『今月の国立映画アーカイブ』
京橋3丁目にある「国立映画アーカイブ」スタッフの方が、数々の映画上映イベントや企画を通してその魅力をご紹介くださいます。
今日、スタジオにお招きしたのは。。。
国立映画アーカイブ 特定研究員の佐野亨さん。

今回は、恐らくほとんどの方がその名前を聞けば、作品を思い出すくらい有名な映画監督・森田芳光氏とその作品についての企画をご紹介くださいました。
その映画作品は、そのタイトルを聞いただけで本当にそのワンシーンワンシーンが記憶に残るものばかり。
佐野さんのお話の中で、「森田監督は戦略家だった」という言葉はとても印象的で、腹にストンと落ちました。
先を見通す眼と、現実を抉るように観察する眼。
その両方を持ち合わせた類稀なる人だったのだと思います。
ここ京橋で、このタイミングで、森田芳光作品にどっぷり浸って下さい。
上映企画「映画監督 森田芳光」
開催日:2025年10月14日(火)-10月26日(日)、
11月4日(火)-23日(日)※会期中の休館日:月曜日
会場:長瀬記念ホール OZU(2階)
定員:310名(各回入替制・全席指定席)/各回の開映後の入場はできません。
主催:国立映画アーカイブ
協力:ニューズ・コーポレイション(森田芳光事務所)
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Art Focus @ Tokyo
アートライターのヒロさんがFocusした今月のアート展は、、、2つ。
埼玉県立近代美術館で開催中の「Nerhol ネルホル 種蒔と烏」
資生堂ギャラリー「髙田安規子・政子 Perspectives この世界の捉え方」
●手間を惜しまない二人組
Nerhol(ネルホル)はグラフィックデザイナーの田中義久さん(1980-)と彫刻家の飯田竜太さん(1981-)によるアーティストデュオです。動画や静止画を出力した紙を数百枚重ねて、それを掘って凹凸をつけた画面は本当に不思議です。今回はハナミズキを被写体にしています。また、シロツメクサを被写体にした2万枚の紙の側面を見せる作品も見応えがあります。時をアナログビジュアル化した究極の作品群の背景には気が遠くなる作業量があります。1本の枝を数センチの輪切りにして交互に連結させて2本の枝にした作品をはじめ、彼らは誰も見たことのない景色を見せてくれます。
髙田安規子さん・政子さん姉妹は収集物によって構成するインスタレーションが魅力です。2023年のポーラ美術館のグループ展では様々なサイズの窓を壁面に並べたインスタレーションに魅了されましたが、今回は鏡です。ミニチュアサイズから日常品のサイズまで放射線状に並び圧巻です。鏡の形や額縁のデザインが豊富なこと! 巨大な本棚は地層に見立てた作品で、様々なジャンルの500冊の本、化石、鉱物が収まっています。本棚の形を正六角形にしたのは自然界で多い形態とのことです。
ネルホルと髙田姉妹の共通点は、独特な考察による時間を惜しまない丁寧な仕事。美術は美しいもの、感動するもの、頭が混乱するもの、だと思っていますが、混乱「?」から感動「!」へ至ればこんなに楽しいことはないでしょう。
◎展覧会インフォメーション
埼玉県立近代美術館 https://pref.spec.ed.jp/momas/
2025年7月12日(土)〜10月13日(月祝) 月曜休館 ※祝日は開館
午前10時〜午後5時30分 ※入館は閉館の30分前まで
一般1400円他
資生堂ギャラリー https://gallery.shiseido.com/jp/
2025年8月26日(火)〜12月7日(日) 月曜休館
午前11時〜午後7時 ※日祝は午前11時〜午後6時
入場無料

埼玉県立近代美術館「Nerhol ネルホル 種蒔と烏」会場風景

資生堂ギャラリー「髙田安規子・政子 Perspectives この世界の捉え方」会場風景
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今月10月19日(日)・20日(月)に開催される毎年恒例!
江戸里神楽若山社中 若山さんがスタジオに!

超有名な歴史ある「べったら市」。
宝田恵比寿神社および椙森神社で開催される祭礼の縁日。
今回、椙森神社さんの境内、舞台で催される江戸里神楽について、その歴史、内容、見どころ等について、江戸里神楽若山社中 若山さんに詳しく教えていただきました。
神楽の題材、その内容はなかなか一見ではわかりにくいと思いますが、若山さんがご紹介くださると本当にわかりやすい!
そして恵比寿様と漁師のやり取り、ストーリーを事前に解説してくださった上で見ると更に面白い!!
ということで、是非!10月19日(日)・20日(月)
「べったら市」にお出かけください。
私達も取材に行ってますー。見つけたらお声がけくださいねーーー。