Ryntenゲスト Vol.290 ムラタトモヒロさん 1週目

4月15日、韓国珍島沖で仁川から斉州島に向かうフェリーが沈没。60時間が経過した18日現在も二百数十名の方が行方不明のままです。
乗客のご家族の方の映像もメディアから伝えられます。もし自分が当事者だったら…と思うと胸をかきむしられます。この文章を書いている時点ではまだたくさんの生存者がいるはずです。韓国当局の皆さんが救助のために精一杯の尽力をされていることは言う に及ばずでしょう。
現場で救難活動に従事されている人たちもまた子供や家族がある身です。一刻も早く生存者が救出されますよう祈るばかりです。
船長が乗客をさて置いて逸早く脱出なんて報道もありました。真偽のほどはわかりませんが数年前のイタリア・コスタ・ラインの沈没の際にも同様の出来事。もし事実であれば人の命を預かる職種への自覚に首を傾げざるを得ません。
救助活動がどれだけの技術をもってしても多難なことは素人目にもわかります。
国境を越えて人類が持つ最高レベルのノウハウとスピードで生存者の救出に当たってほしいと願っています。
一人でも多くの方が生還されますように。(Rynten Okazaki)

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新緑の季節となりました。如何お過ごしでしょうか?
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桜前線も日本列島を北上、そろそろ“ツツジ”“ハナミズキ”といった前線も登場して来始めています。
スタジオの前に“いろはもみじ”の大きな樹ががありまして、これが実に美しい。
一年で一番美しい季節ですね。
あの緑の鮮やかさ、花の色の重なり具合は何とも言えない、言葉に出来ません。
そして歩道に出ると、そこには“チューリップ”や“ツツジ”も種類によっては咲き始めています。

“春”と言えば《プロ野球》。
開幕しましたね。
僕のふる里“広島”も球団を持っておりまして…“広島カープ”。
何年ぶりか?は分かりませんが、単独首位に輝いておりました!と言った方がいいのでしょうか…?
いずれにしろ、5月の“鯉のぼり”と一緒に風になびいて、下ろす時には“カープ”も降りて行く訳です。
毎年恒例の…と言ってもいいのかもしれませんが“広島”、そしてはっきり言えば“阪神”なんかもそうですかねえ?
お楽しみがまたまた増えた訳ですけど。。。

おたよりを頂いています。
・おなじみのTAKさんから、以前《ジェフ・ベック》を特集した時の曲で“Scatterbrain”に『高校生の時に冒頭のスケールみたいなフレーズを弦高の高くなったフォークギターで指が痛くなりながら弾いたのを思い出しました。思わずニンマリ。』
それと『映像のインストラクションは本当に有り難い。』というメールを頂きました。
ー有り難うございます!

■ライブスケジュールです。
・4月25日(金)宮崎高鍋「ドルフィー」
・4月26日(土)福岡朝倉「音茶」
・4月27日(日)福岡小倉「フォークビレッジ」
・4月29日(祝・火)大分「サウンドカフェ・エフ」
・5月3日(土)三重四日市「ガリバー」
・5月5日(祝月)ファンの集い!奈良「ビバリヒルズ」
・5月6日(祝・火)奈良「ビバリーヒルズ」ゲスト:鈴木 康博
・5月16日(金)東京「バックインタウン」
・5月18日(日)群馬高崎「青春の詩」

■Ryntenダイアリーです。
今年で19回目を迎えた《フィンガーピッキングデイ》、今回も審査委員とゲストで演奏させて頂きました。
横浜はいいお天気の一日…何より!(笑)
赤れんが倉庫から

その前日は、千葉にある“幕張イオン”内の《島村楽器》が主催されているイベントスペースで演奏。
初めて行きましたが、あまりの広さにビックリ!
まだオープンして間もないんだとか。
幕張

モール内ではあちらこちらで“お笑い”“手品”“演歌歌手”などなどのイベントも開催されていて、盛り上がってましたねえ。
幕張ポスター

その中で…歴代の車《スカイライン》の展示が…。
ステージの合間に観に行ったのは言うまでもありません。
スカイライン

通りがかりの方や僕のステージを観に駆けつけて下さった方もいて…有り難かったです。

そして《フィンガーピッキングデイ》。
今年も僕の教室から2人が全国大会に。
よくぞ勝ち抜いた!
コンテスト1 コンテスト2
with 教室生徒

そのうちの一人は“アコースティックブック賞”を獲得。
頼もしかったなあ。

今年の優勝者は女性の方でナイロン弦を操る凄腕でした。
これからはやはり女性の時代かも…(笑)。
優勝

今年のスペシャルゲストはフィンガーピッキング界の大御所《ステファン・グロスマン氏》。
何年ぶりかでお会いしましたが、重みのある素晴らしい演奏でした
全員で。

今回も楽しかった!

