Ryntenゲスト ~Vol.248:南澤大介さん 1週目

【河童のひとり言】
最近、育休3年化の話題をよく耳にします。「子育てをするには3年は必要」という意見もあれば、「長く休みを取ってはキャリア形成に影響がある」という意見も耳にします。どちらも「なるほど」と思うのですが、ボクは働き方を選べるようになるのはよいことだと思います。しかし、それを企業に義務として押し付けるのも、ちょっと違うような気もします。ボクらミュージシャンは良くも悪くも自営業。「働きたいときに働き、休みたいときに休む」。言葉を返せば、仕事があれば働き、無いときは寝て過ごすしかありません。こんな働き方を忌み嫌う方も少なくありませんが、世の中には様々な職業があることを認めるところから始めないと、育休3年化なんて議論は意味が無いと思うんですよね。
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“猛暑”の夏も目の前です。如何お過ごしでしょうか?

【河童のひとり言】から《育休3年化》。僕にはよく分かりませんが、ひと言で言えば政策やアイディアが飛び交い、もろ手を挙げて賛成する人もあれば、「う~ん…ちょっとなあ…。」と首を傾げる人も必ずいると。。。
どんなに貴重で役に立ちそうな意見が出ても、そこに反対する人…。勿論賛同する人も出て来る。まあ、こういう案件の場合、最終的に決めるのは政治家という事になりましょうけど…。
人が動めく世の中『難しいなあ。』と思いますね。

■おたよりコーナー
・TAKさんから、先々週から2週に渡って押尾コータローさんに出演してもらった時のコメントで『ゲストトークが楽しかった。』
ーヨーロッパの話題も出て、僕自身の音楽に押尾君が影響をを受けてる…と。特にバラードなんかはヨーロッパの匂いが非常に強い部分があります。そのあたりのお話をしたところに“TAKさん”が楽しんで頂けたのかな?と思います。おたより有り難うございます。

■ライブスケジュールです。
・7月6日(土)福岡・朝倉「音茶」打ち上げでの「ミカちゃんショー」、今回はどんな格好で登場するのかなあ(笑)。
・7月20日(土)静岡・浜松「なんでモール」新曲「うなぎ」を完成させなければ…(汗)。
・7月21日(日)広島・福山「とおり町交流館」《FM夢ウエーブ》をお聴きのみなさん、お待ちしております!
北海道ツアー第2弾
・7月11日(木)釧路「えいが館」O.A.には地元の女子高生「乙遊(おつゆ)」ちゃんが演奏してくれます。
・7月12日(金)帯広「ホーリーズ」1年ぶりの再会です。引っ越しをされてから初めての登場です。
・7月13日(土)札幌「渡辺淳一文学館」明るいとてもいいホールです。

●ライブにご来場の皆様へお願い●
ライブ中は録音や撮影は禁止です。
ステージに上がったり、ギターや機材に触ったりしないで下さい。
楽器はとてもデリケートで、なによりアーティストの命です。
マナーを守り来場者皆さんが心地良く楽しめるライブになるようご協力ください。
http://www.rynten.com

【Ryntenダイアリー】
北海道ツアー“第1弾”、先週の続きから。

富良野のライブを終え、ここに来た時には必ず立ち寄る、カレーの店《唯我独尊》へ。
相変わらず大盛況らしく、店内は大混雑していました。
マスターの宮田氏とツーショット。ちなみに、地元では“独マス”と呼ばれています。
独マスと

そして、赤平(あかびら)《ふくろう》でのライブ。
ふくろう

ここはライブハウスではないため、地元スタッフが一生懸命ステージを創ってくれました。
本当に有り難い事ですね。
僕の音楽を初めて耳にする方々も多く、「素晴らしかった!」「感動しました!」「涙が出ました!」「心に沁みました!」などなど。僕も感動でした!
打ち上げが盛り上がったところで、記念撮影。
僕の左隣にいる、マスターのたけむら氏。
『腹が減ったらうちにおいで。お腹一杯食べさせてあげるから。』…と(涙)。
ふくろう記念撮影

