャンルの音楽やアーティストが書かれています。
その中でも、8才で初めて聴いたという“ビートルズ”。
そこに登場する、色々なアーティストや音楽に話しが弾みました。

倫『この頃は、解散どころか“ジョン・レノン”も亡くなった後。やはりお父さんの影響?』
伊『そうです。“アビーロード”のレコードが最初。』

“ジョン・レンボーン”に衝撃を受けた時の話しを少し。
伊『友だちから借りたカセットテープを聴いた瞬間、“恋に落ちた”みたいな…「こいうのが好きだったんだ!」って感じ』
倫『“ジョン・レンボーン”の影響を感じる?』
伊『感じます。アメリカのカラッと、よりドロッとしたひと癖ありそうな英国人の感じ。』
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漠然と「○○が好き」という時代に何かを聴いた時「自分が求めていいたのはこれだ!」という経験は僕もあります。

“ジョン・レンボーン”からスタートし平行してクラシックギターリストにも影響を受け、しかもフェイバリットアルバムには“セゴビア”“イエペス”、ギター音楽だけでなくロック系、唄もの、民族系などなど。

さらに深く聞いてみる前に、1曲ジョイント生ライブ。
これは昨年の“尼崎・ブルードアー”でも一緒にやらせてもらった、僕のオリジナル《トトラの島》。
http://youtu.be/LYtnrywOnPQ

倫『美しい。1+1=2ではないな…とつくづく感じます。』
伊『アンサンブルはいいですね。』
倫『弾いてて「この手でレコーディングもいいな。」って。』

伊藤君のタッチを聴いてると、クラッシックをみっちりやっているから基礎がしっかりと出来ているし、タッチの使い分けも感じるし「相変わらずいいギターを弾いてるなあ。」って思います。
最近はやたらと音を詰めて詰めて指も早く動かして弾いて「どうだ!」って感じの人が多い様な。。。
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倫『伊藤君は音の隙間があるし、それを意識しているのを感じる。』
伊『有り難うございます。僕も2枚目までは音をいかにギターで埋めるか…みたいな弾き方で…指も動いたし…でも故障して、立ち止まって考えました。』
倫『1枚目が2001年、2枚目が2003年。4年後に“海流”。』
伊『“大屋健さん”のギターを使う事は、自分の中で大きかった。』

伊藤君が使用しているギターの製作者は《大屋健さん》という長野県伊那市に住んでいらっしゃる方です。
『仙人の様』と笑いながら話していましたが、音量豊かなギターで幅が広いな、と思います。

お父さんもギターを弾かれる方で、『自作自演で唄を創ってる。』そうです。

倫『お父さんはナイロン弦?』
伊『ガットギターをシャカシャカ弾くところから出発。今はオベーションのスティール弦でストロークとアルペジオだけです。』
倫『お父さんはいいアドバイザーですよね。「賢一、お前はすぐそこでハイポジションに行きたがる。」と言ってらっしゃるとか…。』
伊『はい。その通りです(爆)。』
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プロフィールには、僕も大好きな“サイモン&ガーファンクル”も登場します。
“ギルバート・オサリバン”にも『恋に落ちました。』と伊藤君。

歌い手には“ニール・ヤング”、ちょっと変わったギターリスト“ジプシー・キング”、“パゴ・デ・ルシア”、もちろん“ジョン・レーンボーン”。
ロック系の“クイーン”、“エマーソン・レイク・アンド・パーマー”など、幅広いジャンルのアーティストを好きなる…それが役に立っている気がします。

伊『自分の中にインプットしたものが、この年になって外に出せる様になって来たのかなあ、って。』
倫『“影響”って意外と自分で気がつかないけど、人に言われて「なるほどなあ。」と思う事がある。』

この日の2曲目は、アルバム“海流”から“海流”。
伊藤君の曲を聴いていると、「音を大事にしてる。」と感じます。

また来週も来て頂きます。
どうぞお楽しみに。

伊藤賢一ソロ・ジョイントライブ
・5月26日(日)北海道・小樽「一匹長屋」浜田隆史&伊藤賢一ジョイントライブ。
・6月8日(土)愛知・一宮「Denpo-G Studio」
・6月9日(日)兵庫・西宮「Uncle Jam」川畑ともあき&伊藤賢一ジョイントライブ
http://kenichi-ito.com/
お近くのみなさん、是非!

去る、5月25日(土)札幌「渡辺淳一文学館」で行われた、《伊藤賢一リサイタル~リラ冷えの街から~》は、ライブ版を制作される為の公開録音。
お客さんには「会場の空気をアルバムに映しましょう!」というイベントでした。
無事に終わられたようですね。僕も行きたかったなあ。

【伊藤賢一 最新アルバム《Tree Of Life》】
portrait
Tree Of Life

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