ウィークリー声の架け橋 第326回目

6月4週目は区内の老舗巡り。
今回は、日本橋浜町に店を構える「経新堂 稲崎」にお邪魔してきました。
お話を伺ったのは代表の表具師・稲崎さんです。
お店に行った日は梅雨の真っただ中。屏風やふすまを扱う表具師の皆さんのお仕事は、
なかなか湿気や雨に左右されることも多いそうで、
見ているこちらもドキドキ!ともに集中しながらの取材となりました。

「表具師」とは、掛軸、屏風、ふすまなどの作成や補修をする方たち。
中には老舗飲食店のお部屋に飾るものを預かることもあるそうです。

もともとは日本橋にお店と住まいがあったということで、
日本橋の暮らしや歴史についてもお話を伺うことができました。

空襲の際、地方で疎開生活を行っていたころのお話をする稲崎さんが、
苦しい顔や悲しい顔をすることは一切なく、明るくお話しされていたのが印象的でした。
なかなか現在のおうちでは表具師さんのお世話になることが少ないかもしれませんが、
その細やかな美学に触れてみてはいかがでしょうか。

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