木曜日にお届けしている映画コーナー「アルバトロスのライフイズムービー」、
今回も中央区の映画配給会社アルバトロスの三上昌弘さんにご登場いただきました。
今回三上さんが紹介してくださったのは
『トゥルースor デア』
心理系スリラー映画です。
ホラーやバイオレンスが苦手な私…
この映画は見ないでon airに臨みました。
だって、怖かったから(笑)
“Truth or Dare”というのは、イギリス版の王様ゲームで
シャンパンのボトルを回し、指名された人は
秘密を告白するか、試練に挑むというもの。
パーティゲームのひとつで、
普通なら「彼女の名前を言う or 裸で庭一周」とか、
そんなたわいもないもののであるハズですが…
映画では5人の大学生が、同級生フェリックスの豪邸で開かる
パーティへの招待を受け、ウキウキと出掛けるところから始まります。
ところが5人はフェリックスの兄に監禁され、
フェリックスが数か月前のパーティ後に自殺したことを知らされるのです。
ここで登場するのが”Truth or Dare”
フェリックスの兄は真実を突き止め、復讐するために
このゲームを始めたのです。
「だれがやったんだ?」
「本当のことを言わないなら、硫酸か水、どちらかを飲ませるぞ!」
終始、こんな感じで場面は進み、もうコワイのなんのって!
追い詰められて、思わず嘘を言ったり、相手を庇おうと踏ん張ったり…
まさに密室のデスゲームです。
ヒトはこんな時に本性が出るのかもしれませんね。
この映画はイギリス映画。
日本が得意としている“ゲーム系心理スリラー”のジャンルに
イギリスが参戦した形ですが、
文化や社会背景の使い方が巧妙で、イギリスならではの
スリルを味わうことができます。
さすが、スタイリッシュで斬新なエンタメ作品を作り続ける
イギリス映画界です。
若手の俳優陣も、心理描写を的確に演じていて、惹きつけられます。
そうなんです…あんなに避けていたコワイ映画なのに、
とうとう私も見てみたんです!!
たしかに目をそむけたくなるような場面もありましたが、
ヒトの心の変化を見るのは、興味深かったし、
結末も思っていたのとはちょっと違っていて、
「やられた~」という感じでした。
たまには、普段見ないジャンルに挑戦するのも、いいものですね。
と、いうことで、この『トゥルースor デア』
コワイ映画が好きな方はマストですが、
そうでない方にも、見てみてもらいたい私です。
3月30日(金)まで
シアターN渋谷において、好評レイトショー中です。
三上さん、映画は怖かったけど、
今回もありがとうございました!
(聞き手 木之下貴子)