Alone on the 45th Floor During the Big Earthquake (Part 2)

We invited Tasnoova Tahia to the studio again and talked about information which is needed by foreigners in the time of disaster. How did Bangladeshi woman, who had a 3.11 big earthquake on the 45th floor of a high-rise apartment in Toyosu, collect information during the earthquake? Which kind of information did she need at that time? Scroll to the bottom to listen to her voice!

She is an instructor of a cooking school called “Niki’s Kitchen”. Her class was cancelled due to the earthquake but it’ll resume around mid-May. If you want to know about her cooking lesson, click here!

*Information
Ginza Flower Carpet has been cancelled due to the earthquake.

Ginza Flower Carpet (2010)

It has been held on April 29 (“Showa Day” since 2007. It used to be the “Greenery Day) every year. But unfortunately, they’ll have no flower carpet this year.

今夜のトーク in 日本語

Kemon acho!! (ごきげんいかがですか)先週に引き続き番組にお越しいただいた、バングラデシュ出身のタスヌーバ・タヒアさんから教わった、ベンガル語のあいさつです。発音は、私の印象だと「カモン・アチョ」に近い感じです。
世は自粛ムードで、毎年4月29日に行われる「銀座フラワーカーペット」も、今年は中止が決まりました。だけど皆さん、1日1回はお友達に元気よく「カモン・アチョ!」と言って、暗くなりがちな自粛ムードを吹き飛ばしましょうね!

さて今週のTokyo Chatterは「外国人と災害情報」というテーマでお送りしました。江東区豊洲のタワーマンション45階で被災したタヒアさんとのトークです。

(タヒア)「幸運にも電気はついていたので、テレビをつけました。ニュースキャスターは100%日本語で情報を伝えていました。私は日本語がある程度できるので理解できたのですが、日本語を知らない人にとっては難しかったでしょう。
でも、日本語が分かることが、さらに混乱を引き起こす場合があります。CNNやBBC、アルジャジーラといった外国メディアと日本のメディアの伝える内容に、かなりの差があるからです。日本語メディアの情報だけなら、問題ないんですけどね。現状を冷静に把握できますから」
(マヤ) 「そんな時こそ、この番組なんです。なぜなら私たちが外国人に対してしたいのは、まさにその課題の克服だからです。ラジオ番組以外にもツイッターやFacebookを駆使して、憶測ではない情報ソースのはっきりした情報を伝えたいのです。タヒアさんは、被災した当時はインターネットは使えましたか?」
(タヒア)「ええ。この番組が外国人に役立つ情報を提供されるなら、私もそれに一役買わせていただきたいのですが、“NHKインターナショナル”というのがあります。これは有料チャンネルですが、日本国内でも海外でも視聴できます。私の両親も見ていました。日本からの情報が、全て英語で配信されます。BBCやCNNよりも使えます」
(マヤ)「被災当時、タヒアさんはNHKインターナショナルを取っていたんですね?」
(タヒア)「はい。NHKの日本語版と英語版を交互に見ていました。伝える情報は、ほぼ同じでした」

(マヤ) 「余震はどうでしたか?大きいのが来るんじゃないかって、不安に思いませんか?」
(タヒア) 「そうですね、ニュースで盛んに”3〜4日以内に大きい余震が来る恐れがある”などと聞いたりすると、すごく怖くなりますね。だからちょっとの余震が来ても怖いんです。3月11日の地震発生当日は、一晩中余震が続いたじゃないですか。だから起きてニュースを見ていました。
余震は、本震よりも怖いです。というのも、余震は何度も何度も来るからです。だから一種のトラウマになりました。地震が起きていなくても、体が揺れている感じがするんです。おかげで3日間一睡もできませんでした。ウチのマンションには地震アラームが付いていますが、一晩中鳴っていました。それも眠れなかった原因です」

(マヤ)「地震に際して、どんな情報が欲しいと思いましたか?避難所がどこにあるかとか、非常時に備えてリュックサックに入れておくべきものとか」
(タヒア)「そうですね。そういう情報は役に立ちます。なぜなら私たちは地震に対して一切準備をしていなかったからです。非常食などを入れたリュックもなかったし、ヘルメットも缶詰もなかった。でもそれは、決して情報不足だからではありません。例えば私が日本語学校に通っていたときは、地震のための備えについて学校側が教えてくれていた。それをきちんと守らなかったのは私たちが責めを負うところです。でもそれらの情報が、果たしてここまで大きい地震にも役立つものだったかどうかは分かりません」

