Ryntenゲスト ~Vol.244:伊藤賢一さん 2週目

【河童のひとり言】
「マイ・ファースト・ライフル」。可愛らしく、なんともキャッチーなネーミングですが、これは殺傷能力を持つ銃の名前です。5歳の子供が、誤って2歳の妹を撃ってしまったというニュースは、あまりにも衝撃的でしたが、その年頃の子供達が銃を持つことができることのほうが、ボクにはもっと驚きでした。また、最近のニュースで、話題の3Dプリンタを使って、拳銃を作った人のことがテレビで報道されていました。人は、そこまでしてでも銃を持ちたいものなのでしょうか。

6月に入りました。夏の日差しがやって来た!と思った矢先に“梅雨”の季節ですね。本当に暑い“夏”はしばらく“おあずけ”、といった今日この頃ですが、如何お過ごしでしょうか?

【河童のひとり言】から《銃》。。。“銃社会”と言えば真っ先に“アメリカ”という名前が出て来るでしょう。もっとも、これは明治初期の“廃刀令”以降、そういった武器を一般の人が持つ事が無い日本の社会からみると、ちょっと理解出来ない状況かもしれません。
“楯”“鉾”が共存している世界と言っていいでしょうか?あれだけフレンドリーなアメリカが自分の身を守る為にみんなが“銃”を持つ….。「自分の身は自分で守りましょう。」といったところでしょうか?
まあ、日本の社会を見ても、何か矛盾を持つ人たちがいます。例えば、よく取りざたされる《原発推進派と反対派》。これも色んな物差しがあろうかと思いますが、“反対派”の演説に百数十万円のギャラを頂いて出ようとした人が、“推進派”から1億円というギャラを提示され、簡単に“寝返った”という方もいらっしゃったそうで。。。

■おたよりコーナー
・いつも頂いている、ITSUKA2000さんから《ハナミズキを弾こう》へのおたよりと『お誕生日おめでとうございます。』とのコメントです。
ー随分前の話しですが嬉しいですね。
・tbxblakieさんから『スカンジナビアを弾いていますが、難しい。』
ー是非弾き続けて下さい。

■ライブスケジュールです。
北海道ツアー
・6月18日(火)旭川「フォークジャンボリー」
・6月19日(水)富良野「啄木鳥」
・6月22日(土)小樽「一匹長屋」
・7月12日(金)帯広「ホーリーズ」
・7月13日(土)札幌「渡辺淳一文学館」
ソロライブ
・7月6日(土)福岡・朝倉「音茶」
・7月20日(土)静岡・浜松「なんでモール」
・7月21日(日)広島・福山「とおり町交流館」
・7月29日(金)東京・曙橋「バックインタウン」

●ライブにご来場の皆様へお願い●
ライブ中は録音や撮影は禁止です。
ステージに上がったり、ギターや機材に触ったりしないで下さい。
楽器はとてもデリケートで、なによりアーティストの命です。
マナーを守り来場者皆さんが心地良く楽しめるライブになるようご協力ください。
http://www.rynten.com

【Ryntenダイアリー】
■兵庫は尼崎、大阪・河内長野、三重・四日市と回ってきました。

半年ぶりの尼崎「ブルードアー」。
ブルードアーの招き猫

やっぱりいい音でした。演ってて気持ちよかった!
CDは持っているものの、初めてライブに来た、というお客さんもチラホラいましたねえ。
東京から午後イチの新幹線に飛び乗って来てくれた人も…。
嬉しかった~!
今回は、ご主人の雅子さんともゆっくり話しもできて、ゆっくり呑ませてもらいました。
で記念撮影…本当はツーショットのはずが…(苦笑)。
ブルードアーママと

まっ、いいか。。。

翌日はゆっくりと河内長野「百年邑」へ。
一年と4ヶ月ぶりです
百年邑

マスターもママも元気でよかった。
マスコットの“そら”、ちょっと年をとったかなあ。。。
でも相変わらず食いしん坊でしたが、元気が一番ですね。
今年も、あったかいお客さんがうれしかった。
今回、いろんな写真を撮るのを忘れてしまいました。
次回は必ず。
今回もお世話になってスタッフの方には、感謝、です。
ちなみに、百年邑の前はこんな景色です。
百年邑の風景

のどかでいい所ですよね。

そして、四日市「ガリバー」。
入り口にある“ツバメの巣”。
ガリバーのツバメの巣

偵察には来ているみたいだったけど…。
その後どうなったかなあ。
今回もゲストに“竹内いちろ君”。
ガリバーwithいちろさん

セッションってやっぱり楽しい。
ライブも盛り上がりましたよ。
リクエストもガンガン出たりして…でも弾けないのも多くて…。
次回、演ります!
『いつかちゃん』の演奏、今回は《花田植》でした。
すごい!
四日市withいつかちゃん

■アルバム情報
Eternal(エターナル) - Rynten plays Teresa Teng – 
テレサ・テンとの夢のコラボレーションをスペシャルトラックとして収録。

【譜面集『Eternal Rynten plays Teresa Teng』】
『Eternal Rynten plays Teresa Teng』譜面集が出ました!、自信作です。
何が自信作かというと…非常に読みやすく見やすい!実際に楽曲も素晴らしいものばかりですから、是非弾いてみて下さい。