■アルバム情報
Eternal(エターナル) - Rynten plays Teresa Teng –
テレサ・テンとの夢のコラボレーションをスペシャルトラックとして収録。

【譜面集『Eternal Rynten plays Teresa Teng』】
『Eternal Rynten plays Teresa Teng』譜面集が出ました!、自信作です。
何が自信作かというと…非常に読みやすく見やすい!実際に楽曲も素晴らしいものばかりですから、是非弾いてみて下さい。

【Ryntenゲスト】
今週と来週はまたまたゲストの方にお越しいただきました。
シンガーソングライターの《ムラタトモヒロ》さん、久しぶりにお若いゲストです。
アルバム《晩年》から《酔いの口上》を聴きながらスタート。
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倫『若い!初めてお会いするので緊張しています。』
ム『僕もです!』
倫『本当に隠し事のない方ですね、1985年生まれで今28才、今年29才…まだ20代!』
ム『ギリギリですが。』
倫『羨ましい。僕は先日大台に乗りまして…。』
ム『おめでとうございます。』
倫『今、御愁傷様って言いそうになったでしょ?(笑)』
ム『そんな事ないです(笑)。』

“ムラタさん”のプロフィールには、【酔えば饒舌、弾けば超絶、既婚の変態 ムラタだよ】とだけ書かれていました。
トーク中に流れている“酔いの口上”…28才の青年とは思えないほど不思議なタイトル。
聴いてても「音楽性の高さとギターの弾き手」という事が伝わってきます。

倫『自分で詩も曲も書く弾き語り。』
ム『ソロの弾き語りです。』
倫『アコースティックギター、ナイロンストリングスも操り、エレキも弾く?』
ム『エレキは分からないです。』
倫『分かる、分からないというより弾かない!(笑)』
ム『弾かないし、持ってないしずっとアコギです。』

楽曲を聴くと「明らかにルーツが違う」と感じるし、ムラタさんのギターが曲にフィットしています。
同時に、シンガーソングライターもギターが弾ける人、上手い人が増えてきたな、とも。

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倫『ギターのフレーズが先?それともメロディー?』
ム『ギターのフレーズが先。カッコいいギターのフレーズだからカッコいいメロディーがついてって…みたいな。』
倫『だから「インストにしてもいいよな。」という曲もあるんだ。』
ム『えっ、そうですか?!』
倫『そう。で、途中からボーカルが入り一気に膨らむ。そんな曲の一つ、僕が聴いて来た音楽と共通するリズムで創られた曲を一緒に演りたいんですが、如何でしょうか?』
ム『是非お願いします。』

という事で、ここで生ライブ。
ムラタさんの曲で《最後の一滴》。

http://youtu.be/_E052768H3k

演奏後…
倫『やはり音とコードの付け方が違う。テンションノートもたくさん出て当たり前の様に弾く。昔はアコースティックギターというとフォークソングだったけど、フォークやニューミュージックは今や死語?』
ム『はい。思い込みは無くなってますし、今はギター1本で演る人が増えたんじゃないですか。』

“ラウル・ミドン”、“タイグ・クック”、“ジョン・メイヤー”など歌う人でもギターがすばらしい。
そこに僕は“ムラタトモヒロ”さんと通じるところを感じます。

倫『どういう人に影響を受けた?』
ム『邦楽ばかり。最初は“ゆず”をジャカジャカと。あとは映画の後ろで流れてる音楽。“ルパン三世”の“大野雄二”さんの音楽、“トムと
ジェリー”とか。』
倫『そこからいろいろとコピーした?』
ム『はい。高校生くらいから「シャレた事がやりたい」という気持ちとギターの技術とが合致。「こう弾くとおしゃれな感じになるのか!」が分かって…。』
倫『誰かに教わったり誰かの本を参考にしたりとかは?』
ム『独学で“誰にでも出来るなんちゃってジャズギター”をコードだけみて「分かった!もういいや。」と。』

そこからこうやってオリジナル曲をたくさん創っていく…凄いなって思います。

倫『“ゆず”からここに来る…のが分からない。』
ム『良くいわれます。あと“椎名林檎”“ミスチル”はアーティストの中でも楽曲の幅が広かった。』
倫『コード進行、アレンジもコンテンポラリー。そんなルーツを持ちそんなギターを弾き楽曲を創るというのは才能なんですね。』
ム『有り難うございます。』
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セッションした曲は、今年1月にリリースしたミニアルバム《ツキノウタ》に収録されています。
今日の2曲目はそのアルバムから《VISTA》。

次回もお越しいただきます。
どうぞお楽しみに。

●“ムラタトモヒロ”さんのアルバム入手方法は…
『晩年』はAmazonで、『ツキノウタ』はムラタさん個人で販売。
ブログ、ツイッター、フェイスブックもあるそうです。
《ムラタトモヒロ》とカタカナで検索してみて下さい。
ムラタトモヒロ公式ブログ:http://muratatomohiro.blog.so-net.ne.jp/

●“ムラタトモヒロ”さんライブ情報
4月29日(祝)西荻窪「アートリオン」
5月10日(土)代官山「NOMAD」
5月31日(土)元町「Earthly Paradise」
8月27日(水)代官山「NOMAD」…ワンマンライブ

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