(マヤ)「非常用マニュアルがあっても、きちんと読む人は少ないかもしれませんしね」
(タヒア) 「そうですね。私の住むマンションでは屋上にヘリポートがあって、要請に応じてヘリが来て救助にかけつけてくれるんですが、私は上に上がれば良いのかそのまま部屋で救助を待てば良いのか迷いました。そのような時に取るべき行動を、私は知らなかったんです。低層の建物に住む人たちにとっては今の情報量でも十分だと思いますが、高層マンションに住む人たちはより多くの情報を仕入れておく必要があると思います。
マンションの非常災害対策本部は”部屋にいるように”とか”テーブルの下などの安全な場所にいるように”と私たちに言いました。だから提供してくれる情報が決して不十分とは言いませんが、より多くの情報を入手しておく必要はあると思いますね」

(徳橋)「これから起こる地震に備えて、欲しい情報は何ですか?」
(マヤ)「例えばリュックサックに入れておくべき物のリストとか」
(タヒア)「ホームセンターなどではその種のリュックサックは売っていますが、全員がそれを持っておくべきだと思いますね。市役所や区役所からも、それを促していくことが大事だと思います。今はそういう情報が役所で見当たりません」

ところでタヒアさんは、ご自宅で料理教室を開いています。この番組でもさんざんお世話になった”Niki’s Kitchen”でバングラデシュ料理を教えていますが、地震の影響により教室を閉鎖していました。その料理教室が、5月半ば頃に復活します!詳しくはこちらでチェックしてください。直近のクラスは、もしかしたらキャンセル待ちの状態かもしれませんが、粘り強くお待ちいただければと思います。

ご参加ありがとうございました@経堂ソーシャルエナジーカフェ!

昨日4月22日、世田谷区経堂にある「ソーシャルエナジーカフェ」にてMy Eyes Tokyo第1回トークイベントが行われました。My Eyes Tokyoと志を同じくするYouTubers、中村紘子さん(HIROKOCHANNEL)とHikosaemonさん(Hiko Tube)を交えてのパネルディスカッションです。大変多くの方々にお越しいただいたので、テーブルを全部出して椅子だけ並べての、お客様には少し苦痛を強いるイベントとなりました。

Photo by Emi Matsushita

トーク前半は、私自身はプロジェクターやパソコンと格闘していました。Ustreamでも中継しましたが、どういうわけか前半20分は早送り状態(涙)まるで私の必死さが反映されたようです。会場のお客様には大変不安な思いをさせてしまいました・・・でも後半20分はまともになっていますので、ぜひ
http://www.ustream.tv/recorded/14195885 をご覧いただけたらと思います(20’18”以降は正常です)。

イベント終了後の懇親会にも、たくさんの方にご参加いただき、しかも懇親会から参加の方々もいらして、超満員状態!カフェのスタッフさんも大わらわで、お料理を運ぶスタッフさんが「すみませ〜ん、通りま〜す」の嵐(笑)本当にご迷惑をおかけしました。

お2人は口を揃えておっしゃっていました。「日本に来る外国人は、きっと増える。なぜなら、この震災で日本人の良い面が浮き彫りになったから」。私もそう強く願っています。日本から世界に発信するYouTubersと共に、これからも私たちは日本を世界に発信し続けていきたいと思います!

 

Alone on the 45th Floor During the Big Earthquake (Part 1)

Today we’ve had the first guest since the program renewed.

Tasnoova Tahia, a Bangladeshi woman who had a big earthquake on 45th floor of a tower apartment in Toyosu, Tokyo. How did she feel at the moment? What did things go through her head while her room was swaying? Listen to Podcast below! She’ll be with us next week, too, and talk about the information which is needed by foreigners in a time of disaster.

*Information;
<Free medical & cancer check for Chuo-ku residents>
Provided by Chuo-ku, starting in May. You’ll receive an envelope from Chuo-ku City Office. Take advantage of it because it’s free as long as you’re living in Chuo-ku! For details, check our Facebook page .

今夜のトーク in 日本語

番組の一番最初、中央区周辺にお住まいの皆様にクイズをお出ししました。今日のゲストさんは、一体どこの国から来た方なんでしょう?ということで、以下のヒントを出しました。
① アジアにある国
② 東南アジアにある国
③ インドの近くにある国
④ その国の国旗は、日本の国旗に似ている

もう答えはお分かりですね。今週のゲストは、バングラデシュ出身のタスヌーバ・タヒアさんです。新番組が始まって2回目、早くもゲストをお招きしました。というのも、タヒアさんは江東区豊洲のタワーマンションの45階で、3月11日の大地震を体験したからです。「外国人に寄り添う番組」であるMy Eyes Tokyoとして、できるだけ早く、地震を体験した外国人の方々の声を届けたいと思いました。