【Ryntenゲスト】
先週に引き続き、アコースティックギター界の若手のホープ、《伊藤賢一》君がゲストです。
前回同様、アルバム《海流》の中から《丘をこえて》聴きながらスタート。
先週の“影響を受けたアーティスト”や“フェイバリットアルバム”の続きからですが、僕と共通しているものがあって嬉しかったのは、“ピーター・ポール&マリー”。
一般的にあまり登場してこない“ライ・クーダ”_』もリストに…。
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倫『“ライ・クーダ”の中で、選りすぐられたものが“パラダイス・ランチ”。』
伊『“紫の煙”、とか好きです。』
倫『個性的ですよね。』
伊『“ストーンズ”をそのままコピーしてる、って感じが魅力的。音をパッと聴いただけで“ライ・クーダ”って分かる。』
倫『“ディティ・ワ・ディティ”がいい。“アール・ハインツ”とのピアノの絡みが最高で「リズム、小節なんてどうでもいい。』みたいな…。それに一生懸命合わせる“ライ・クーダ”の若いパワーを感じる。』

もう一つ、嬉しかったのは、“レッド・ツッペリン”でした。

伊『他のハードロックバンドと比べても古さを感じない、新しいまま。これは魅力です。“ジミー・ペイジ”のギターも、ただカッコいい。』
倫『僕個人的には、“エレキのカッコいいアコースティックギターリスト”と呼んでます。』
伊『確かにそうですね。アコースティックがすごくうまい。』
倫『味がある。もちろんエレキも言うに及ばずですよね。』

変わったところでは、ギターリストと言ってしまえばそれまでですが、“アタウアルパ・ユパンキ”…。
「えっ?!」って…。このあたりも聴いてたんですね。

伊『アルゼンチン。これを聴きはじめた頃から友だちと話しが合わなくなってきた…(笑)。』
倫『このリストを見てると、徐々に友だちをなくしている…と言うか孤立してると言うか…(笑)。』
伊「そんな歴史があります(爆)。』
倫『“クイーン”も登場してきたり、本当に幅広い。ギター1本の自分に戻った時に、人と違う表現方法が確率されてるのが伝わってくる。』
伊『有り難うございます。』

初めてギターを持った時の伊藤君の遍歴がすごい。
『月賦の歴史』と笑っていましたが、今はもう殆どない、そうです。

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倫『“D-45”“OOO-45”がラインナップに出てますが…。』
伊『必死で働いていました(笑)。』

今日の1曲目は最新アルバム《Tree of Life》から《小さな翼》。

この曲は、アンサンブルで、多重録音。
ギターソロにこだわっている訳ではなく、『アンサンブル、大好きです。』と話す伊藤君。
ナイロン弦とスティール弦のアンサンブルは美しい。

倫『今はスティール弦《KEN OYA》、クラッシックタイプ“アントニオ・マリニ”、“ヘルマンハウザーII”を使っているそうですが、かつてのギターで印象に残っているものは?』
伊『熊本の“中島馨”さんのが衝撃的でした。“ブルージー”で試奏していたら、店長さんが「“ホーボーズ”に入ったギターが凄い。弾きに行くべきだ。」と薦められて弾いたら「あっ~!」と…手に入れました。』

当然、今は持ってないそうですが、“カオルギター”は“石川鷹彦さん”が使っていて、僕もよく知っています。

伊藤君もこれからまだまだライブが続きますが、面白い話しがありました。
7月の尼崎「浜名外科医院・DENホール」でのライブ。
“重度のギター好き”の院長先生が、ギターに特化したホールを創ったんだそうです。

『今年の終わりまでにアルバムの構想を固め、来年の前半で撮りたい。との事。
でもなかなかスケジュール通りにはならないんですよね(笑)。

《ゆきどけ》という楽曲のシングル盤がありますが、何故「シングル盤?」聞いてみました。
伊『アルバム《かざぐるま》に収録されていて、《雪国観光圏》という雪国のテーマソングとして書き下ろしたものなんです。単体で出してみました。』
倫『長野県《栄村》の関係は?』
伊『この前の震災で余震の被害がもの凄かった。でもあまり報道されていない。“栄村”は“雪国観光圏”の仲間なんです。それで“ゆきどけ”の売り上げを寄付させて頂こうと…。毎年やらせてもらってます。』
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因みに、“栄村”ではまだ演奏した事がないそうです。是非演奏して欲しいですよね。
そして、最後にその“ゆきどけ”を聴きながらお別れしました。

2週に渡って来て頂いた“伊藤賢一君”。まだ、40才前。
僕と年の開きがありますが、演奏のタッチを聴いていると誠実さが伝わってきます。
昨今のフィンガーピッキングをみてると、ハデなパーフォマンス、音を並べて、なるたけ指を動かして「さあ、どうだ!」「どうやって弾けば僕は有名になれるんだ。」と野心見え見えの演奏・ステージが多い中、ひとつひとつの音を大切にする彼の姿勢、いろんなジャンルの音楽に根付いた個性…好感の持てる青年です。

金属のスティール弦とクラッシックのナイロン弦の両方を五分五分に扱い、操る、幅の広さ。
他の人にはないものを感じます。
アルバムはまだ5枚のリリースですが、これから先が楽しみなアーティストです。

「また、どこかでジョイントしてみたい!」そんなアーティストの1人、“伊藤賢一君”。
みなさん、よろしくお願いします。
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伊藤君、また遊びに来てね。

■伊藤賢一ライブスケジュール
・6月8日(土)一宮「Denpo-G Studio」
・6月9日(日)西宮「Uncle Jam」ジョイントライブ with川畑トモアキ
・7月6日(土)尼がs期「浜名医院内 DENホール」
・7月12日(金)八王子「Fらっとん」

【伊藤賢一 最新アルバム《Tree Of Life》】
portrait
Tree Of Life

さて、来週もまた素敵なゲストをお迎えします。
アコースティックギター界のヒーロー《押尾コータロー君》です。
押尾君はアルバムとDVDをリリースしたばかり。
どうぞお楽しみに。
押尾コータローさんチラシ

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