翌日、小樽へ向かう前、“悲別(かなしべつ)”の《ロマン座》というお店でカレーを頂きました。
美味しかった~!
ロマン座のカレー

ここでは時々映画やコンサートなど、いろんなイベントが開催されていて、夏には、バイクに乗った人たちで賑わうんだそうです。
ただ、やはり…悲しいかな…元炭坑町…寂れていくいっぽうなんだそうです。
“ロマン座”の《守り人》である、藤田氏が『何とか盛り返したい。』と頑張っています!
ロマン座

僕らが到着した時に店頭に座り込んでいた“きたきつね”。
かなり人に慣れてるらしく近寄っても逃げる気配がありません。
一日に2回、お店を覗きにくるんだそうです。
きたきつね

このあたりは、彼?彼女?の縄張りなんですね、きっと。
『痩せてるなあ。大丈夫かな?』と聞いたら『野生はこんなんですよ。』と藤田さん。
ロマン座のマスターと

帰り際、藤田さんとツーショット。

そして、小樽。
ライブ前日は、いつもお世話になっている《FMおたる》に出演。
FMおたるにて

ギターを弾きながらの30分。
パーソナリティーの方に『小樽をイメージしたらどんな曲に?』と言われて頭に浮かんだのは『Still Life』。
勿論、演奏しましたよ!楽しかった!

出演前、3年前だったか…急遽パーソナリティーをつとめてくれた、《おがわとーる》君にバッタリ。
彼もまたFM小樽で頑張っています。
おがわとーるさんと

小樽《一匹長屋》でのライブ。
お店に貼ってあるこのポスターは、僕のお気に入り。
黒猫がいいですよね。
一匹長屋1

リハーサル後、近くの喫茶店でコーヒーを飲んでいた時、ふとメニューを見たら…発見!!!
メニュー

マスターの下村氏から『1年と4ヶ月ぶりですよ。』と言われビックリ。
『え~、そんなにご無沙汰しているのか…。』と僕。
去年はライブやらなかったんだなあ…。
来年も宜しくお願いします!
盛り上がりましたよ、ライブ。関西方面からわざわざ来て下さったご家族もいて。
嬉しいですよね。

打ち上げ後に連れていってもらった、焼き肉屋さんでお腹がいっぱいになったところで、初めて撮ったスリーショット。
なんと言ってもママは北海道美人!
一匹長屋マスター&ママ

東京に戻る日、偶然にも小樽の駅前から見える港に豪華客船が。。。
今回もまたまたツアー中はずっとどんよりとした天気だったのに…何故か帰る日に限って見事なまでの晴天!(苦笑)
小樽駅前から

■アルバム情報
Eternal(エターナル) - Rynten plays Teresa Teng – 
テレサ・テンとの夢のコラボレーションをスペシャルトラックとして収録。

【譜面集『Eternal Rynten plays Teresa Teng』】
『Eternal Rynten plays Teresa Teng』譜面集が出ました!、自信作です。
何が自信作かというと…非常に読みやすく見やすい!実際に楽曲も素晴らしいものばかりですから、是非弾いてみて下さい。

【Ryntenゲスト】
今回は、この番組としては、アコースティックギターリストのゲストとして7人目となる、《南澤大介さん》にお越しいただきました。
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“南澤君”は、5月13日にアルバム《Obedient Woods(オペディエンス ウッズ)》をリリースしたばかり。
Obedient Woods

その中から《出会い》を聞きながらスタートしました。

倫『“Obedient Woods”を訳すと“素直な森”?』
南『“従順な森”です。』
倫『アルバムは8年ぶりですね。』
南『ご無沙汰なんです…。』
倫『でも、その間に色んな仕事をしてて…。南澤さんといえば“教則本”や“CD付き譜面集”などでは、日本で第一人者。南澤さんのCD、本で育ったギターリストがたくさん出て来てる、という存在です。』
南『育っているといいですね(笑)。』
倫『話しはよく聞きますよ。』
南『ホントですか?!』
倫『ホント!』
南『あら、嬉しい!』

実際に『南澤さんの本で、アレンジで育ちました。』という話しはよく聞くし分かり易いアレンジ解説を書かれる方ですよね。ただ、僕からすると“商売敵”ですけど…(笑)。
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倫『僕も勉強になります。』
南『どんでもない!』
倫『難しくする事ばかりがいい事じゃないし…。』
南『兼ね合いが難しい。』

