Ryntenゲスト ~Vol.206:中川イサトさん 2週目

【河童のひとり言】
まもなく敬老の日。お年寄りを敬い、長寿を祝う日であるのですが、いったいいくつからお年寄りと言ってよいのか、なかなか難しいところです。60になれば還暦ですが、多くの会社の定年は65歳、そして街を見回してみれば、70歳でもまだまだ元気でスポーツを楽しんでいる方も大勢いらっしゃいます。人間、毎年、誕生日を迎え年老いてゆきますが、自分もいつかお年寄りの仲間入りするのかと思うと複雑で、また、なかなか想像がつきません。
まぁ、難しいことを考えるのはやめて、たまには実家に電話でもしてみようと思います。

【今週のRyntenNews】
あの真夏の暑さはどこへやら…。すっかり秋の風が吹き始めています。
ご機嫌いかがでしょうか?

【河童のひとり言】から《お年寄り》の話題。そんな時期になりましたね。

自分の残の人生、これまでの人生を計算してみると、残りの方が短い…というのは確実なところでもあります。僕個人の見解と致しましては…《お年寄り》…電車やバスのシルバーシートの前に立った時、席を譲られたら、そこが境目ですね。そこからあなたはお年寄り、という事になります。僕自身もなるべく席を譲られない様、頑張ってみたいと思います。

さて、先週に引き続き、“ETERNAL”譜面集へのご応募の中から幾つかのメッセージをご紹介させて頂きます。
・群馬県安中市 Tさん:ギター講座で取り上げて頂きたいのは、“ミュート”の重要性と“クロマチック奏法”のアレンジへの応用を。
 ーこれは大切ですね。またいつかやりたいと思います。
・埼玉県 Yさん:石川さんとのジョイントライブ、最高でした。
 ー有り難うございます。
・三重県津 Tさん:FMのスタッフのみなさん、頑張って下さい。
 ーこれは嬉しいご意見ですね。
・福井市 Kさん:優しい音色がとても素敵。
 ー女性の方ですね。
・富山県新川郡 Tさん:素敵なギターの音色を聴かせて頂き感激でした。
・大阪住之江区 Hさん:ナットキングコールのクリスマスソングを聴きたい。
 ーこれは冬のテーマですね。

■Ryntenダイアリーです。
今年も僕の【ギター教室生徒による発表会】がありました。
場所は昨年と同じ、東京幡ヶ谷のライブハウス、《36°5》。

この数字…見た事ありませんか?これは《さんじゅうろくどごぶ》、つまり“平熱”’という意味なんだそうです。
妙に納得!した僕でした。
でも何故こいう名前にしたのかは、分かりませんが。。。

さて、その発表会、みんなで頑張ってしっかりとタイムテーブルを組み、流れを考えながら進行させていました。
だんだんと成長していく姿は、嬉しいですね。
軸となった、高田君と翔ちゃん、お疲れ様でした。

僕もゲストで演奏しましたよ。
来年もまた、楽しみです。

さてさて、僕は今、打田君とツアーの真っ最中です。
今回も珍道中、繰り広げています!
ライブレポートは次週に。

このツアー前に、打田君の事務所《TAB》でリハーサルがありました。
打田君は、“ジャイアント馬場さん”マニアで有名なんですが、事務所には“馬場さん”のフィギュアーがあるんですね。それを並べて写真を撮ってみました。

真ん中にあるフィギュアーに注目!
ヘッドロック?というのでしょうか?技をかけられている人は…見た事ありませんか?
なんと打田くんなんです!
しかも後ろから見ると…パンツが脱げそう…。

大爆笑でした!

