視覚障害者支援な女子(What’s “CAPEDS?”)

Note: Today’s broadcast was taped on March 8, before the earthquake. You’ll be in our thoughts.
*この回は3月8日に収録しました。中央区の皆様の無事をお祈り申し上げます。

Today we introduced you to a girl who has a wide circle of acquaintances. She helped us a lot when we looked for guests. She’s introduced us to; Yugen & Henshu-cho (see this), Mohamed Bashir (see this) and Shadi Bashiyi (see this).
今までいろいろな方たちが、ここ茅場町のスタジオにお越し下さいました。私やエカテリーナさんのコネクションをフル活用して、これまで奇跡的にもほぼ途切れることなく、ゲストの皆さんをお招きしてきました。ご協力いただいた方々には心より感謝しつつ、私はこの方にも感謝の意を表したいと思いました。

Her name is Mai Namiki, a secretary-general of “CAPEDS“, Committee for Assisting and Promoting Education of the Disabled in Sudan. It is an organization which supports Sudanese disabled persons, mainly the visually impaired.
Did you know that there are those who help Sudanese disability people in Japan? CAPEDS was organized in 2007 by Namiki, Mohamed Bashir (He works not only for a mutual fund, but also for CAPEDS) and so on.
Namiki was a university student majoring Arabic language at TUFS (Tokyo University of Foreign Studies) and became friends with the visually-impaired from Sudan. She began to help their activities and launched an organization with them. She said that it was a natural transition.
In Sudan, there is only one school for them so it’s difficult for them to learn how to walk by using sticks and how to read Braille. So they donate Braille equipments to both regular schools and a blind school. Also they do many activities. (See this).
Namiki said, “Our activities are like Chinese herbal medicines, that are different from band-aid or other kinds of emergency treatments. Japan-based Sudanese people with visual impairment support disabled people in Sudan and help their livelihoods. That means they improve their country by themselves little by little, not like aid or supports given by other countries.”

並木麻衣さん。関係者でも何でもないのに(笑)この番組にいろいろな方を紹介して下さいました。
・2010年5月・・・Pandora’s Beat BoxよりYugenさんと編集長さん(詳細はこちら
・2010年10月・・・スーダン出身のモハメド・バシルさん(詳細はこちら
・2011年2月・・・パレスチナ出身のシャディ・バシィさん(詳細はこちら

ゲストさんをご紹介していただくうちに、ご本人がゲストになってしまいました(笑)そんな並木さんと私の出会いについては・・・放送をお聴きした方だけに(笑)ある方のインタビューをさせていただいた時に出会ったとだけお伝えしておきましょう。でも彼女の豊富なネットワークもさることながら、彼女自身も本当に様々な活動をされています。中でもお伝えしたいのが、アフリカ・スーダンの視覚障害者への支援活動です。

国内には、視覚障害者支援団体はいくつかあると思います。でも、ご存知でしたか?国内に、しかも東京近郊に、スーダンの視覚障害者の支援活動をしている団体があるのです。その名も「スーダン障害者教育支援の会」(CAPEDS, Committee for Assisting and Promoting Education of the Disabled in Sudan)。並木さんは、このNPO団体で事務局長をされています。そして、並木さんのご紹介でこの番組にご出演いただいた、スーダンご出身のモハメド・バシルさんは、番組では”投資信託会社勤務”とだけご紹介しましたが、実はこのCAPEDSの理事という、もう一つの顔もお持ちなのです。
バシルさんに以前お教えいただきましたが、 スーダンは日本に比べて視覚障害者への設備や環境が整っているとは言いがたいそうです。例えばスーダンには、盲学校が1校しかなく(日本には71校)、従って白杖(視覚障害者が歩行時に使用する杖)を使った歩き方や点字の読み方を勉強する場所が少ないのが現状です。また道路が整備されていない箇所も多いため、誤って穴に落ちてしまうなどの事故も起きるそうです。

そのような国から来たバシルさんにとっては、日本は夢のような国。だからこそ、視覚障害者支援が進んだ日本から、スーダンを支援しようと2007年に立ち上がったのがCAPEDSです。そして並木さんは、当時まだ東京外国語大学でアラビア語を勉強していた学生だったにも関わらず、立ち上げメンバーの一人としての活動を始めました。そして点字板の提供や、ブラインドサッカーの紹介など、様々な活動に携わってきました。
*その他、CAPEDSの活動についてはこちらをご覧下さい。

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=YHDKDRR4GkA[/youtube] Blind football in Sudan (September 2010)スーダンでのブラインドサッカー試合

