Rynten ゲスト #448 ながはら元さん pt.1

『散る桜 残る桜も散る桜』、いい句ですね。開花の足並みは揃っていませんが、〝桜前線〟は確実に北上していますね。如何お過ごしでしょうか?

4月11日頃のお話です。スケートの“浅田真央選手”引退会見がありました。TVやメディアは「これでもか!」という程、どのチャンネルを回しても、どこを覗いてもそのニュースで持ちきり、でした。確かに凄い選手だと思います。大きなニュースだと思います、が、他にニュースは無かったのでしょうか?同じ時期、僕、個人的に観てましたら、世間を騒がせた〝東芝決算報告書〟あるいは〝アメリカ空母機動隊〟の朝鮮半島を睨んだ展開、そこに〝訓練〟とは言え日本の〝海上自衛隊〟が加わっていった。
こちらも肩を並べるほど、いや、もしかしたらそれ以上に大きなニュースかと自分の中では思っています。
〝日本〟は不思議なもので一つのニュースが生まれるとドーッとそちらに向き、それまで流れていたニュースや解決に至ってない出来事全てが消えて行く。話題に上っていた人たち、どこか安心してる部分もあるのではないでしょうか?どこかの〝防衛大臣〟さんもウヤムヤになっています。〝森友〟の問題も継続中であるはずなのに、なかなかメディアには登場して来なくなりました。
面白い国であります。

■Ryntenゲスト《ながはら元さん
今週と来週はジャンベニストの《ながはら元さん》をお招きしました。パーカッションでゲストにお越し頂いたのは初めてですし、お会いするのが楽しみにしていました。

ながはらさんの楽曲〝チャカチャ〟を聴きながら『初めまして』とご挨拶。
以前、〝チャカチャ〟を聴かせてもらった時、コードワーク・和音・メロディーもなく、リズムがずーっと刻まれていて「なんでこんなに熱いものが伝わって来るんだろう?」と、音楽の原点を感じ「本物だ!」と思いました。
この音源は、ケニアのナイロビ現地の方とのジョイントです。

倫『ケニアには、20歳の時に行かれたと聞きましたが、どのくらい?』
元『最初は、ビサの関係で3ヶ月。出会いや素晴らしい経験をさせてもらい「ここにいたい!」という気持ちでしたが、病気になり『日本に帰ってちゃんと治してから、またいつでもおいで。』と向こうのお母さんが言ってくださり、それから何回も行き来してます。』

ここで、初対面ですがいきなりですが、ジョイント生ライブ。《花田植 with ながはら元さん》。

演奏を終えて。

倫『素晴らしい!自分がいつも弾いている曲が、こんなに表情・曲想が変わるとは思わなかった。しかもご一緒した事もなく、見ず知らずの曲にここまで演って頂いたのは光栄です!もったいない。インプロビゼーションつけて10分、15分「止まらないぞー!」とやっていたい。』
元『有難うございます。本当に楽しく演らせて頂きました。光栄です。』

“ながはらさん”は、ドラムス&シャンべプレイヤー。ドラムも時折演奏され、先日、この番組に出演された〝中川五郎さん〟ともロックバンドをご一緒されています。

倫『今はどちらが多いですか?』
元『ジャンベが多いです。ピアノやベースが入ったりロックとなるとドラム。ジャンベだとどうしても、ロックのエイトビートが出ないんです。なのでタイトなビートはドラムでガツンと。』
倫『僕は素人ではありませんが(笑)、そういった部分は分かりませんでした。それぞれの楽器のプロでないと分からない部分があると思います。』

20歳の時に初めてアフリカに行くきっかけを尋ねました。

倫『当初はアフリカではなくアメリカに行く予定だった?』
元『はい。南部に行きたかったんです。当時は学生で札幌の隣町の江別に住み「どうしたら音楽で人生を送れるんだろう?どうやったら北海道から出られるんだろう?」と悶々としてました。』

一年大学を休学しアルバイトし、そして「アメリカへ行くぞ!」という青年が何故アフリカだったのか?