リハーサル後は、もちろん居酒屋で一杯。
旬の『さんま』を一匹平らげた打田君。

見て下さい、このきれいな食べ方!骨と頭とシッポしか残っていないんです!
これは自慢できますよねえ。
もっとも打田君は自慢してましたけど…(爆)。

■ライブスケジュールです。
・9月21日(金)兵庫尼崎「ブルードアー」若手ギターリストの“伊藤賢一”君とのジョイントライブです。
・9月22日(土)和歌山「オレンチ」初めてお邪魔します。
・9月29日(土)京都「都雅都雅」恒例のライブとなりました。
・9月30日(日)大阪「サウンドメッセ」打田君とのジョイントライブで参加します。

●ライブにご来場の皆様へお願い●
ライブ中は録音や撮影は禁止です。
ステージに上がったり、ギターや機材に触ったりしないで下さい。
楽器はとてもデリケートで、なによりアーティストの命です。
マナーを守り来場者皆さんが心地良く楽しめるライブになるようご協力ください。

http://www.rynten.com

■アルバム情報
Eternal(エターナル) - Rynten plays Teresa Teng – 
テレサ・テンとの夢のコラボレーションをスペシャルトラックとして収録。

【譜面集『Eternal Rynten plays Teresa Teng』】
『Eternal Rynten plays Teresa Teng』譜面集が出ました!、自信作です。
何が自信作かというと…非常に読みやすく見やすい!実際に楽曲も素晴らしいものばかりですから、是非弾いてみて下さい。

【Ryntenゲスト】
今週も先週に引き続き《中川イサト》さんにお越しいただきました。

【Sketch】の“Little Horse”に乗って今回も登場。先週尻切れトンボになっていた、“中国ツアー”の話からスタートしたわけですが、色々な問題が勃発している中、『不安は多少あるけど行ってきます!』と話していたイサトさんは、孫悟空が好きで、そのふる里“西安”にも行かれるとの事ですよ。
こういった問題は、中国国内でもほんの一部で、それがメディアにクローズアップされているんだそうです。

この日の【河童のひとり言】の《お年寄り》から、『年寄って何才からだと思いますか?』との僕の質問に『昔は50才でおじいさんに見えた。』と言うイサトさんも65才、まだまだバリバリです。

倫『僕がギターを弾き始めた頃、「40才50才で弾いてる」という想像が出来なかった。実際弾いている人もいなかった…。田畑義男さんくらいだったかな?』
イ『あとは…木村義雄さん。』
倫『海外だともっと凄いんだろうけど、日本をみても60代70代は当たり前。』
イ『知ってる範囲では僕より先輩は“石川”さんで70才前?』
倫『69才。シンガーソングライターや歌い手さんだと“かまやつ”さん“加山雄三”さんとかバリバリじゃないですか?そういうのって勇気をもらうと同時に時代は変わったなあ、って。』
イ『ただ65才になったら体力がね…演奏も1時間やると集中力が落ちてくるのよ。ポジション間違うとか…こんなところで?!と。まあ老眼もあるんやけど(笑)。』
倫『あと気力。』
イ『気力!気力!それも考えて曲づくりも変えていかな。。。』

ここで、今日の1曲目、気力、体力も考えて変えていった曲の一つ《黄昏の来々軒》。
この演奏で使用した機材やその“来々軒”について聞いてみました。


倫『これは、ストリングベンダーですよね。』
イ『アコースティック用のね。』
倫『これはもともとエレキ用に開発されたものですよね。僕らがよく知っているのは“クラレンスホワイト”。これをアコースティック用に作られた?あちらの方が作られたんですよね?』
イ『クラレンスと一緒にやってた人が作り始めて…15、6年前かな、すぐ手に入れて。でもやっぱり難しいのよ、唄もんのバックではいいんやけど、ギターソロでやりたかったから。で、やっと去年から曲を書き出して。』

その“来々軒”とは…イサトさんの住む家の近くにある定食屋さんだそうで、【Sketch】のジャケットにも写真が写ってます。なんでもメニューが‘和’‘洋‘’中’と100種類くらいあって、初めて行った時、定番の“ラーメン”を注文したら…『ひどかった!』らしい。。。『肝心なスープに納得いかなかった。』と笑っていました。

倫『お店のご主人に進言したらいいじゃないですか?!』
イ『そんなん、言えまっかいな!』

イサトさんらしい気遣い?