「でも、日本生まれ・日本育ちの女性が、なぜスーダンの視覚障害者支援に?」との質問に「偶然なんです」と答える並木さん。アラビア語の勉強をするうちに、アラビア語圏の人たちとの接触が増え、その中にたまたまスーダン出身の視覚障害者の人がいて、その人の勉強を手伝っているうちに、CAPEDSに引き込まれていった・・・何気ない出会いと何気ない日常の積み重ねの結果に過ぎないと、至って自然体です。

でも並木さんは最後に、力強く言いました。「スーダンというと、ダルフールへの緊急支援をすぐに連想しがちです。それが絆創膏のような応急処置だとしたら、私たちの活動は”漢方薬”みたいなもの。日本に来ているスーダンの視覚障害者が、母国の視覚障害者の支援をし、彼らの生活を助けていく。そうやってじわじわと、自分たちの手で国を良くしていくことにつながっていくんだと思います」

BTW, let me tell you something. The talk session which Namiki told you on today’s broadcast will be postponed due to the earthquake. But instead of that, Namiki is planning to have a “belly dance workshop” at the place called “Social Energy Cafe”. It’ll be a charity event.

“Charity belly dance workshop”
Where: Social Energy Cafe (2-19-5 Kyodo, Setagaya-ku, Tokyo  Phone: 03-3429-1573)
When: 4PM – 6PM, March 19 (Sat)
Charge: 600 yen + monetary donation
* After the workshop, they’ll have an informal get-together (¥2,000).

If you are interested in belly dancing, if you want to give aid to the earthquake victims, if you want to talk to her, go there in Kyodo, Setagaya-ku (Near Odakyu Kyodo Station)!

なお、放送でお伝えした、今週土曜日(3/19)開催予定だったCAPEDSのイベントですが、大変申し訳ございません・・・地震の影響により延期になりました(詳細はこちら)。
ただし、その代わりほぼ同じ日程(3月19日土曜 午後4時〜6時)、場所も同じ「ソーシャルエナジーカフェ」(小田急線経堂駅近く)にて、並木さんプレゼンツのチャリティイベントが行われる予定です。何と日本人ベリーダンサーさん(美人さんです!)を招いての、ベリーダンス・ワークショップが行われます!(詳しくはこちら
参加費は600円+寄付金、そして会の後は気軽な懇親会があります(別途2000円要)。時間のある方、楽しみながら被災地を支援したい方、ベリーダンスに興味のある方、並木さんとお話ししてみたい方(笑)是非行ってみましょう!

*CAPEDS ホームページ:http://capeds.org/default.aspx
*English: http://capeds.org/english.aspx

完売御礼!(Tickets sold out!)

Tickets for my show (3/29 @ Shinagawa Intercity Hall) have been sold out in a month. Thank you very much!
I hope you would enjoy my songs and kimono dress collection. Also I would like to sing for people in the quake-striken areas and cure their emotional pains.

ブログではお久しぶりです、エカテリーナです。
3月29日(火)品川インターシティホールで開く私のコンサート&ファッションショーですが、おかげさまでチケットが、発売から1ヶ月で売り切れました!
本当に皆さん、ありがとうございました。当日は私の歌、そして華やか+カジュアルな新作エカテリーナコレクションを、楽しみにしていてください。そして番組では触れていませんが、今回の大地震で辛い思いをされている方々の心にも、私の歌を届けたいと思います。

難民語学スクール(Refugees become instructors)

If you understand Japanese well, you may have been surprised at the beginning of our tonight’s show. A woman played both a male boss and a female office worker… Oops, I cannot tell you more than that!
We welcomed Terumi Ishii, who portrayed a kind of facets of corporate society in Japan at the beginning of tonight’s show, and Kanako Iwase, a representative of “Arusha“, a refugee nail salon.

今夜、ラジオで番組をお聴きになって下さった方は、かなり驚かれたことと思います。7時の時報が鳴るやいなや、言葉を失った紳士淑女の皆様・・・大変申し訳ございません。でもおかげで皆様も、一つ単語を覚えましたね、”Criticize”(批判する・非難する)!!もしかしたら今頃、局に”Criticize”の電話が鳴りっぱなしだったりして(笑)
ということで今日のゲストは、英語を○○やさしく教えるネタが武器の芸人・石井てる美さんと、昨年10月にこの番組にご出演いただいた、難民ネイルサロン「アルーシャ」社長の岩瀬香奈子さんです。

*Previous session with Iwase 前回ご出演いただいた時のエピソード:
http://fm840.jp/blog/myeyestokyo/?m=20101016

○○やさしく英語を教える芸人さんと、日本に生きる難民たちをネイリストとして雇用する岩瀬さんが、なぜ一緒にスタジオにいらっしゃるのかは、後ほどお伝えします!

