Ryntenゲスト #594 “佐久間順平さん 前半”

2月の半ばに差しかかりました。如何お過ごしでしょうか。

世界中を〝コロナウイルス〟による新型肺炎が接見していますが、みなさん〝パンデミック(pandemic)〟という言葉をご存知でしょうか。
これは、病気が複数の地域で同時に大流行する、それを指す言葉です。感染病の世界的流行、或いは感染の爆発、とでも言いますか、そんな意味合いを持っています。2月の上旬の時点では、WHO(世界保健機関)はまだ新型コロナウイルスによる新型肺炎の蔓延をパンデミックとは認定していない様です。
このパンデミックは、100年周期という説があります。
先ず、1720年前後、フランスでは〝ペスト〟が大流行しました。この時は、10万人ほどの人が亡くなったそうです。そして、100年経った1820年前後、アジアー中東ーヨーロッパーアフリカまで〝コレラ〟が蔓延しました。
そこから100年後の1920年前後には〝スペイン風邪〟が流行。世界中で500万人から1億人(と幅が広いですが)亡くなった。この時に感染された方は、推定5億人という記録が残っています。当時の世界人口は20億人ですから、世界中の4分の1の方がコレラに感染した、というになります。
この時から約100年後の現在、2020年前後。
WHOはこの説を覆さず認定せずに終わる、というところで終息して欲しい、と願うのは僕だけではないと思います。

■Ryntenゲスト《佐久間順平さん

今週は、マルチプレイヤーとでも申しましょうか、ギター・バイオリン・笛などたくさんの楽器を演奏される、〝佐久間順平さん〟にお越し頂きました。なんと!5年ぶりのご出演です。「もう5年経ったのか?!」と時の速さを感じます。「倫典さんもよく生きてたなあ。」と2人で大笑いしたところでスタートしました。
順平さんとはかれこれ40年ほどのお付き合いになり、ソロでの活動の他〝南こうせつさん〟のメンバーとしても参加しています。

今回は、昨年2019年11月にリリースしたアルバム《美しい夏》を引っさげてのご出演。このアルバム全作詞は詩人の《菅原克己さん》作曲は順平さんです。

今日の1曲目は〝げんげの花〟からアルバムタイトルの《げんげの花》。

倫『詩を書かれた菅原さんは30年ほど前に亡くなられましたが、お会いしたことは?』
順『ないんですよ。』

このきっかけとなったのは〝高田渡さん〟です。

順『渡さんが菅原さんの詩を見つけて…それが〝ブラザー軒〟という詩。仙台の一番町という買い物通りにある洋食屋さんの名前でその物語。渡さんが「これはいい!」と自分で曲をつけて歌ったんです。そうしたら、何となくみんなが知る様になり、菅原克己さんを知りました。』
倫『僕は詳しくは知りませんが、清貧を自で行く様な方ですよね。』

菅原さんは、東京に出てきた時は共産党の活動され、途中から袂を分かち仕事として赤旗をプリントしたりしていたそうです。

倫『印象的なのは「僕は貧乏だから詩を書く」。それを聞いた奥さんが「あなたは幸せかもしれないけど、私は不幸よ!」と言ったとか。そんなところが詩に滲み出ている。』
順『そうですね、〝時代詩〟と言うと難しい言葉を使いがちだけど、菅原さんの詩は平明な言葉ばかり。』

菅原さんの奥さんはその後、家事に見舞われて亡くなりました。

倫『分かりやすいけど、景色や意味がたくさん転がっている。』
順『奥が深い。言ってることがすごい!と思う。』

菅原さんの詩との出会うきっかけをお伺いしました。

順『菅原さんが亡くなってから、上野〝全生庵〟というお寺で毎年4月第一土曜日に菅原さんを慕う好きな人たち70人〜80人ほどが集まり4時間〜5時間の〝げんげき〟をやっています。そこに渡さんが呼ばれ文学者の方が詩の解説をしたり朗読したり渡さんが歌ったり。そして自分も呼ばれたのがきっかけでした。渡さんも亡くなり、そこでブラザー軒ばかり歌っていても仕方ないし、と思っていた矢先に全詩集という分厚い本を送ってくれたんです。』

「何故送ってきたんだろう?」と考えてみたら「曲を創って!」という意図を感じたそうな。

順『それで曲を2、3創って発表したら「これはいい!」となり、調子に乗って7曲ほど創ったら「ぜひ、CDにしましょう。」と。言って下さるのはいいけど、言って下さるだけで…。』
倫『罠にはまった!』
(2人で爆)