イ『僕は昔から‘揚げ物’が好きで…その後行った時には、‘フライ’にしたのよ。そしたらこれが美味しかった!きつね色のサクサク。‘あじフライ’‘キスフライ’‘イカフライ’一番豪華な‘ミックスフライ’と全部食べたけど旨い!』
倫『オーダーがあって揚げるんでしょね。油はいいのを使ってる?』
イ『あれはラード使こうてはるね。で、その揚げ物のトンカツが乗っかった‘カツカレー’、これがダントツ!』
倫『カツの旨さ?』
イ『それとルーも!今みたいなおしゃれなのじゃなくて、子供の頃の昔なつかしい、ルーにメリケン粉入れた…トロッとしてて、ぶつ切りのタマネギが入っててじっくり煮込んでるわけね。それがカツの上にドワーっと乗ってる!』

ギターとか音楽の話より全然盛り上がりましたねえ、この話題!

で、“来々軒”に通ってるうちに親しみを憶えて、一昨年前、そのベンダー使って曲を創った時に、テーマを“来々軒”にしようと決めたんだそうです。

倫『曲のタイトル《黄昏の来々軒》の由来は?』
イ『“黄昏”は、昭和30年代の子供の頃、地球上の空気もきれいでその時の青空とか‘真っ赤な夕焼け’。』
倫『‘三丁目の夕日’みたいな…。時間的な‘たそがれ’で人生とかお店的な‘たそがれ’ではない?!』
イ『そうそう。30年代の夕方、‘たそがれ’の中に‘来々軒’がある、という想定にしたのよ。』

この曲では、ベンダーの音が雰囲気を創っています。それと三拍子。やっぱりイサトさんの三拍子は独特でなんです。

倫『普通の人がやると、いかにも‘ワルツ’って感じになるのけど、イサトさんがやると‘ワルツ’というより、‘三丁目の夕日’じゃないけど、‘いにしえ’の時代が出て来る。』
イ『‘ブン・チャッ・チャッ’にしたくない。たぶん、三拍子の中で強調しているところがないのよね。だからずっと繋がってて、たまに小節割りすると1小節に3拍しか入ってない、というだけ。』
倫『他のアーティストに比べると三拍子の曲って結構多いですね。それが“イサト節”の一つの色になってる気がする。』
イ『メロディーを考えた時、自然に「三拍子になってんな~」みたいな。はなから三拍子を意識して書いてたんじゃない。それで多くなったん思うね。』

イサトさんの2曲目は、アルバム【Sketch】から、セルフカバーで《加壽帝羅2011(カステーラ)》。
これは不思議なタイトルがついています。

倫『もともとはオランダ語?』
イ『ポルトガル語。』
倫『それを漢字で書いて“加壽帝羅(カステーラ)”。73年のアルバムでは、“カステラのかおり”というタイトルでしたよね。今度は“加壽帝羅2011”。』
イ『何度もカバーしてるけど、今やってる‘ミュートサウンド’でもう一回やりたかったのね。この曲が一番‘和’で日本的だから、余計に今の音でやりたかったんよね。』

2週に渡り【中川イサト】さんにゲストに来て頂きました。
《こだわり》…こだわる‘形’、あるいは‘もの’や“食”へのこだわり、それとインターネットでイサトさん自身がアップしている‘今日食べたもの’などの“撮影”へのこだわり。そして‘音づくり’へのこだわりも【Sketch】の中で聴かせてもらいました。
その移り変わりは僕自身も感じるところがあります。“こだわる”と同時に《ゆとり》。楽曲や演奏もそうですが、生きて行く中での‘ゆとり’とか《遊び》…‘遊び心’を持つ。その為には自分をセルフコントロールしなければなりません。それは昔、イサトさんから教えられました。でも、この世代に入って、改めて教えられた気がします。

中川イサト最新アルバム【Sketch】

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