小さな子供を持つママの防災 ~後半~

↑上のプレーヤで4月番組の後半をお聴きいただけます。
ブログをご覧の際は、ぜひ併せてお聴きくださいね!
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みなさん、こんにちは。なかやまみかです。

東日本大震災発生から約1ヶ月が経ちました。
東京では震災前とほぼ同じ、いつも通りの生活に戻っています。

しかし、東京でもまだまだ体に感じる余震が続いています。余震を感じるたびに、震災の日の大きな揺れとその時の心臓のバクバク感を思い出します。そして、被災地の方々のことが頭をよぎります。

私の実家では屋根瓦が落ちたり、墓石が倒れたりしました。
幸いケガ人はいませんでしたが、未だに修理の順番さえ回ってこない状況だそうです。

ウチの息子、翼は今回の震災を経て【地震】と【大丈夫】いう言葉を覚えました。
「つばさ、大丈夫?」と私が何度も聞いたからかもしれません。でもその度に「大丈夫、だってお兄さんだからっ!」と元気な笑顔が返ってくると私のほうが安心して。
子供に大丈夫?と聞いておきながら本当は自分に「大丈夫」と言い聞かせていたのかもしれませんね。

今回の震災で子どもの無邪気さにどれだけ救われたか。私やパパはもちろんですが、パパの実家も私の実家も、翼の存在でどれだけ元気が出たかわかりません。
☆子どもたちに感謝です☆

東京では先週サクラが満開になりました。東北地方でも今月末には桜が満開になるそうです。この季節になると、今は亡き義父と一緒に見た岩手の石割桜を思い出します。
今年もきっと力強い見事な花を見せてくれることでしょう。

がんばろう日本☆ がんばろう東北☆

さて、今月は「小さな子供を持つママの防災」をテーマにお届けしています。
後半は静岡県を中心に赤ちゃんを持つ家庭向けの防災セミナーなどを開催している
「NPO法人だっことおんぶの研究所」代表の園田正世さんにお話を伺っています。

Q.乳児や幼児がいる家庭はそれぞれ大人とは別の備えが必要になりますが、
すべての防災グッズを完璧に揃えるのは難しいですよね?

園田さん(以下=園):そうですね。今回の震災でも避難所にオムツが届くまでに1週間以上かかったと聞いています。だからといって赤ちゃんに必要なオムツやミルクなどを2~3週間分常時ストックしておくというのは現実的ではないですね。

中山(以下=み):そうですよね。でも、実際オムツなんかはどうしたら・・・。
紙オムツしか使ったことないんですけど。

園:布オムツだって水がなかったら洗えないので使えませんよ。

み:あっそうか!では、備えはどうしたらいいですか??

園:【転用】するという考え方でいいと思います。
私達は防災グッズの中にさらしを入れておくことを提案しています。さらしは赤ちゃんのオムツになったり、女性の生理用品の代わりになったりもしますよ。おむつカバーはビニール袋で代用できます。

Q.逃げるときにこれを持って行くといいよっていうものは?

園:皆さん普段移動されるときはベビーカーを使われていると思いますが災害の時は障害物があったりしてベビーカーで逃げるのは無理です。首の座らない赤ちゃんの場合はトートバックに入れて持っていくという方法を提案したいと思います。

み:具体的にはどうやって運んだらいいんでしょうか?

園:口の広いトートバックに赤ちゃんをバスタオルでくるんで入れてバックのひもを肩から掛け、赤ちゃんを脇に抱えるようにします。これで片手が空きますね。ただ、バックの深さがありすぎるときは底にオムツやミルクなどを入れて底上げするといいですね。オムツもミルクも使えますから。

園田さんは震災後ブログやツイッターで被災地の小さなお子さんを持つ皆さんに向けて情報を発信されています。

Q.ブログの中で紹介されていた抱っこひもやスリングがないときの代用方法を是非紹介してください。

園:昔のお母さんがやっていた着物の中に赤ちゃんを入れるという考え方の応用なんです。男性物などちょっと大きいサイズのコートを用意します。赤ちゃんをだっこかおんぶした後、コートを着ます。前のボタンやファスナーをした後に赤ちゃんのおしりの下 にあたる位置をひもで縛るだけです。

