本日は読書お勧めコーナー「り★ぶ★る」
南谷はどうも昭和初期の文豪が気になるんですね、このごろ。
このあいだは川端康成をご紹介しましたが、今回は中勘助。代表作『銀の匙』。
写真で見ると和服の似合う白髪のナイスミドル・・。
でも、私は思います。作家の心のうちには計り知れないマグマのようなものが
渦巻いていて、作家にとっての日常生活とは、そのマグマと戦う日々なんじゃないかって。
そして、『とことん自分のマグマ(それがどんなに汚いものであれ)と向き合える勇気をもったもの』こそが作家足りえるんじゃないかしら・・って。
中勘助は、夏目漱石(弟子の多いことでも有名)に見出されながらも、その一門には加わらなかったことで知られていますが、その中勘助の、静かな,芯の通った狂気を、作品を通して感じてもらえればと思います。
Podcast: Play in new window | Download