さて、その内容について。まずは”Tokyo Chatter”前半です。

(アイリーン)「3月11日の地震の時、タヒアさんはタワーマンションの45階のご自宅にいらしたんですよね?」
(タヒア)「そうです。ちょうど家に帰って来たばかりでした。地震が起きる5分前でしたね。私が住んでいるマンションでは、震度3レベルの地震を感知するとアラームが鳴るんですが、この時も鳴りました。私は”いつものことだな”と思って、普段通り過ごしていました。
だけど、いつまでたってもアラームが鳴り止まない。危険な状態かもしれない、だけど何をすれば良いのか、全く分かりませんでした。このクラスの大地震は、生まれて始めてでしたから、以前教えられていた”机の下に隠れる”とか”枕を頭の上に乗せる”みたいなことは、すっかり頭から飛んでいたんです」
(マヤ)「頭が真っ白になった」
(タヒア)「そうです。マンションの45階から下に降りようとしても、エレベーターが止まっていました。階段で下に行こうにも、その高さでしょう?」
(アイリーン)「でも、電気は通っていた」
(タヒア)「それがラッキーでしたね。ただ最悪だったのが、携帯電話。私は夫や友人と連絡を取りたかったんだけど、できませんでした。だから余計に怖くなったんです。そんな折に机や棚から物が落ちて、割れました」
(マヤ)「本当に?でも、揺れはどんな感じでしたか?小刻みに揺れたか、大きく揺れたか」
(タヒア)「大きく揺れた感じです。揺れの振れ幅が大きかったんです」
(マヤ)「45階だから」
(タヒア)「そうです。自宅のあるマンションは、高くて幅が狭いから、バランスを保とうとして大きく揺れたんでしょうね」
(アイリーン)「多分そのマンションは、耐震構造がしっかりしているんでしょうね」
(タヒア)「ビルの基礎部分にバネがあると聞いています」
(マヤ)「でも”このマンション、こわれちゃうんじゃないか”って思いませんでしたか?」
(タヒア)「いえ、絶対にそんなことにはならないって思っていました。”かつてないほど大きい地震が来ない限り”と。でも、今回の地震が”かつてないほど大きな”ものなんじゃないかと、フト思ったんです。それですごく怖くなりました。これから何が起きるんだろう、と・・・その当時、その瞬間、私の住んでいる45階には私しかいなかったんです。他の部屋の人は全員外に出ていました。私はその階でひとりぼっちだったんです。だから余計怖くなりました。
でもラッキーだったのは、マンションの3階のコンシェルジュと電話がつながったことです。彼女たちの対応は素晴らしかったです。私の不安を和らげてくれました。しかも電気は通っていたので、テレビを見ることができました。
でも・・・テレビから流れてくる震源地付近の映像は、この世のものとは思えないほど悲惨なものでした。
東京にいて助かった私の身なんてどうでもいい。ここに住む人たちはどうなったんだろう・・・そんな思いでいっぱいになりました」

(アイリーン)「あと、津波ですよね。あの映像を見た時は、すごくショックでした」
(マヤ)「バングラデシュでは、津波への備えというのはやっているんですか?・・・あ、タヒアさんの故郷は内陸部でしたよね」
(タヒア)「それほど奥まったところにあるというわけではないです。バングラデシュの南部だから、海には若干近いです。でも津波は経験したことがないです。だから正直言って、私たちは大津波に対して何の準備もしていないのが実状です」
(マヤ)「それにしても、今回の地震でタヒアさんは、ご自身が”死ぬんじゃないか”と思ったって聞きましたよ」
(タヒア)「午後2時46分の最初の揺れの時、頭が真っ白になりました。それからすぐ後に2回目の大揺れが来た時、自分は死ぬんじゃないか、と思いました」
(マヤ)「それって余震のことですか?」
(タヒア)「いえ、大きな揺れが確実に2回起きたんです。それも短い間に。その2回目の時に、両親の顔が脳裏に浮かびました。心の中で弟たちに”元気でね”とつぶやきました。”天国から見ているよ”って(笑)最悪の事態に向けて、心の準備をしていたんです。でもありがたいことに、今ここにいます」

そして”Tokyo Chatter”後半。このタヒアさんの地震体験を受けて、アイリーンさんとマヤさんが3月11日午後2時46分に何をされていたかを聞きました。ちょうどECCの教室に行く準備をしていた時に起きたそうで、長い揺れが収まったあとにマヤさんは教室に急行したそう。生徒さん不在で教室も特に異常ないことを確認し、ホッとしたのも束の間。今度は携帯電話が通じない。アイリーンさんと連絡が取れないので、自転車でアイリーンさんのご自宅に駆けつけました。そして2人で教室に戻り、生徒さんが来るのを待ちましたが、結局は誰も来ず、メモ書きをドアに貼って教室を後にしました。その後はずっとテレビニュースに釘付けになったそうです。
ECCは地震の後2日間休み、週末には再開したそうです。

来週は「外国人が地震や災害の時に必要な情報」について、タヒアさんにお聞きする予定です。

追伸)6日後に迫った、My Eyes Tokyo初トークイベント、ぜひご参加ください!
詳しくはこちらをご覧下さい。