「今月の国立映画アーカイブ」
毎月、第1金曜日にお送りするこのコーナー。
京橋3丁目にある「国立映画アーカイブ」スタッフの方が、数々の映画上映イベントや企画を通してその魅力をご紹介くださいます。
今日、スタジオにお招きしたのは。。。特定研究員の玉田健太さんと森宗厚子さんです。
国立映画アーカイブの秋のラインナップ、魅力的な上映作品がたくさんあります!
- 上映『35mmフィルムで見るクリント・イーストウッドの軌跡』
会期:2020年10月29日[木]-12月6日[日]
会場:国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU、小ホール
https://www.nfaj.go.jp/exhibition/eastwood202009/
35mmフィルムをスクリーンで見ること、オススメです。
上映作品を見たいと思ったら、今回、上映2時間前までチケット購入が可能になったので、「今日クリント・イーストウッドに会いたい!」と思ったら予約。その日に会いに行けます~(*^^*)
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- 上映:『サイレントシネマ・デイズ2020』
会期:2020年11月10日[火]-11月15日[日]
会場:国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU
https://www.nfaj.go.jp/exhibition/silent202010/
なかなか上映されない貴重な作品の数々。今回は国立映画アーカイブ所蔵映画から外国映画9作品の上映です。
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- 上映:『生誕100年 映画女優 原節子』
会期:2020年11月17日[火]-12月11日[金]
会場:国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU
https://www.nfaj.go.jp/exhibition/hara202010/
28年間で110本を超える映画出演、映画女優としての地位を全うした大女優 原節子。
その気品と美しさはどの作品でも見られますが、敢えて1本!
『東京の恋人』はここ中央区銀座を舞台とした作品。
昭和27年当時の銀座の映像も観る者を愉しませてくれます。
原節子の以外な一面を感じられるかもしれません!
この機会に貴重な映画作品をご覧ください。
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Art Focus @ Tokyo
アートライターのヒロさんが注目アートをご紹介くださるこのコーナー。
今日ご紹介くださったのは。。。
目黒区美術館で開催中「LIFE コロナ禍を生きる私たちの命と暮らし」
- この時期ならではの企画展
命、暮らしを意味する「LIFE」を展覧会タイトルに掲げ、以下の4章で起承転結を展開した展覧会です。
第1章 恐怖と不安、そして悲しみ
第2章 愛しき日々
第3章 それでも私たちは今を生きる
第4章 再び抱き合える日に
所蔵品を使った企画ゆえ、目玉となる作品を掲げずフラットに対峙できるようになっています。チラシやポスターに掲載された小作青史さんの銅版画集「ギリシャ神話より」の「パンドラ」という作品が象徴的です。
パンドラは、ゼウス神より、開けてはならないとされる甕を渡された。蓋を開けると、 あらゆる禍が飛び出した。慌てて蓋を閉めると、底に残っていたのは 「希望」だった。(ギリシャ神話より)
- 個人的に共感した作品
展覧会全体を眺めて、ちょっと浮いたテイストだと感じたのは第2章の篠原有司男さんと第3章の現代作家・小林孝亘さん。篠原さんの絵画は「コニーアイランド遊園地」という原色使いの大作。ジェットコースターに乗った人間の興奮が全面から伝わってきます。ちなみに最近惜しまれつつ閉園となった豊島園のカルーセル・エルドラドはこの遊園地から来たそうです。小林さんは潜水艦を描いている画家。人とあまり関わらないようにしている自身の自画像だそうです。緊急事態宣言後、自宅に巣篭もり生活を強いられ家族以外との接触がほぼ無くなった状況を小林さんはどう思ったのだろう?などと考えてしまいました。
第4章には、藤田嗣治の「キス・ミー」という木製のオモチャ2点と水彩の小品「接吻」。こんな変り種のコレクションもあったんですね。ちなみに小作さんの「パンドラ」は同章に展示されています
来館者がマスク型の用紙に展覧会の感想やメッセージを書くと掲示される「マスク・プロジェクト」を実施中です。
◎展覧会インフォメーション
目黒区美術館 https://mmat.jp
2020年11月29日(日)まで 月曜休(11/23は開館)
午前10時〜午後6時 ※入館は閉館の30分前まで
一般700円
目黒区美術館外観
「マスク・プロジェクト」風景
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注目イベントが目白押し!『TOKYO ART & LIVE CITY 2020』
~アートが街を彩る~
2020年、コロナの影響のなか芸術界は試行錯誤を続けています。
人々の生活の芸術を取り戻そうと「TOKYO ART&LIVE CITY2020」では、今までに無い取り組みをスタートすることになりました。
ではどんな取り組みが始まったのでしょうか?
スタジオに尾上流 元家元の尾上墨雪さんをお招きしてお話を伺いました。
墨雪さんは銀座生まれ、銀座育ち、そして銀座在住!
街と共に過ごしていらした生粋の「銀座っ子」ですね。
その目と耳と肌で感じていらっしゃる昨今の銀座を熱く語ってくださいました。
そしてこれから益々期待される「芸術が街に活気を生む源」になることを確信していらっしゃるそうです。
今も「銀座は綺麗、美しい」、「銀座には『先端の色』がある」というお言葉が心に響きます。
今回、公演「日本舞踊と音楽 ~江戸から今、日本の伝統にハッとする」の
芸術監督を務められている墨雪さん。
第一線の演奏家と舞踏家が同じ舞台の上で心を合わせて1つの作品を作り上げるこのプログラム。銀座・観世能楽堂で観賞出来ます。
『日本舞踊と音楽 ~江戸から今、日本の伝統にハッとする』
開催日時:11月11日(水) 18:30開演
*後日配信予定
開催場所:観世能楽堂(GINZA SIX 地下3階)
チケット:全席指定 5000円
https://www.artandlive.net/projects/japanese-dance-and-music
こうした一流の方たちがジャンルを越えてコラボレーションする革新的試み、
『TOKYO ART & LIVE CITY 2020』は、11月1日から来年3月31日まで様々な芸術の試みが行われます。
今後もその活動に注目したいと思います。
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来週11月9日(月)のハロラジ。ナビゲーターは新宮志歩さんにバトンタッチ。
築地場外市場インフォメーションコーナー、そして日本橋兜町恒例、今年で3回目になるJAZZライブ「兜ライブ」オンライン開催についてご紹介するようです。
どうぞお楽しみに!
ではまた来週11月9日(月) 84.0 ハローラジオシティお聴きくださいませーーー❤
今日も素敵な午後を、そして素敵な週末をお過ごし下さいね。