桜を見る会(告知もあります!)

先日、日露協会が主催する「桜を見る会」に参加させていただきました。あの有名な鳩山会館で開催されたのですが、人がものすごく多かった!80人ほどと聞いていた参加者数は、最終的に200人にまで増え、桜よりも参加者の皆さんのお顔を多く拝見してしまった感じかな(笑)でも、もちろん美しい桜も楽しみましたよ!

会場では「ハナミズキ」や「百万本のバラ」などを歌わせていただきました。そしてご挨拶の中で「日本とロシアの架け橋となって頑張ります!」とお伝えしました。会場には日露協会会長の鳩山邦夫氏、それにベールィ駐日ロシア大使もいらっしゃいました。その言葉に私は、日本とロシアの両国がお互いの国の素晴らしい歌を歌えるように、著作権問題に取り組んでいくという思いを込めたつもりです。

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ここで皆さんにお詫びがございます。5月8日(土)の赤坂シルビーでのライブが中止となってしまいました。楽しみにしていた皆さんには、大変申し訳なく思います。

その代わりと言えるかどうか分かりませんが、5月5日(水・祝)は「ロシアデー」と銘打ったイベントが行われます。場所は「よみうりランド」です。もちろん、私も歌います。ステージは2回、午後2時と午後4時からです。よみうりランドの「太陽の広場」で行われる「世界の屋台村2010」、ロシア出身の人は入園無料、そしてロシア出身者とご一緒なら日本人4名までなら入園無料です!東京から一番近い森で、ロシア情緒を楽しんでみてはいかがでしょうか。

よみうりランドって、私の生まれたシベリアの森に似てるかな?(笑)詳しくはこちらにて。

「言葉は勉強するな」?

今週はゲストをお迎えしました。アメリカはロサンゼルスのご出身、プロの英語講師で日本語がものすごく堪能、『笑点』が大好きなダニエル・ペンソさんです。

今週のテーマは「日本語って難しい?」でしたが、今までいろんな方々にインタビューさせていただいた印象から申し上げれば、外国人の日本語学習の動機には、大きく分けて2つのパターンがあるように思います。

1つは「好きこそ物の上手なれ」。ダニエルさんはこちらのタイプですね。日本の伝統文化やポップカルチャーが大好きだったり、日本語の響きに惹かれて日本語の勉強を始めたタイプです。机の上での語学学習も何ら苦にしないという印象があります。

もう一つは「生きていくために日本語を学んだ」という方。日本や日本語に関する知識がほとんどないままに日本に来て、最初ものすごく辛い思いをして、でも故郷に帰るわけにはいかず日本にそのまま滞在し、いつの間にか日本語を覚えたというタイプです。このような人も大勢います。エカテリーナさんは、これらの中間といったところでしょうか。

でも今回ダニエルさんやエカテリーナさんのクロストークを通じて「言葉って勉強するものじゃないんだなぁ」と改めて思いました。我々日本人にとって言葉は「勉強するもの」というイメージが強いです。その最たるものが英語で、受験のために勉強するもの、社内で英語が必要になったから勉強するもの、という考えが僕らの中に根強くあります。

だけど言葉って文化の一部だから、映画や音楽と同じように「自然と吸収するもの」なんじゃないかと、お二人の意見を聞いて思いました。

今回のゲスト、ダニエル・ペンソさんには、My Eyes Tokyoが既にロングインタビューを行っています。ただそのインタビューは、ウェブサイトには掲載されていません。昨年3月に出版した拙著『My Eyes Tokyo』(幻冬舎ルネッサンス刊)に掲載しています。また他にも、すでにサイトに載っているインタビューを加筆修正した上で、計11本を掲載しました。本についての詳細は、このブログの右端で常時お伝えさせていただいていますので、是非ご覧下さいませ。

下から、本日の番組をどうぞ。ぜひお聴き下さい!

こだわりのステージ衣装

私は最近、ステージ衣装を、日本のあるものを使って作っています。何だと思いますか?

それは、着物です。

そのアイデアが浮かんだのは今から3年ほど前です。

日本で売っているドレスのサイズがなかなか合わないので、以前は時間とお金をいっぱいかけて、私に合うステージ衣装を買っていました。 でもどんなに高級なドレスでも既製品ですから、同じドレスを着ている人に会うこともあるわけです。そんな時はすごくがっかりしました。

それから飽きるのも早く、処分せざるを得ませんでした。もったいない気持ちがいっぱいでしたけど、仕方ありません。

ある日銀座を歩いていると、着物を着た日本人をたくさん見かけました。

私は思いました。「なぜこれほどにまで、着物が人気なんだろう?」。しかもどの着物も同じような形なのに、柄はひとつとして同じものがない・・・

これは不思議でした!

一つ一つの作品が綺麗で、女らしくてエレガント。もちろん私もそうですが、外国の女性なら、日本に来たら一度は着物を着てみたいと思うのではないでしょうか。

ある時、呉服屋さんで歌う機会がありました。

せっかくのチャンス!とばかりにワクワクしながら試着させていただいたのですが・・・残念なことに鏡に映った私は、洋服を着ている時よりも体が大きく見えて、まるで富士山のようだったのです。

あーあ、着物は私に合わないんだ、と思ったら悲しくなりました。

それからしばらく着物の事は忘れていました。

そんなある日、原宿で古い着物のセールがありました。私が買える値段で、とても素敵な着物を見つけました。 その着物は結婚式に着る留袖というものです。

私はそこで、初めて着物を買ったのです!