新しいアルバムは15曲収録されていて、ジャケットには曲が創られた年代も書かれています。

倫『《ドロップ-D》というチューニングが多いですね。』
南『はい。そればかりです。』
倫『いつから“ドロップ-D”がスタンダードに?』
南『楽なんです。セーハしなくていいじゃないですか!』
倫『僕にはよく分からない(爆)。カポタストの使い方も個性的で面白いですよね。』
南『有り難うございます。』

お互いアレンジものを多く手がけていて、共通する楽曲もあるけどアレンジの違いが“個性”の違いって事なんですね。
ここで共通してアレンジしている、《リンテンバイエル》でも取り上げている曲を一緒にやりましょう、という事で《ハナミズキ”》生演奏。
http://youtu.be/d02Y8qu47MA
やっぱりセッションは楽しいですね。

南澤君とはもう30年以上のお付き合いになりますが、プロフィールをよく知らない事に気づきました。
お父さんは演歌系の作詞家で南澤君はその血をひいていると思いますが、お母さんは洋楽が大好きでその影響も強いそうです。
そのお母さんについて…

倫『プロフィールには“ビートルズ”、“ジャニス・ジョップリン”、“ジャーニー”、“トト”、“イーグルス”など書かれていますね。お母さんは何をされているんですか?』
南『ぼーっとしてます(笑)。』
倫『(爆)。』
南『僕が子供の頃は“アダモ”、“フリオ・イグレシアス”とか。』
倫『定番ですね。ちょっと先を進んでるお母さんって感じ。』
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30年前というと、南澤君は大学生。
その頃に《GUITARISTS》という“同人誌”というか“同好会”の様な出版物があって、それを主催されていました。
そのあたり、記事のライターとしての素晴らしさや分かり易さも今の南澤大介氏を彷彿させるものがあります。
『インターネットのない時代でしたので、“情報が集まるところに人が集まる”。』と言ってましたが、まさに時代を先取りしている感じがします。
ギター誌 南澤さんのファイル

南澤君『ショックでした!』と話す、大きな転機のきっかけになったのが《ウインダムヒル》。
“マイケル・ヘッジス”はまた違うスタイルだけど、“ウイリアム・アッカーマン”は本当にメロディー指向の人で、今回の南澤君のアルバムを聴いていてもメロディー指向が本当に強い。

南『母親の影響で唄ものの影響が強く、ギターインストの楽曲を創っている感じではないです。それがいいのか悪いのか…は分からないけど、歌詞をつけて唄えるものにしたいと思っています。』
倫『オリジナルだけじゃなくてアレンジを手がける時にも、まずメロディーありき?』
南『はい。』
倫『曲の知名度や認知度も気になるけど、僕もアレンジする時はやっぱりメロディーありき。ライブに来てくれたお客さんが曲を口ずさみながら帰ってくれるのは、嬉しい。』
南『僕はあまりライブはやらないですが、セミナーやクリニックで演奏した時に、オリジナルを気に入ってメロディーを覚えてくださったりする、というのはとても嬉しいですね。』
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時々人によっては“雰囲気”で押したり、“テクニック”で押す人もいる中、南澤君はやはり“一線を画すアーティスト”ですね。音の隙間を持った楽曲、演奏が多いんです。

南『音は詰め込まないです、と言うか詰め込むだけの器量がないです(笑)。なのでスカスカしている感じがするかも。』
倫『「詰め込む」というのは逆に簡単な様な気がする。音に隙間を創るのはかなりの自信がないと…。』

ここで、今日の2曲目は、南澤君のゆったりとした曲《月》。

南澤君のCDのレーベル名は《Big South Valley》。
この名前の由来を聞いたら『子どもの頃に住んでいた“南大谷”(東京)』という場所の名前なんだそうです。
僕は“南澤”という名前から、だとばかり思っていました。

まだまだ聞きたい事もたくさんあるので、来週も来て頂きます。
どうぞお楽しみに。

【南澤大介 最新アルバム《Obedient Woods》】
portrait
Obedient Woods

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