倫『どこで変わったんですか?』
な『当時は格安のチケットは、小さな旅行会社に行きチケットを手配してもらう、という形でした。ニューオリンズ行きのチケットを探してもらっている旅行会社に料金表が貼ってありました。アメリカ、アジア、ヨーロッパ、アフリカ・ケニアナイロビと書いてあり「こんなところに行く人いるのか?!」と値段を見たら、同じ位の値段だったんです。「西に行くか?東に行くか?」と悩んだ結果「思い切ってアフリカまで行ってしまおう。』と。』
倫『違う人生がそこから始まった?』
な『はい。ホテルを出てメンバーの家で居候させてもらってました。僕の人生話をした時「親にお金を出してもらって学校に行けるなんてどれだけ幸せなことか?!ここには学校に行けない子が沢山いるんだから。今、自分が与えられた環境をやってからいつでも戻って来なさい。」と、ケニアはバンドも人も最高でした。』

ナイロビは英語が主流でスワヒリ語も公用語。しかし〝ながはらさん〟は英語は全然話せなかったんだとか。

倫『通訳はいたんですか?』
な『いいえ。何とか気持ちを伝える会話をしながら、英語で英語を教えてい、3ヶ月の終わり頃には片言で話せる様に。』

アフリカの音楽について。

倫『僕は詳しくないですが、メロディーや和音を奏でる楽器もありますよね?』
な『はい。例えば声楽。歌を聴くと和音ってどうやって生まれたか?が分かるくらいのハーモニーの作り方なんです。ギターの話で恐縮ですが(笑)、一音一音弾きながら「このコードかな?」と試す様な感じで。声楽は声楽で3人5人くらいの人でハモリをどういう風にしようか?と。リズムはリズムで強力なアンサンブルがありまして。〝チャカチャカ〟も実は4パートに分かれているんですが、一つになるとああいったリズムになるんです。』

倫『日本人にはないリズム。言語もそうですが、“ルーツはアフリカにあり”、と、音楽にも感じますね。』
元『聴くというよりすぐ反応してしまう。太鼓の音とか聴こえて来ると吸い寄せられる、というか、小さい子でも体がポンポン動いてしまう、という感じなんです。』
倫『物ごごろがつくかつかないくらいの頃からそういう環境に育ち、自然に体に入る。』
元『そういう環境が一番羨ましいな、と思いました。』

ビザの関係や病気で日本に戻り大学にも戻られた時、〝ボ・ガンボス〟の〝どんと〟さん(もう亡くなられましたが)との出会いがあり、また、一つの転機が訪れたそうです。「ドントさんがいなかったら今はないと思います。」と話していました。
参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/BO_GUMBOS

ここで、今日の2曲目は、ながはらさんの曲で《人生の航路》。

倫『プロになる転機は?』
元『ボ・ガンボスの解散直前。どんとさんが「解散したら沖縄に行く。」というので「僕も一緒に!』と、一ヶ月くらい居候させてもらいました。どんとさんが「せっかく沖縄にいるんだったら、ライブやろう。」と。その時に連れてきたギターリストが〝平安隆さん〟でした。どんとさんを追っかけて、いろんな事を体験する事になりました。』

“平安隆さん”とは、僕もちょっとだけご一緒した事があります。
ここで時間切れ。また、来週も続きをお聞きします。お楽しみに。

■Ryntenダイアリ
【ドルフィー@宮崎高鍋】
ゆったりとした空気が流れる〝高鍋〟。年に一度の楽しみの一つでもあります。
〝ドルフィー〟の店先でワンショット。マスターの趣味でもある、ミニチュアも健在!しかしながら、こんなところに置いて盗まれたりしないのかな?と心配している僕です(笑)。

今年もたくさんの方々にいらして頂きました。初めて来られた方も。有難うございます!
終演後は恒例の宴会。マスターの歌も聞きました〜!これを聴かないと〝高鍋〟に来た、という気がしない(笑)。