み:聞くととても簡単な方法ですが、なかなか思いつきませんよね…。
災害地では救援物資をもらうためにも両手があいていないと並ぶこともままなりませんよね。

園:そうですね。被災地では首の座らない赤ちゃんがいるから並べないということは言えないんだなと思ったんです。

みんなで園田さんにアドバイスいただきましょう☆

佐々木さん(以下=佐):今回の震災の時、高層階にある自宅から2歳になる娘を抱っこしてさらに荷物を持って階段を駆け下りました。実際に転びそうにもなってしまって…。

園:避難するときにおんぶはとても助かります。両手が使えるということが大切です。緊急の時は小学生以下の子供ならばおんぶすることをオススメします。

田中さん(以下=田):小さな子どもが2人いる場合に有効な避難方法があったら教えてください。

園:実際に抱っこひもがあったとしても子供を前後に抱っことおんぶで避難するのは難しいことです。ただ、ひも状のものがあれば子供が人波にさらわれないように手を離さないように、つないでおくことも有効です。

田:それは気が付きませんでした…。

園:友人が9・11に遭遇した際に、避難する大人の人波にベビーカーがさらわれそうになったのでコートのひもでベビーカーと自分を結んだという話を聞きました。東京でしたら同じようなことが考えられるのでは?

田:そうですね。普段からこのような情報に触れておいて準備しておくのが大切ですね。

み:知る、ということも防災のひとつですね。

園:今回ブログやツイッターで大きく話題になったことが2つあります。1つはさらしの転用について。もう1つは粉ミルクがないときに赤ちゃんに何を飲ませたらいいか?ということです。

み:なるほど。

園:赤ちゃんは母乳やミルクしか飲めないと思っている方が多いのですが、実は緊急の場合は5%糖水を飲ませてもいいんですよ。これを知っているだけでもお母さんは気が楽になると思いますよ。

み:赤ちゃんをお持ちのお母さんが安心できる情報ですね。

園:緊急でないときに一度作ってお母さんが飲んでみるといいと思います。

み:そうですね。飲んでみて濃さなどが分かっていれば計量できない場面でも5%糖水が作れますね。

園田さん、貴重な情報をありがとうございました。
園田さんからのいろいろなアドバイスに「はぁぁ」「ほぉぉ」とママサポ一同、感心しきりでした。頭に入れておけば、実際に災害にあったとき体が動いてくれるかもしれません。
小さな子供と二人きりで災害にあったとき、このような情報はママをさらに強くしてくれることと思います。

今回のテーマについてリスナーのママさんから早速メッセージが届きました☆
ご紹介しま~す。

母親になって初めて経験した、今回の大地震。被災地ではないけど、恐怖と不安と子供を守らないと!という気持ちでいっぱいになりました。今もニュースを見るたび不安になってます。
地震対策の甘さを痛感しました。 今は買いにくい商品になってしまいましたが、飲料水や懐中電灯や保存食を常にストックしておくべきと反省。子供にはヘルメットか防災頭巾を購入しようと思ってます。
外出するときは主人に行き先を必ずメールするようになりました。
私の身内は今も、原発がある福島県にいます。早くみんなが普通の生活に戻れることを祈る毎日です。
(羽柴 由美さん)

羽柴さん、メッセージありがとうございました。
早くみんなが安心できる毎日になりますように。みんなで、頑張っていきましょう☆

☆番組では皆さんからのメッセージをお待ちしています。
番組へのご意見・ご感想やこんなテーマ取り上げて!私もママサポとして番組に出たいっ!(グループでも歓迎♪)
などなど是非お寄せください。

また今月から次回のテーマについて皆さんからメッセージを募集しています。
5月のテーマは【おでかけ】です。
あなたのオススメ、またはこれから行ってみたいお出かけスポット。子供とのお出かけの際の疑問。などなど。
コチラまでお寄せください。
FAX:03-3668-2770
メールの方は、こちらのフォームからお送りいただけます。

ママスタはママみんながつくる番組です。みなさんの参加をお待ちしています\(^o^)/
posted by なかやまみか

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