Arusha starts a new business. That’s a “refugee language school”.
Iwase has trained refugees who live in Japan to be manicurists. And now she opens a language school.
Women who’re good hands can be manicurists, but how about male refugees or those who’re unskillful with their fingers?  She starts the language classes that refugees teach you languages because she wanted to give employments to any of them. They’ll teach you English, French and Chinese.

岩瀬さんならびに「アルーシャ」は、このたび新しい事業を立ち上げます。これまでアルーシャさんは、日本で生活する難民の方々をネイリストとして育成し、雇用されてきました。そして今年、難民を先生にした語学スクールを始めるということです。
ネイルは手先が器用な、主に女性が就く仕事でしたが、語学ならそうでない人も、また男性の難民でも就ける。難民は英語圏、フランス語圏、そして中国語圏(ミャンマーなど)から来ているから、これらの言語を教えることができる・・・そう考え、語学スクールの立ち上げを決めたそうです。

Terumi Ishii, a Japanese comedienne.「○○やさしい」石井てる美さん

Also Terumi Ishii gives lessons at Arusha language school. Her TOEIC score is 970 (out of 990). She graduated the grad school of the University of Tokyo and worked for McKinsey & Company, Inc. Iwase told us that Ishii teaches English to those who want to learn it from Japanese. You can take lessons from her on a one-to-one basis and contribute 350 yen to refugee relief activities every time you take her lesson.
Learn and contribute – that’s the Arusha’s language school. If you’re curious about it, call at 03-6721-8528. Or send a mail to info☆arusha.co.jp. (Replace ☆ by @)

その語学スクールに、”○○やさしい英語”の石井てる美さんが講師として、教壇に立ちます!石井さんは英語ネタを武器にしているだけあって、英語は堪能、何とTOEIC970点(満点は990点)!しかも東大大学院卒、外資系コンサルティングファームで働かれたご経験も!「英語を、ネイティブからだけでなく日本人からも教えてほしいという人のために、石井さんが英語を教えるクラスを設けました」とのこと。何とマンツーマンレッスンで、石井さんのレッスンを受講するたびに、1レッスンあたり350円、難民支援活動に寄付されるそうです。
英語を学びながら、社会貢献もできるアルーシャ語学学校。初回レッスンキャンペーン実施中で、通常1レッスン(50分)3150円→ 初回のみ2100円!詳しくは http://www.arusha.co.jp/school/index.html をご覧下さい。

*石井てる美さんのブログです。○○の正体が分かります(笑)http://d.hatena.ne.jp/gotoshin_terumi/

BTW, Ekaterina’s concert and fashion show will be held at Shinagawa Intercity Hall (near JR Shinagawa Station) on March 29. Open: 6PM/Start: 7PM. Don’t miss it!
ところでエカテリーナさんのコンサート&ファッションショーまで、あと3週間とちょっとです。皆さん、お忘れなく!3月29日@品川インターシティホール 午後6時開場/午後7時開演です。

争いごとを避けるために(How to avoid the conflicts)

We had Shadi Bashiyi, a managing chef of a Palestinian restaurant called “Al Mina” in Kanda, as a guest again. Tonight is very special for him but he joined us. Today is the 1st anniversary of his restaurant!!
今週も先週に引き続き、JR神田駅近くのパレスチナ料理レストラン「アル・ミーナ」のオーナーシェフ、シャディ・バシィさんをゲストにお迎えしました。先週のこのブログでお伝えし忘れてしまいましたが、今日26日は「アル・ミーナ」が開店してちょうど1年を迎えた日。そんな大事な日にもかかわらず、私たちと過ごして下さいました。今週は、そんなシャディさんの素顔に迫りました。

Shadi is from Haifa, the beautiful Mediterranean town in Israel. According to Shadi, there are about 1.5 million of Palestinians in Israel. Most of them can speak Arabic, Hebrew and English. Shadi went to schools for Palestinians.
シャディさんの故郷は地中海沿岸、イスラエルのハイファという美しい港町です。先週お伝えしました「アル・ミーナ」の意味、”港町”はシャディさんの故郷からとったものです。
思いきり勉強不足な私は、イスラエル国内にもパレスチナ人が大勢住んでいることを知りませんでした。シャディさん曰く、イスラエル国内に住むパレスチナ人は約150万人、アラビア語の他に、イスラエル人の言語であるヘブライ語も話す人が多いそうです。シャディさんは小学校から高校まで、パレスチナ人専用の学校に通いました。

