9/3(水)　◆東京かわら版井上さん&柳家小もんさん！　◆お花のお話C’mon A Kamon

投稿日 2025.09.03
著者中央エフエム
カテゴリーハロー・ラジオシティ

◆東京かわら版井上さん&柳家小もんさん！

東京かわら版井上健司さん、落語協会柳家小もんさん

2025年9月3日(水) は水曜ナビゲーターの立川公四楼がお送りしました。

本日は東京かわら版社長の井上健司さん、スペシャルゲスト落語協会の柳家小もんさんにご登場いただきました！小もん兄さんはハロラジ2回目の登場です。

3人の共通点は母校が学習院大学であること。井上さんのお声がけで今回の企画が実現しました。小もん兄さんとわたくし公四楼は、大学の落語研究会に所属していたという共通点もあります。大学落研は近年部員が減少していたのですが2025年度は新たに12人もの皆さんが入部したそうです。

私は入門当初に慣れなかったことの一つに、先輩方の敬称がありました。落語家の主な階級に、真打ち・二ツ目・前座がありますが、真打ちの方は「師匠」といいます。二ツ目と前座の先輩方の敬称は、男性の先輩の場合は「兄さん」（あにさん）、女性の場合は「姉さん」（ねえさん）となります。東京の落語界では「にいさん」や「あねさん」とは呼ばず、はじめの頃は間違えがちでした。なお、二ツ目時代からの先輩が真打ちに昇進された場合、「師匠」とお呼びせず、そのまま「あにさん」と言う場合もあります。

小もん兄さんが大学落研を経て、柳家小里ん師匠に入門した経緯をお聞きしました。大学3年の後半頃には入門したいと考えていたそう。大学卒業後すぐの4月、池袋演芸場で小里ん師匠が主任の10日間の興行があったので、そこで弟子入り志願をしようと決意されたそうです。しかし、落研での知識があり、入門したら客席から見ることはできないという決まりを知っていたので、10日間通ってから志願しようと考えたそうです。ところが、数日経って「最終日に志願して入門を断られたらその後どうしようか」ということに気づいたそう。そこで、6日目、「今日こそ行こう」と決心して外で師匠を待っていたら、後ろに兄弟子さんがついており、その日は見送ってしまったそう。7日目、寄席へ行く前に床屋で丸坊主にしてから、とうとう師匠に弟子入り志願したそうです！よくよく考えると若い兄さんが毎日寄席通いをしていたので、楽屋では噂になっていたのかもしれません。

入門してからは、師匠のお宅へ毎日通ってから寄席があるという前座修行にはご苦労もあったと思うのですが、好きで始めたことなので楽しかったそうです。東京かわら版さんが発行している『東都寄席演芸家名鑑』はプロ野球名鑑の演芸版のような一冊。落語家の写真とプロフィールが掲載されています。小もん兄さんは前座時代、この名鑑に着物の畳み方やお茶の濃さなどを記入して活用していたそうです。二ツ目に昇進した際、名前をどうするかというお話になり、師匠のお名前の一字を変えて検討するとすでに使われているものが多かったのですが、そのうち「小もん」という名があいていたので改名されたそうです。貴重なお話ありがとうございました！

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