Rynten ゲスト:きたやま おさむ さん 1回目

【河童のひとり言】
“文化”、cultureという言葉が、“耕す”cultivateに由来する、というのを学生時代に習った記憶があります。そもそも人間の文化は自然との共存に起因していたのだろうと思います。
さて、今地球上では一日に約100種類もの生物が絶滅の恐れがあるとの記事を最近読みました。全ては人間の行いが原因のようであります。自然の恵みから文明や文化を作り、今やその文明、文化が自然環境を破壊している。皆さんはこの事実をどう思いますか?


【今週のRyntenニュース】
夏真っ盛り、小学校も夏休みに突入、といったどころでしょうか?
如何お過ごしですか?

『河童のひとり言』の「全ては人間の行動が原因」という事…沢山の生物が危機をもって生活をせざるを得なくなっている…それとて大きな迷惑です。

みなさんよくご存知の『猿の惑星』という映画。
もう今は亡くなりましたが、主演の「チャールズ・ベストン」が最後に海岸で見たものは、何だったか?!その映画を観た時は「ハハハ…」と、まさに空想の世界で笑い飛ばしていたのですが。。。ここらあたり来て、何か現実みをおびてきた…ホントにそうなる様な気がだんだんとしてきました。

動物たちに迷惑をかけるだけでなく、人間が自らの首を絞める日もやって来るのでしょうか?

その昔、昔、ですが、日本映画で確か「フランキー堺さん」が主演してた「地球最後の日」というのがあったんですね。それを観た時には「怖かった」です。本当に世界中の人が亡くなっていくわけで、僕が記憶しているのは…最後に生き残ったのは海に出ていた船乗りたち…。
そうならない事を願うばかりです。

メールを頂いていますのでご紹介します。
このおたよりは、先日の僕のblogに掲載させていただきました、「奈良金魚すくい選手権」について。これは全国制選手権ですねえ。kk4693さんから『自宅前にプールを作って真剣にトレーニングしていた…』。金魚すくい選手権に向けてトレーニング!文章を読ませて頂いただけでも、ちょっと笑ってしまいます。

それと、三重県志摩から。
『日本三大御(おん)田植え祭り』の一つである、磯部町の『御田植祭』について、送って頂きました。この時期の開催されるのではないでしょうか?

■Rynten ダイアリーです。
熊本、福岡朝倉、広島福山と回ってきました。
熊本滞在中に熊本で梅雨明け、福岡滞在中には福岡で梅雨明け、そして福山でも。。。
梅雨明けと一緒に旅していたみたいですね。
雲もすっかり夏に様変わりしていました。

先ずは、熊本ライブ前日。
僕の番組をネットして頂いている、岡山浅口にある「FMゆめウエーブ」で収録。

昨年同様、大歓迎で迎えて下さいました、嬉しかったですね。
パーソナリティーの藤川さんは、その昔福山のラジオ局に在職中出演させて頂いた時に初めてお会いしてから、の御付き合いで、その時から近郊でのライブにはいつも顔を出してくださいます。藤川さん、これからも宜しくお願いします!

ラジオ出演後は、当然の如く福山のスタッフのみなさんと焼き鳥屋さんで再会を祝して?一杯。マスターの焼いてくれた鳥、旨かった~。

さて、熊本ライブ「ヌアージュ」は2年ぶりです。

オープニングには九州では有名な踊るギターリスト「なゆた。。。」さん。今回は踊らずイスに座っての演奏でした、踊って欲しかったなあ。また次回に是非!
さすがは熊本、みんなお酒が強い!

翌日は福岡は朝倉「音茶」。
マスターのバースデーに駆けつけました。九州で活躍するミュージシャンも勢揃い。賑やかなパーティーでした!

そして、広島は福山「通り町交流館」。
ここでのライブは3度目になります。今年もたくさんのお客さんに来て頂き、イスが足りなくなくなるほどでした。遠くからも来て下さっている方もいました、ホント、有り難い事ですね。ステージでは昨年同様、広島市で活動しているベーシストのセイシン君に演奏して貰いました。
楽しかったですねえ。

打ち上げには、僕の好きな焼酎「山ねこ」を用意してくれてました!
有り難いですね。

■スケジュールです。
☆岡崎倫典&打田十紀夫ジョイントライブツアー
打田君とのツアーが始まりました!毎日珍道中です。演奏だけでなくトークも存分に楽しんでいただける事間違いなし!です。
・7月23日(金)大阪「5th Street」
・7月24日(土)愛知県江南「Studio M」
・7月25日(日)静岡県三島「After Beat」
☆ゲスト出演
・8月20日(土)群馬県野反湖「フィールドフォークフェスティバル」
出演させて頂くのは今年で3回目。空気美味しいし緑もきれいなところでのイベントです。
昼間は暑くても夕方からは急激に冷え込みます。ご来場の際は防寒具を忘れずに。
・8月21日(日)長野県佐久「れもん」。
初めてお邪魔します。日本料理の美味しいお店ですので、ライブ前に腹ごしらえはいかがでしょうか?
☆韓国公演
今年8月に2年ぶりに韓国でライブがあります。今回はソウルと釜山です。すごく楽しみです!
・8月6日(土)ソウル「Art Hall Bom」18:30スタート
・8月7日(日)釜山「釜山 Art Center」17:30スタート

●ライブにご来場の皆様へお願い●
ライブ中は録音や撮影は禁止です。
ステージに上がったり、ギターや機材に触ったりしないで下さい。
楽器はとてもデリケートで、なによりアーティストの命です。
マナーを守り来場者皆さんが心地良く楽しめるライブになるようご協力ください。

http://www.rynten.com

■Newアルバム情報
Eternal(エターナル) - Rynten plays Teresa Teng –
テレサ・テンとの夢のコラボレーションをスペシャルトラックとして収録。

■好評発売中!
弟4弾CD付き譜面集「フィンガースタイルで弾くソロギター名曲集ー永遠のメロディー20」

御陰様で大好評です!