自衛隊を定年された税田さんの三線も出ました!
〝ニュー田原基地〟に在職中は、基地内見学や戦闘機に乗せてもらったり、と本当にお世話になった方なんです。

宴会の為にこんなにたくさんの“焼酎”を揃えて下さいました。有難い事ですね。

毎年主催してくれる〝永友さん〟、キャベツを作っています。前日入りした僕らにお付き合い頂きました〜。

紅一点、いつもサポートしてくれる〝川野さん〟、有難うございました。

翌日、高鍋駅でばったり。福岡から駆けつけてくれました。

【音茶@福岡朝倉】
不思議なんですが、今年初めての〝音茶〟なんです。お店としても初めてのライブなんだとか。光栄ですね。
で、オープニングをしてくれた〝ざ・もー〟のお三方。僕も大好きな〝レッドツエッペリン〟のカバーをしています、が、格好も?(苦笑)。

今年初の“音茶ライブ”も盛り上がりましたよ〜。
終演後は恒例の宴会。〝ミカちゃんショー〟も出ました!ミカちゃんが描いた僕の似顔絵、上手い!

音茶の番犬に〝チビとクロ〟という名前の犬、2匹がいるんですが…。兄弟で共に14歳。両方とも少し前から具合が悪いと聞いてはいたのですが。。。
チビが虹の橋を渡りました。今まで有難う!

そして〝クロ〟。フィラリアがあるそうです。また同じく危篤なんだそうです。一日でも長く行きて欲しいです。

【こむたへ】
大分・地元ではとても有名なとりめしの〝こむた〟に連れて行ってもらいました。幹線道路の脇にたたずんでいてお客さんがひっきりなしに訪れます。テイクアウトだけですが、このお店は本当に美味しいんです。
で、何故かギターを持ちながら登場した僕(笑)。

お店のご主人を驚かせた後、みんなでとりめしを頂きました。お天気も風も気持ちよくてまるでピクニック気分でした。ただ、ライブがあるのでビールが呑めなかったのが心残り(笑)。

前日の〝朝倉〟に来てくれたみんなと〝こむた〟を切り盛りしているご夫妻と記念撮影。

お腹もいっぱいになったところで、いざ出発。5分ほど走ったところにある〝ミニ豚牧場〟に寄ってもらいました。人に慣れていてとっても可愛らしかったなあ。

そして、ライブへいざ!

【サウンドカフェエフ@大分】
ここ〝エフ〟もまた、年に一度の楽しみの一つです。

今年もたくさんの方々にお越し頂きました。有難うございます。
オープニングには、時折お店で演奏されているという〝エマニュエル小原さん〟。名前の通り〝トミー・エマニュエル〟氏のコピーをされています。

終演後に、リペアしたばかりというギターで〝トトラの島〟と〝All Of Me〟を演奏してくれました。人が弾いているのを聴くのは、本当に嬉しいですね。

そして、お客として来てくれたミカちゃんも。

ワイワイとしながら夜も更けて行くのでした。

今年も有難うございました!

■Ryntenライブ
・5月3日(祝・水)三重四日市「ガリバー」
・5月4日(祝・木)奈良「ビバリーヒルズ」
・5月5日(祝・金)広島「ジェイズバー」
・5月13日(土)東京水道橋「らいん」キーボードに平井宏、パーカッションに土屋‘大魔王’祐介をお迎えし、バンドバージョンでお届けします。
・6月3日(土)京都「都雅都雅」
・6月4日(日)福井越前「ソバーズ」
・6月17日(土)鳥取「大輪路ルルカフェ」
・6月24日(土)千葉九十九里「シーブリーズ」
・7月1日(土)福岡朝倉「音茶」
■中国公演
5月20日(土)南昌、21日(日)南昌(セミナー)、22日(月)長沙、24日(水)福州、26日(金)海口、28日(日)天津、30日(火)上海

■アルバム情報
Eternal(エターナル) - Rynten plays Teresa Teng –
テレサ・テンとの夢のコラボレーションをスペシャルトラックとして収録。

【譜面集『Eternal Rynten plays Teresa Teng』】
『Eternal Rynten plays Teresa Teng』譜面集が出ました!、自信作です。
何が自信作かというと…非常に読みやすく見やすい!実際に楽曲も素晴らしいものばかりですから、是非弾いてみて下さい。