ブラザー軒は、いろんな方が歌っていますが、渡さんの息子さん〝高田漣さん〟も歌っています。順平さんと蓮くんの2人で歌っている映像も観たことがあります。

倫『蓮くんは息子さんだけあって似てるけど、順平は渡さんを慕っているという部分で似てるな、と思う。』
順『似てない!』
(2人で爆)

音楽性や歌声がどうこうというより〝ブレてない〟という三角形(渡さん、蓮くん、順平)が見えてくるんです。

順『高田渡なる者が凄いんです。特別だな、と思う。』
倫『それを引き継いでいる!』
順『でもヒット曲がない。』
倫『ヒット曲はないけど、知られている曲はたくさんある。』

渡さんが亡くなってから15年が経ちました。ぜひ、順平さんにはこれからも歌い継いで行ってもらいたいですね。

さて、順平さんは、1年半前ほどにも《生かせいのち》というアルバムを出されています。5年前に出演して頂いた時は無かったアルバム(笑)。ここではまだご紹介させてもらっていないので、このアルバムから曲を聴くことにしました。

今日最後の曲は2018年2月リリースの〝生かせいのち〟からタイトルソング《生かせいのち》

来週もお越し頂きます。

【佐久間順平ライブスケジュール】
・2月16日(日)岐阜大垣「瑞雲寺」with 黒田かなで(バイオリン)
・2月29日(土)東京両国フォークロアセンター「一ツ目ギャラリー」
・3月29日(日)滋賀愛荘町「ハミングバードハウス」with 黒田かなで
・4月26日(土)神戸「東極楽寺〜お花祭り音楽会」
・5月10日(日)岐阜「林亭」
佐久間順平公式サイト https://sakumajunpei.jp

■Ryntenライブ
・2月22日(土)福岡朝倉「音茶~1週間遅れのバレンタインライブ」
 O.A.櫻井憲一郎
 19:00スタート 前3.500円 当4,000円(要1 ドリンク)
 (問)同 TEL 0946-52-3672 又は フィールドウイング TEL 0946-52-3671
http://www.asakura.ne.jp/onsa/

・3月6日(金)岡山笠岡「カフェド萌」
 20:00スタート 2,000円(1ドリンク付)
 (問)同 TEL 0865-63-0511
http://cafedemoe.com

・3月7日(土)~8日(日)ギターセミナー@福山「バーカブロ」
 現在、満員のためキャンセル待ちとなります。ご了承下さい。
 (問)TEL 084-926-5966(営業:20:00~翌3:00)
info@bar-caboulot.com
https://www.bar-caboulot.com

・3月21日(土)奈良「ビバリーヒルズ40周年記念イベント~鈴木康博 &
岡崎倫典ジョイントライブ」
 17:00スタート 前6,000円 当6,500円(共に要1ドリンクと1フード=1,000円)
 (問)Now West One TEL 075-252-5150
 チケット:ぴあ:P-175-351、ローソン:L-51647、epluas:https://eplus.jp(PC・携帯)ビバリーヒルズ
TEL 0742-26-7444
http://flower6.jp

・3月22日(日)兵庫赤穂市「ドレミ楽器スタジオ」
 16:30スタート 料金4,000円
 (問)同 TEL 0791-43-9361
http://doremigakki.com/info.html

・3月24日(火)兵庫宍粟市山崎町「テレマン楽器にょきルーム」
 19:00スタート 料金3,500円
 (問)TEL 0790-62-7500
http://www.telemann-music.co.jp/company/index.html

・3月31日(火)長野東御文化会館サンテラス「~夜の会~」
 ゲスト:白井京子(アナウンサー)
 18:00スタート 1,000円(ドリンク付)
 (問)同会館 TEL 0268-62-3700
https://sun-terrace.jp

・4月17日(金)東京「バックインタウン」
 19:30スタート 3,780円(要1ドリンクと1フード)
 (問) TEL 03-3353-4655
http://www.backintown.jp/index.php?z=260402

●イベント参加
・4月11日(土)Finger Picking Day@横浜赤レンガ倉庫
 今年も審査員で参加させて頂きます。
 コンテスト:12:30~、ゲスト演奏:16:30~(19:00終演)
 前3,200円 当日3,500円
 (問)モリダイラ楽器 TEL 03-3862-1641
https://moridaira.jp/fingerpicking

■アルバム/譜面集情報
Eternal(エターナル) - Rynten plays Teresa Teng –
テレサ・テンとの夢のコラボレーションをスペシャルトラックとして収録。

譜面集『フィンガースタイルで弾くソロ・ギター名曲集 珠玉のメロディ20 (CD付)』

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