今月の国立映画アーカイブ ∽ Art Focus @ Tokyo ∽ 今日から公開!ドキュメンタリー映画『オードリー・ヘプバーン』

今月の国立映画アーカイブ

毎月、第1金曜日にお送りするこのコーナー。
京橋3丁目にある「国立映画アーカイブ」研究員の方が、数々の映画上映イベントや企画を通してその魅力をご紹介くださいます。
今日、スタジオにお招きしたのは。。。
上映室から特定研究員の玉田健太さんと主任研究員の大傍正規さんのお二人。


ゴールデンウィーク只中、勿論、作品上映中ですのでここ京橋に是非いらしていただきたい!ということで、お二人にそれぞれご担当の企画をご紹介いただきました。

まず、玉田さんにご紹介いただいたのは、
① 上映企画「NFAJコレクション 2022 春」
昨年度からスタートした上映企画。国立映画アーカイブが所蔵する約80,000本のコレクションから厳選した劇映画・ドキュメンタリーなど9プログラム(計15本)。
期間中、週末の金曜・土曜・日曜限定の上映です。
注目の上映作品は戦後すぐに制作された『野球プログラム』や『日本産業地理大系 第1篇 国立公園 伊勢志摩』、『元始、女性は太陽であった 平塚らいてうの生涯』など。
今日から始まったこの上映、なかなか出会うことのない作品ばかりです。

「NFAJコレクション 2022 春」
会期:2022年5月6日(金)-5月22日(日)※金・土・日曜のみ
会場:国立映画アーカイブ 小ホール(地下1階)
事前に前売指定席券をご購入の上、ご来場ください

HP:https://www.nfaj.go.jp/exhibition/nfaj-spring202204/

続いて、このコーナーには久しぶりのご出演! 大傍さんからご紹介いただいたのは
② 上映企画「発掘された映画たち2022」
「発掘」という言葉はかなり印象的です。戦前から戦中、戦後に至る過程で残されている映像作品・資料は本当に貴重なもの。そして失われてしまったものは多数。
埋もれていた作品を探し、修復し、保存して後世に伝えることはとても重要ですし、今やらなければならないことですね。今回は多くの方の努力で日の目を見た作品を鑑賞できる貴重な機会です。
明日5月8日上映『二人静』、5月14日上映『関東大震災實況 「神龍寺版」』などのサイレント作品については弁士・伴奏付きで上映される作品も。
詳細は上映プログラムをチェックなさってください。

「発掘された映画たち2022」
会期:2022年月5月3日(火・祝)-5月22日(日) ※月曜休館
会場:国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU
事前に前売指定席券をご購入の上、ご来場ください

HP:https://www.nfaj.go.jp/exhibition/hakkutsu202204/

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Art Focus @ Tokyo

アートライターのヒロさんが、今注目の展覧会をご紹介くださるこのコーナー。
今日ご紹介くださったのは。。。
SOMPO美術館で開催中「シダネルとマルタン展」

●同時代を生き、描いた二人の画家
アンリ・ル・シダネル(1862-1939)とアンリ・マルタン(1860-1943)は共に19世紀末20世紀前半にフランスで活躍した画家です。フランス北部を拠点に霞がかった光景を描いたシダネルと眩い陽光をを好み南仏に居住したマルタン。対照的な両者は1891年に出会ってから生涯友人でした。
彼らはモネより少し後の世代であり、屋外で点描による風景画を制作したことからポスト印象派とされる要素がありながらも、ゴッホやセザンヌのような際立った特徴がなかったため、美術史の中で徐々に忘れ去られていきました。しかし1980年代からオークションで価格が上がったことで再評価されるようになったのです。とりわけシダネルは日本の美術館でも頻繁に紹介されるようになりファンも増えています。
両者の油彩、素描、版画約70点を展示している日本で初開催となる貴重な二人展です。

●画業を対比させ個々の魅力を実感できる展示
互いの才能を認め合い、画業を昇華させた両者。
シダネルは人口100人ほどのパリ郊外の村ジェルブロワを気に入り移住し、制作に励みました。人を描かずして人の気配を感じさせる食卓風景がシダネル芸術の醍醐味ではないでしょうか。庭にバラを植え、村人にもバラの栽培を呼びかけた結果、ジェルブロワは「バラの村」として観光名所になっています。
一方でマルタンは30代から晩年まで公共建築等の大装飾画制作で手腕を発揮しました。展示ではフランス国内に点在している壁画の習作を紹介しています。
「印象派」という括りだけでなく「アンティミスト(親密派)」としても語られる両者ですが、身近なものへの愛情、愛おしい風景が両者の作品には共通しています。
才能があっても美術史的に分類が難しい作家は忘れ去られる傾向にありますが、時代を経て熱い視線を浴びることもあるのです。

◎展覧会インフォメーション
SOMPO美術館 https://www.sompo-museum.org/
2022年3月26日(土)~6月26日(日)月曜休館
午前10時〜午後6時 ※入館は閉館の30分前まで
一般1600円他
※事前の日時指定予約を推奨

:展示風景
:ミュージアムショップ
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今日から公開!ドキュメンタリー映画『オードリー・ヘプバーン』

映画宣伝会社メゾンの堀木さんが久しぶりにスタジオに!来てくださいました!(^^)!

ご紹介くださったのはドキュメンタリー映画『オードリー・ヘプバーン』
日本人はオードリー・ヘプバーンに対して「好きな女優」という人が多い気がします。
私もその一人ですが、一体その魅力はどのようにして生まれたものなのか?と考えたことは、、、なかったです。
華やかな銀幕に彗星のように現れ、清廉な中に美しすぎる輝きを放って、散りぎわまで美しくこの世を去ったオードリー・ヘプバーンの真実とは?
親族はじめとても親しかった様々な人にインタビューを行ったこの作品は素のままの彼女を知ることができそうです。
間もなく没後30年を迎える今、この時代にもしオードリーが存命だったら、世界を眺めてどんなことを語ったのでしょう、そして行動したのでしょう。。。
堀木さんが熱く語ってくださったこのドキュメンタリー映画の魅力を聞けば聞くほど、是非、見てみたい衝動に駆られます。
本日公開、注目の作品を是非、映画館で!

『オードリー・ヘプバーン』
https://audrey-cinema.com/
公開日:5月6日(金)~
TOHOシネマズシャンて、Bunkamura ル・シネマ他 全国ロードショー

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今週もハローラジオシティをお聴きいただきありがとうございました。
GW中で、お出かけの方も多かったのでは?
来週からは日常が戻ってきますねー。
気持ち新たに張り切ってまいりましょーー (#^.^#)

来週5月9日(月)のハロラジ、ナビゲーターは新宮志歩さんにバトンタッチ。
どんな話題、ゲストの方がいらっしゃるのか?!
来週もどうぞお楽しみにー

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