家に帰ってから体に合わせていろいろ考えました。その時 、私の頭の中にあるデザインが浮かびました。

思い切って着物にハサミを入れ、私が考えたデザインにアレンジしました。

でも、このドレスを初めて日本人の前で着たときは、怖かった!

だって伝統ある留袖を、ドレスに作り替えてしまったんですから。正直、皆さんから怒られるかと思いました。

でも実際は、すごく喜んでくれたんです。それから私の着物に対する思い入れは、ますます強くなりました。

*着物ドレスの一部を、私のホームページでご覧になれます。ekaterinanouta.comから”OTHER WORKS”のページに移動してください。

「なぜ着物が好きなんですか?」と尋ねられたら、私はこう答えます。

・世界で一つしかない柄が多い。

・ファスナーが付いていないし、腕の動きが制約されない。

・冬暖かく、夏涼しい。

・ほどくと1枚の直線の布になるのでデザインしやすい。

毎日毎日どこにいても着物のデザインの事を考えています。でも今後、良いものが安く手に入らなくなるのではないかと、少し心配です。

ライブでは、いつもお手製の着物ドレスを着て演奏しています。スケジュールは私のホームページ(ekaterinanouta.com)から”Schedule”に移動してご確認下さい。皆さんの目で、直にご覧いただけたら嬉しいです。

エカテリーナさんとの出会い(番組お聴きいただけます)

今週は、この番組にはなくてはならないエカテリーナさんとの出会いについて書きたいと思いますが、より鮮明に当時の記憶を呼び起こしたいと思いますので、僕が個人的に書いているブログから、彼女と出会った日のことを抜粋してここに掲載したいと思います。

——————————(2009年6月6日の日記より)————————————–
昨晩、インタビューしました。ロシア人歌手のエカテリーナさんです。この方とは、ベラルーシ料理店「ミンスクの台所」で出会いました。日本の歌に惹かれ、日本の歌をロシア語に訳して歌います。歌を通じて日本とロシアの架け橋として活動することを、ご自身のライフワークにしています。 エカテリーナさんの歌う曲は、どちらかというとしっとり、しんみり、思わず涙が出てしまいそうな歌が中心ですが、ご本人のキャラクターは至って明るく、笑顔が超素敵な女性です。
インタビューの前に、わざわざ持ってきていただいたいろんな資料やお写真、CDなどを見ながら2時間話し、その後インタビューを2時間、合計4時間もお話をお聞きしました。
インタビューの途中で、「ああ、今日インタビューをしてくれて嬉しい。今まで気づかなかったことに、今日気づいたから」と言って下さいました。 そして、以前のヴィクトリアさん(ベラルーシ料理店店長)の時と同じように「友達になりましょう。これからも、ずっとね」と言われました。これがあるから、My Eyes Tokyoはやめられません!

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そして、僕がすごく感動した瞬間が訪れます。
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食事しながらのインタビューでしたが、当然僕が支払うつもりでいました。 伝票が席に来た瞬間、僕が取るよりも素早く、彼女がサッと取り上げました。 「わざわざここまで、私のために来てくれたんだから、私に払わせてね」 そうおっしゃったのです! インタビューをお願いしたのは僕なのに、「私のために」とおっしゃって下さった。そのお言葉に感動し、ついつい甘えてしまいました。
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本当に、エカテリーナさんに出会えて良かったと思いました。人に対して優しいんだなぁと感動すると同時に、彼女の優しさに甘えてしまった自分の小ささを思い知らされました(笑) でもこの当時は、まさか一緒にラジオ番組をやるなんて全く想像していませんでした。いえ、My Eyes Tokyoでラジオ番組をやることすら考えていなかった頃です。
本当に人生は分からないもの。そして僕自身は、このような人との出会いによって想像もし得ない世界へと導かれているような気がします。

*エカテリーナさんとのインタビューは、こちらからどうぞ!

下から、本日の番組をどうぞ。ぜひお聴きください!

ミンスクの台所

今週は、この番組のメインパーソナリティの徳橋さんと私が初めて出会った場所について書きたいと思います。

そこは私が毎週水曜日の夜にライブをさせていただいている「ミンスクの台所」。ベラルーシ料理のレストランです。ベラルーシはロシアやウクライナ、ポーランドなどと境を接する国で、1991年のソ連崩壊と同時に独立しました。
そのお店のオーナーは、ビクトリアさんという女性。もちろんベラルーシ人で、瞳がすごく魅力的な美人です。徳橋さんは、お店で私がライブをしていた最中に、ビクトリアさんにインタビューをしていたんです。
私にとって彼女は、自分の悩みなどを打ち明けられる本当の親友。日本と言う異国において、すごく貴重な存在なんです。 *ビクトリアさんとのインタビューは、こちらから。
ロシア料理店は東京だけでもたくさんありますが、ベラルーシの家庭料理を味わえるのは、東京だけでなく日本中を探しても、ここだけです。私は毎週水曜の夜6時半から、このお店で歌っています。食べ物はすごくおいしいし、ライブも素晴らしいですので(笑)ぜひ皆さん、足を運んでみて下さいね。 このお店以外にも、銀座にある2つのライブハウス「蛙たち」「サルビア」にて不定期のライブ活動をしています。詳しくは私のホームページをご覧下さい。 *ミンスクの台所 住所:東京都港区麻布台1−4−2(最寄駅:南北線 六本木一丁目駅) 電話:03−3586ー6600
詳しくは http://gourmet.walkerplus.com/103028150005/ または http://www.myeyestokyo.com/aboutme/Interview/eatup/pg12.html をご覧下さい。