He said Haifa is relatively safe, seems to be different from other cities such as Jerusalem. So he’s been longing for peace for a long time. He said, “If we could share things with others more, we would be able to cease fire.”
シャディさんの故郷ハイファでは、国際ニュースで頻繁に報じられるテロ事件はほんの少しだけしか起きなかったそうで、比較的平和が保たれていたようです。だからこそ、シャディさんは平和を心から願っています。
「もし何かを巡って争っているなら、それを”みんなのもの”と言えたら良いのに」これは決して、戦争を対岸の火事と見がちな日本人の意見ではなく、長い間続いてきた争いに身をやつしてきたパレスチナ人の一人の男の、切なる願いなのです。

If you missed tonight’s our show, please listen to a rerun from 2:30PM on next Thursday, March 3. Or enjoy meals at “Al Mina” and talk to Shadi.
今週の放送をお聴きになれなかった方は、どうか来週木曜(3月3日)の午後2時半からの再放送をお聴きいただくか、「アル・ミーナ」にてシャディさんとお話しいただければと思います。

その男、パレスチナ人につき(A guy from Palestine)

There is the Tokyo’s only Palestinian restaurant in Kanda District, Chiyoda-ku. It’s called “Al Mina” and we welcomed its managing chef to our studio.

今週と来週は、一般の日本人があまり接することが無いであろう人にお越しいただきました。JR神田駅から徒歩5分にある、都内で唯一のパレスチナ料理店「アル・ミーナ」のオーナーシェフ、シャディ・バシイさんです。


His name is Shadi Bashiyi. I’ll talk to you about Shadi’s story next week so let me tell you his restaurant and Palestine cuisine.
Have you ever had Palestinian dishes? Those are unfamiliar to Japanese people, but delicious!! According to Shadi, Palestinians use much olive oil, tons of garlics, meat, vegetables and beans. Especially paste which is made from hummus and sesame is very popular among his customers.

シャディさんご自身については来週詳しく触れるとして、今週はシャディさんのレストランのこと、およびパレスチナ料理についてお話をお聞きしました。日本にはまだまだ馴染みが薄いかもしれないパレスチナ料理ですが、これがおいしいんですよ!今日のラジオでは、音声でイメージしていただくために「オリーブオイルやニンニクを多用」「お肉、野菜、豆のお料理が多い」「中でもひよこ豆とゴマのペーストはかなり人気」とシャディさんに解説していただきましたが、ブログですから写真でお見せしちゃいましょう!


Ekaterina, my co-host, also loves this paste! Shadi says, “I recreate my homemade taste. I put my love into the dishes.” That’s right, I had both Al Mina’s lunch and dinner, those were really, really good!
ひよこ豆とゴマのペーストは、ヘルシー志向のエカテリーナさんもお気に入りのメニュー。シャディさん曰く「僕のお母さんの味を再現しています。だからウチの料理には、しっかり愛が入っていますよ!」。その通り、僕はここのランチとディナーの両方をいただきましたが、とってもおいしかったです!


Beautiful belly dance shows are held on Wednesdays & Fridays.
ベリーダンスショーは毎週水曜と金曜の夜です。ちなみにこのダンサーさんとは、別のパレスチナ料理店(後述)で約1年半前にすでにお会いしていました・・・予想できなかった展開。

I’ve already tried the Palestinian cuisine at another restaurant in Saitama, so I knew it’s delicious. I felt it’s very similar to the Israeli one.
We may think that Palestinians and Israelis have been hating or hurting each other through the media, but I think food is similar. We’ll ask Shadi how he thinks about the conflicts between Palestine and Israel. So don’t miss it!

実は私は、埼玉にある別のパレスチナ料理店(アル・ミーナが開店するまでは、日本で唯一のパレスチナ料理店だった)ですでにパレスチナ料理を体験済みで、そのおいしさもよく分かっていました。また、その前にはイスラエルのお料理をいただいた経験もあったので、それらのお料理には同じようなメニューが多くあることも感じていました。
イスラエルとパレスチナ、ニュースの報道だけだと”お互いがいがみ合っている”という情報しか入ってきませんが、食べているお料理は同じものがかなり多いのです。温厚なパレスチナ人のシャディさんは、果たして今の状況を良しとされているのだろうか・・・これについては、来週にお伝えしたいと思いますので、どうぞお楽しみに!


The name of his restaurant “Al Mina” has several meanings. It means “port” and “A gift from God”. Also Mina is the name of his 5-year old daughter. It sounds very cute!

追伸)シャディさんのお店の名前「アル・ミーナ」は、いくつもの意味があるそうです。まずは”港”という意味、そして”神様からの贈り物”という意味、そして「ミーナ」はシャディさんの5歳になる娘さんのお名前なのだそう。何とも可愛らしい響きですよね!

*Photos of restaurant taken by Mai Namiki(レストランでの写真:並木麻衣さん撮影)