今日は、松屋銀座7Fにて開催中の「飛騨春慶×日本デザインコミッティー/椀一式-使う漆器へ」(1/25まで)、そして、1/27(水)から2/23(火)まで開催される「飛騨春慶×日本デザインコミッティー/重と箱-見立てる器」のご紹介で、日本デザインコミッティー 事務局長土田 真理子さんと今回会場のデザインや合わせて発売された書籍のデザインを担当された株式会社日本デザインセンター 原デザイン研究所のデザイナー 佐野 真弓さんをゲストにお招きしました。お二人ともデザインの世界に身を置いてらっしゃるだけあって、お洋服や佇まいからセンスの良さが滲み出ていてかっこ良かったです。
さて、肝心の企画展ですが、私も先週末、会場で拝見してきました。残念ながら会場は写真撮影が出来ないため、ここで皆さんにお見せできないのですが、どれもこれも美しい作品です。飛騨春慶を、今回私も初めて知りましたが、岐阜県の地場産業で、茶道具として発展してきた歴史があり、1500年頃から始まっています。
お椀は、8人のデザイナーさんがそれぞれ特徴を生かしたり、春慶塗としての新たな挑戦をして出来た品々。昔ながらの曲げ木の技法を生かしていたり、椀の縁が曲線のように少々歪んでいたり形や大きさ、蓋ありやなしなど様々。色も飴色の物や黒い物などバリエーションがあります。特に私がかわいい! と思わずにっこりしてしまったのは、グラフィックデザイナーの松永真さんの猫がお椀に描かれた作品。セットのお箸にもデザインが施されていて、とてもラブリーです。にゃんこ好きとしては、これはたまらん。遊び心を感じますよね? これでご飯を食べたら、毎日おいしく、ハッピーで楽しそう♪
また、春慶塗りは、輪島塗などと比べ薄く塗りを施してあり、木目の美しさが見え、繊細な印象です。更に、縁の部分が一段すーっと色が薄くなっており、透き通って見えます。佐野さんからもここに注目して見て頂きたいとお言葉を頂きました。見れば見るほど美しく見えてくるそうですよ。
お料理も器次第で、美味しく見えたり、よりお料理が映えたりするものですよね? そして、何と言っても道具は使ってこそ! そこで今回のお椀なのです。元々は重箱や盆として作られることがほとんどだった春慶塗。ただ、お椀は日常の色んなシーンで活躍していますよね? ご飯をよそったり、お味噌汁を入れたりなどなど。このお椀はなんとインターネットで販売もされているのです! お値段は少々値が張りますが、是非、日々活躍してくれる漆器。一生物として、使ってみてはいかがですか? 1/27からは、伝統的なお重と箱の展示になります。是非、春慶塗りという日本の伝統産業の素晴らしさ、そして、デザイナーさんの発想の豊さや職人さんの技をあなたの目で直接確認して下さいね♪ HPでも作品は見られますが、是非足をお運び頂き、見て頂きたいです。