『今月の国立映画アーカイブ』
毎月、第1金曜日にお送りするこのコーナー。
京橋3丁目にある「国立映画アーカイブ」スタッフの方が、数々の映画上映イベントや企画を通して映画の魅力をご紹介くださいます。
スタジオにお招きしたのは、客員研究員の篠儀さんです。
今日ご紹介くださったのは・・・
企画上映「EUフィルムデーズ2019」
開催期間:5/31(金)~6/27(土)
https://eufilmdays.jp/
上映される作品はヨーロッパの映画製作者の幅広い才能を披露するとともに、EUが重視する文化的多様性をさまざまな表現で映し出しています。
17年目となる今年は、EU加盟国から22の作品を紹介。
日本初公開作品や、見逃した近作もあります。
篠儀さんの印象深く感じられた作品、おススメ作品を教えていただくと。。。
・EU代表部選出作品『ウェスタン』(2017、日本初公開)
・本日(放送日6/7)の上映作品→『心と体と』『無限のガーデン』
・ラトビア『バルト・キングダム』出演の注目キャスト…などなど。
篠儀さんのこの企画上映への並々ならぬ思いの熱さが伝わってきました。
「EUフィルムデーズ2019」
開催期間:現在開催中~6月27日(木)
開催会場:国立映画アーカイブ 長瀬記念ホールOZU(2階)
料金:一般520円/高校・大学生・シニア310円/小・中学生100円/障害者(付添者は原則1名まで)、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズは無料
*チケットぴあにて全上映回の前売券を販売中。
期間中、是非「国立映画アーカイブ」にお立ち寄りください!
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Art Focus @ Tokyo
アートライターのヒロさんがご紹介くださる注目の展覧会。
今回は・・・
東京ステーションギャラリーで開催中の「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」をご紹介。
(1)アーティスティックなセラミック作品
1873年創業のフィンランドの名窯ARABIA(アラビア)社。もともとグラフィックデザイナーだったルート・ブリュック(1916-1999)の仕事が目にとまり、そこの美術部門のアーティストになりました。メーカーに雇われたわけですが、自由に制作できるスタジオが与えられ、セラミック作品で才能を開花させました。
(2)展示の工夫にも注目
作品は多岐にわたりますが、最も目に付くのは絵画のように描かれた陶板によるレリーフです。建物の形のような立体作品もあり、約200点のセラミックやテキスタイルが展示されています。
展示でユニークなのは、壁や床置きケースが透けたメッシュ素材であることです。フィンランドの壁紙ブランド・ウッドノート(woodnote)による紙のテキスタイルが使用されています。薄っすらとその奥の空間を感じる心憎い演出なのです。
(3)蝶をはじめモチーフの集積
ブリュック作品の特徴は、愛らしいモチーフとパーツ化です。ブリュックはひとつでも成り立つ作品を複数組み合わせる空間展示に目覚め世界観を広げました。もともと建築家になりたかったことも関係しているのかもしれません。とりわけレンガ壁の空間での展示は秀逸です。
◎展覧会インフォメーション
東京ステーションギャラリー http://www.ejrcf.or.jp/gallery/
2019年6月16日(日)まで 月曜休(6月10日を除く)
午前10時〜午後6時 ※金曜は午後8時まで 入館は閉館の30分前まで
一般1100円
3階展示風景
2階展示風景
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さて、来週6月10日・月曜日のハロー・ラジオシティ。
ナビゲーターは新宮志歩さんにバトンタッチ。
どんな話題が飛び出すか、楽しみです。
本日のナビゲーターはJUMIでした。
今日も素敵な午後を、そして素敵な週末をお過ごし下さいね。 それでは!