■『Eternal(エターナル) - Rynten plays Teresa Teng – 』譜面集の出版が決定。
2011年発売予定、KMP出版から。

【ゲストコーナー】
今週と来週は『あの素晴らしい愛をもう一度』の詞を手がけられた『きたやまおさむ』さんがゲストです。
「僕らにとってはたまらなく懐かしい、音楽の礎を創ってもらった方。」と紹介すると「ジュラシックパークみたい。」と爆笑したきたやまさん。
かつてフォークルセダーズというユニットがあり、僕が中学生か高校生の時、友だちが「変な曲がある」と「帰ってきたヨッパライ」のレコードを貸してくれ、針を落とした時に回転数が間違っている!と思ったのを覚えています。衝撃でした。日本の音楽を変えた気がします。

きたやまさんは病院関係や臨床関係の本を多く書かれていますが、音楽や文化についても書かれています。その中で凄く印象に残っているのは『ビートルズ』。そこで、そのあたりを説明して頂きました。

「ビートルズの背後にあったリバプールサウンドやそれ以前のピーターポール&マリーなどのフォークソングには、『自分の唄は自分で書いていいんだ』というムーブメントがあったと思う。それまでは、曲を創る人、唄う人、演奏する人と専門家たちがいて自分の音を自分で書いていい、とは思わなかった。でもそこから、自作自演の世界が始まった。」。
本の中で「アマチュアに毛が生えただけのビートルズ」と書かれていたのが凄く印象的でした。

「帰って来たヨッパライ」を発売した時「自分たちでスタジオやレコードをプレスする工場まで探して300枚のレコードを創った。自作自演でレコードまで創ったのは新しい事だった。でも100枚しか売れなくて…。僕はプロデューサーだし、借金して創ったので残った分を売る為にラジオ局に行ってかけてもらったけど、それが『悪魔に魂を売った始まり』。」と笑いながら裏話を話してくれました。
おまけに火がついたのが凄い。でもそこが、クロスオーバーだったんですね。

そこには『イムジン河』が収録されていたので「O.A.されてたんですか?」と聞いたところ「京都で『イムジン河』、神戸の放送局で『帰って来たヨッパライ』が流れた」との事、当時はO.K.だったんですね。

きたやまさんは今年、30年ぶりに「あの素晴らしい愛をもう一度」というアルバムを出されました。
収録されている『西瓜太郎』という曲は僕も大好きで、その曲を創った坂庭省吾さんの事に触れ「このアルバムで坂庭省吾さんは5曲かかれていて、素晴らしいメロディーメーカーだったと思う。僕自身のテイクがなかったので、『ちゃんと残しておこう』と彼に捧げた様なところがあり、2年前に加藤和彦を亡くし、そういう意味で本来のアルバムタイトルは『冥土のみやげ』。彼らに聴かせてやろうと2月にレコーディングしたけど震災があってタイトルを変更。そのため、当然曲順も変わった訳で変更前『西瓜太郎』は1曲目だった。」そうです。
僕は、今でも『西瓜太郎』を聴くと坂庭省吾さんの声が耳に聴こえてきます。

「きたやまさんはパンクやロック系(爆)が本質ではないでしょうか?」と素朴な疑問に「そう、『帰ってきたヨッパライ』『イムジン河』『あの素晴らしい愛をもう一度』が私の作品郡としたら、シリアスなもの、真面目なものが全面に出易い。でもやっぱり「帰ってきた酔っぱらい」みたいに変な唄を創っていきたい。」と言っていたので「変な唄と言っていいかどうか分からないけど、きわどい唄が多いですよね。」と感想を言ったところ笑いながら「僕はスフインクス、ケンタウルス、マーメイドとかヌエとか『そいつらどこにいるんだ?どこの動物園にいるんだ?』みたいな珍しいものが大好きで、そういったものを創っていきたい。」と、“らしい”答えが返ってきました。

さらに「ある部分でマスコミ、メディアに体する反発みたいな部分がありますか?」という僕の質問に「おさまりのいい部分、おさまりの悪い部分って人間誰でも抱えている。それがスフィンクスやケンタウルス。そいう部分を表現していきたい。それが『西瓜太郎』。」とまたまた、きたやまさんらしい答えが。。。

その『西瓜太郎』という曲は、最近多い「いじめ」とかそういったものに通じるものがあって、いじめだけだではなく、ころがっている現実を曲の中にみる気がします。

2曲目にピックアップした「祈り」という楽曲。
昔、杉田二郎さんが森山良子さんとデュエットしていて、そのレコーディングに僕も参加させてもらった事があります。
「この曲は、大きなテーマで今の時代に合っているようで恐ろしい。」と締めくくっていました。

このアルバムに参加している九州のバンド「デゴマルシャドウズ」を次回はじっくりと聞いてみたいと思います。

《きたやまおさむさん 最新アルバム》

あの素晴らしい愛をもう一度

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